嘘つきたちの本音.2
【れんpoint of view】
…知ってる顔に似てると思って選んだが…
その彼女に重ねてしまって好き放題してしまった
悪いことしたな…
エリカのことが気になってしょうがなかった
また指名しても良かったんだが
つい、専属で…なんて言ってしまった
連絡先を渡しても連絡なんて来ないと思ってた
連絡が来て驚いた
もうすぐ彼女がこの部屋に来る
"コンコンコン"『エリカです』
❲やぁ、よく来たね 何か飲むか?❳
『…今日はいきなりじゃないんですね?』
❲…そんなにしたかったのか?エリカ❳
『なっ…そんな…こと…』
昨日とは全然違う表情を見せるんだな
❲連絡くれてうれしかったよ❳
『…』
❲了承してくれたってことでいいのかな?❳
『…はい』
❲うん ありがとう こっちへ❳"トントン"
ベッドのとなりに座ろうとした彼女を見たら
なんだか小さくなったような…
❲あ、ヒールじゃないんだな 今日は❳
『あっ…急いでて、つい…』
❲へぇ 急いで来てくれたんだ 可愛いな エリカは❳
『…!あっ…』
照れてるのか?
『あの…』
❲ん?❳
『専属になるのが初めてで、勝手がよくわからないんですけど…恋人とは違うんですよね?セフレ?』
❲君さえよければ、恋人でも構わないが?❳
『…!』
❲金だけの付き合いがいいなら、それでもいいよ
…どっちにする?エリカ❳
『…お金はいらない』
❲恋人がご所望かな?❳
『…うん』
❲呼び方はエリカのままでいいの?❳
『…つばき…』
…………!!まさか…
❲なぁ、風呂、入ろうか つばき❳
『え?は、はい…』
風呂に入ってウイッグを取ってメイクを落とした
彼女を見て驚いた
…あぁ…やはり…
君だったのか…
❲つばき…おいで❳
『れんさん…』
❲呼び捨てでいい…つばき…ん、んんっ…挿れるぞ…❳
『んん、れん…っ ん、あ…』
ーーーーー
『ねぇ、どうしてあたしだったの?』
❲好きになったから❳
『…なんか照れる』
❲可愛いな、ほんとに❳
『れんってお金持ちなの?』
❲まさか しがないサラリーマンだよ❳
『だって、こんな素敵なホテルに連日なんて…』
❲…好きな女にはカッコいいとこ見せたいもんなんだよ❳
『ありがとう…』
❲金持ちじゃなくてガッカリした?❳
『全然』
❲それなら良かった❳
【ゆりpoint of view】
そうくん、お仕事大丈夫だったかなぁ
《ごめん、俺、一足先に入社してるんだけど、呼ばれちゃったわ 行ってくる》
「大変!気をつけてね!」
《終わったら連絡するから またな》
「うん!いってらっしゃーい!」
今日こそ、お泊まりかな?なんて思ってたのにぃ
でもお仕事だもんね ガマンしなきゃ!
お風呂入って寝る準備だけしとこーっと
そうくんからRileが来てた
"ごめん 今日は帰れそうにない なかなかない機会だから俺も見とけって言われてるんだ
次は旅行の日になるかな
ちょこちょこ連絡は入れる ごめんな おやすみ"
"わたしは大丈夫だから!お仕事なんだもん
無理せず頑張ってね♪旅行楽しみにしてるねっ
おやすみなさい"
そっかぁ、仕事始まっちゃったら休日出勤とかもあるかもしれないよねぇ…
やっぱり今のうちに楽しんでおかなきゃだめね!
それにしても…仕事中なのに連絡くれるなんて
そうくん優しいなぁ ふふ
旅行まであと2日だもんねっ♪
楽しみーっ!
【つばきpoint of view】
…れんの彼女になっちゃった
れんは、思っていたよりももっともっと優しかった
同い年だったのにはびっくりしたけど
てっきり年上だと思ってたから
本当に大事にされてる感じがする
今も彼の胸の中で安心して眠れそう
『れん、寝ちゃった?』
❲寝てないよ どうした?❳
『ううん なんか、すごく安心するの』
❲ゆっくり眠るといい そばにいるから❳
『うん…ありがとう』
❲…好きだ つばき❳
『れん…あたしも好き…』
れん…好き…そばにいて
【翌日 ゆりpoint of view】
よく寝たぁ
さっ、旅行は明日だから、準備しちゃおっと!
日帰りかお宿がとれたら泊まるって言ってたもんね
あ…下着とか…新しい方がいいかな…
見てこようっと
そうくん、おうち帰れたかなぁ…
ゆっくり休めてるといいなぁ
買い物の準備しようっと♪
あ、Rile
"おはよ さっき帰ってきたよ
ちょっと仮眠とったら、また連絡する"
こんな時間まで仕事だったんだ
そうくん…無理しないで…
"おかえりなさい!ゆっくり休んでね!
うん、待ってる!"
【ショップ】
んー…赤はちょっと派手かも…
ピンクとか、水色とかにしようかな…
なんだか…恥ずかしくなってきたぁ
早く帰って洗濯しとこうっと…
家に着いたわたしは、洗濯して
明日の準備を始めた
…いいお天気であったかいから、乾きそうね!
あとはーあっ、タオルとかもあったほうがいいかな
よーし!準備万端!
あとは明日になるだけね♪
あ、Rile そうくんだ!
"遅くなった 今日、車でそっち行って泊まろうかな そしたら朝早くから出られるもんな?
それでいいか?"
"もちろんOKだよ♪夜ご飯作って待ってるね!"
わぁ…今日のうちから会えるんだ!
うれしい…明日運転があるから、ゆっくり休んでもらわなきゃね!
夜カレーにしよっかな、材料あったよね
ふんふーん♪
え、嘘ぉ…煮込んだ後なのにカレーのルー切らしてるの今気づいたぁ…
コンビニにもあるよね
買ってこよ!
【れんpoint of view】
『いいの?こんな時間まで一緒にいてくれたのに
疲れてない?』
❲大丈夫だよ 行こうか❳
『うん!』
つばきを家まで送っていくところだったんだが…
「…え?そう、くん…と…つーちゃん?」
『ゆり!?』
『つー…ちゃ…』
❲…この子は、友達なのかな?つばき❳
『あ、うん あたしの友だちなの ゆりよ』
❲そうだったのか❳
『行こ れん』
「待って…そうくん…だよね?」
『ちょっとゆり、この人は…』
❲失礼…自己紹介してなかったね 俺は芹澤蓮
つばきの恋人だ❳
「あ…ごめんなさい…とてもよく似ている人を知っていたので…つーちゃんも…ごめん…」
❲先に言っておけばよかったね すまない❳
『もういいでしょ? 行こ!れん』
つばきに引っ張られるように連れて行かれて
そこから少し歩いたら部屋に着いた
『ここよ、入って』
❲あぁ お邪魔する❳
『さっきはごめんね?いきなりでびっくりしちゃったね』
❲いや、構わないよ 俺に似てるのか…見てみたいもんだな❳
『そうくんがどうのって言ってたから、彼氏と見間違えたのかも』
❲そうなんだ❳
『あ、ねぇ まだゆっくりできるの?』
❲そうだな…1時間くらいはいられるかな❳
『ごめん、忙しいのに』
❲俺がつばきと一緒にいたいんだ 気にするな❳
『ありがとう!れん』
❲つばき…ん、んっ❳
『んん…ん』
❲離れたくないな…❳
『いつでも会えるよ、ね』
❲あぁ あ、これ…預けていこう❳
『いいの?』
❲お守り、だ❳
『ありがとう れん』
【ゆりpoint of view】
家に帰ってきて、1時間近くもぼーっとしちゃった
…すごくよく似てた…本人だと思った
まだドキドキしてる…
つーちゃんの恋人…?
え?あ、あれ!?かえでとはどうなったの?
芹澤さんって言ってた…別人だったのね…はぁ
やだ!カレーのルー買ってくるの忘れた…
買ってこよ…
あ、Rile そうくん!
"もうすぐ着くぞーなにかいるものとかあるか?
コンビニ寄れるけど"
"あ、わたしも今から行くところだったの!待ち合わせしよう?フォミマで待ってて!"
"わかった 気をつけてなー"
カレーのルー、忘れないようにしなきゃ
【フォミマ】
《お、いたいた》
「あ…っ」
思わず抱きついちゃった…
《え?おい、どうした?》
「ごめん…安心したら…」
《なんだ?》
「ううん、いいの…
あ!カレーのルー買わなきゃだった!」
《お!カレーか!腹減ったぁー早く帰ろうぜ》
「うんっ!」
良かったぁ…やっぱりさっきの人は別人なんだ…
もうあんな思いはしたくないもん…
【ゆりの自宅】
《はぁーうまかったぁ!》
「よかった♪」
《明日から楽しみだなー》
「うんっ!」
《あ、そういや、さっきどうしたんだよ》
「あ、えーっと さっきね、そうくんにすごく似た人を見て、不安になっちゃったものだから…」
《俺にすごく似てる?なんか気持ちわりーな
まぁ、世の中には自分に似たやつが3人はいるっていうもんな》
「ほんとに、そうくんかと思っちゃったの
それでね?つーちゃんの彼氏なんだって」
《あれ?黒野と付き合ってるんじゃなかったのか?》
「わたしもそこらへんはよくわからないの」
《ふーん ま、どうでもいいか
それとも…気になるか?》
「ううん!全然!」
《そっか!楽しいことが待ってるしな!》
「うんっ!」
《明日何時頃出ようか》
「朝早いほうがいい?」
《そうだなー6時くらいに出るか》
「わかったぁ!じゃあ早めに寝ようね!」
《そうだな じゃあ5時に起きるか!朝メックとか寄っちゃおーぜ》
「うん!」
【そうpoint of view】
よく寝てるなぁ
Rile…返しておくか
さて、俺もそろそろ寝…
「ん…」
起きたのか?…いや、寝てるか
俺も寝よ…明日運転だからな…
"ピピッ…ピピッ"
《ん…朝か…》
あ…よく寝てる
起こすのがかわいそうなくらいだが…
《…おーい 朝だぞー》
「んぅ…もうちょっとぉ…」
《置いてっちまうぞー?》
「…だめぇ!…あ、おはよ…」
《起きたな おはよ 5時だぞー》
「あ、旅行だ!行こ!」
《おう 準備するぞー》
さて、車に乗せて出発だ!
まずは朝メックだな
朝早く起きたのにとなりで歌うたってるな
ご機嫌だ
「こういうの楽しいね!ドライブしながらハンバーガー食べたり、コンビニでおやつ買ったり♪」
《初めてなのか?》
「うん!」
《なら、今日1日がっつり楽しもうぜ!》
「うんっ!ありがとう!」
《あ、朝早かったんだから 眠くなったら寝ててもいいからな?》
「ううん!大丈夫!お互いに眠れないんだし!
話し相手くらいさせて?」
《おう!でも無理はすんなよ?》
「はーい!」
【つばきpoint of view】
ん、Rile来てたんだ…れんからね
"つばき 明日の夜、空いてるか?会いたい"
"もちろん空いてる!"
明日の夜ってことは、今日は会えないのね
寂しいけど…明日会えるから
楽しみにしとこっと
"よかった また連絡する"
"うん!また明日ね"
仕事忙しいのかな って、何の仕事してるんだろ?
あんまり詮索しちゃ…でも、彼氏なんだから…
ちょっとくらい、いいよね?
あっ…れんが置いてった指輪
指はぶかぶかだから…ネックレスにしてつけとこう
会えない時間も、れんがそばにいてくれる
手が大きくて、包まれてる感じがして…
この安心感が、本当に心地良いの
好きよ…れん…
【ゆりpoint of view】
やっぱりどこもいっぱいで結局日帰りになっちゃったんだけど とても楽しかったぁ!
[ごめんな 日帰りになっちゃって]
「ううん!楽しかったもん!
それより疲れたでしょ?泊まっていって!」
[いや、なんかちょっと疲れかな、熱っぽいんだ
うつすと悪いから帰るよ]
「あ…無理させてごめんなさい!大丈夫!?」
[大丈夫だよ!今日はありがとな!]
「こちらこそありがとう!ゆっくり休んでね?
おやすみなさい」
[おう、おやすみー!]
朝早くからこんな時間まで、長い時間
運転お願いしちゃったから…疲れちゃったよね
ほんとはそばで看病したかったけど…
あっ!あんまり写真撮ってこなかったなぁ
景色ばっかり…綺麗だけど
そうくんの写真も欲しかったなぁ…
【つばきpoint of view】
ん?Rile?
"つばき…会いたい"
あれ?明日じゃなかったの?
"あたしも会いたい!"
"行っていいか?"
"うん!待ってる!"
嘘…うれしい! あ、ポテチの袋とか片付けなきゃ
"ピンポーン"『はーい』
❲つばき…突然悪いな❳
『ううん!うれしいけど…どうしたの?』
❲終わらせたんだよ…どうしても会いたかったから❳
『れん…大好き!』
❲…!大好き、か うれしいなぁ❳
『あ…恥ずかしい』
❲素直が1番だぞ つばき❳
『…うん』
『あ、ねぇ?聞いてもいい?』
❲なんだ?❳
『何の仕事してるの?』
❲元々はホストしてたんだ 4年やって…その時の縁で今は飲食店を経営している❳
『ホストかぁ…かっこいいもんね、れん』
❲大変だったけどな 俺よりいいのがごろごろいるし❳
『飲食店って、バーとか?』
❲いや、洋食だ 今度店に連れて行くよ❳
『いいの!?』
❲当たり前だ あ、なんなら、今から行くか?飯まだだろ?❳
『うん!行ってみたい』
❲わかった とっておきの個室用意させる❳
『れん、それはだめよ!他のお客様と同じでいいから』
❲…つばきのそういうところ、好きだ❳
『もう…!』
❲また何か聞きたいことがあったら、何でも聞くといい 不安にならないように、な❳
『れん…ありがと、大好きよ』
❲俺もだ…じゃあ行こうか❳
『うん!』
【洋食Chaudron】
車で1時間くらいかな おしゃれな外観のお店だけど…
『…何て読むの?』
❲ショードロン、フランス語で大鍋って意味だ
煮込みが売りだからな 何食べる?❳
『あっ…ビーフシチューがいい!』
❲パンつけるだろ?うちのパンうまいぞー❳
『ありがとう!』
…!オーナー!言ってくだされば、お部屋をご用意致しましたのに…
❲彼女の希望でね…このままでいい あとはお願いします❳
かしこまりました…
『かっこいいー、オーナーだって!』
❲経営してるって言ったろ?❳
『うん!れんも作るの?』
❲いや、俺もたまにはキッチンに立つが、最近は事務仕事ばかりだな 優秀なんでね うちのコックは❳
『そうなんだぁ!帽子とかかぶるの?』
❲見たいのか?❳
『見たい!』
❲はは 写真ならあるぞ?えーっと…これだ❳
『…!れん…』
❲ん?❳
『あたしもこの写真ほしい…』
❲おいおい、本人が目の前にいるんだが?❳
『待ち受けにしたい…』
❲…!そ、そうか いいよ Rileに送っておくから❳
『ありがとう!』
なんかあたし、自分じゃないくらい素直になってる…
こんな性格だったっけ…
『おいしかったー!』
❲俺がごちそうしたかったのにな❳
『いいの!お礼がしたかったの』
❲何のお礼?❳
『連れてきてくれてうれしかったから』
❲…つばき ありがとうな ごちそうさん❳
『うん!』
❲もっと素直に、何でも言ってくれていいからな❳
『ありがとう…』
❲お礼はつばきでいいぞ?❳
『えっち!』
❲はは❳
おいしかったなぁ…
さて、部屋についたー
❲なぁ?❳
『ん?』
❲俺も聞いていいか?❳
『うん』
❲どうしてあの"仕事"をしてたんだ?❳
『…信用できるものがお金しかないと思ってたから』
❲つばき…❳
『あ、でも!あの日にもう辞めたの!』
❲知ってるよ❳
『え?』
❲ごめんな 調べたんだ❳
『信用できなかった?』
❲違うよ 連絡は来ないと思ってたからな
そのときのためだ❳
『そうだったんだ あたしね、れんに会ってから
自分がこんなに素直になれるんだってことに気づいたの』
❲今までは違ったのか❳
『"嘘つき"だから』
❲…❳
『友だちにも、自分にもずーっと嘘ついてた
嫌いになった?』
❲なるわけないだろ?それに…俺のほうがよっぽど…❳
『れん?』
❲今は、つばきが俺の前からいなくなるのが怖い❳
『約束はしない 約束なんてあやふやなものだから
それでも、れんがあたしを好きな間はずっとそばにいる』
❲それなら、ずっと、だな❳
"約束"なんてあてにしない
れんの気持ちを信じてる
未来のことはわからないけど
きっと、あたしといてくれるって信じてるから
❲あ、それつけてくれてるんだな❳
『勝手にごめんね』
❲いや、うれしいよ ずっと持っててくれていい❳
『それもいいけどーペアリングがほしい!』
❲じゃあ明日買いに行こうか❳
『うん!』
れんのうれしそうな顔が見られてうれしい
たまに、すごくつらそうな顔するから…
きっと、なにか思うところがあるんだろうけど
あえて聞かない
聞かなくても、今なら信じられるから
こちらの記事はnote様で同一名義にて投稿しております。
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