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異世界トリップしたので可愛い獣人を全力で愛でることにしました。  作者: 明。
ノミの心臓魔王卒業編

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242/243

慎重派なんだよ

「雪花?」


「え?あ……」


 意識が現実に引き戻される。ノミハート……じゃなくてノルミースは………?


「嫌われてる自覚はあったけどこっっわ!!」


 地面に這いつくばって怯えていた。まあ、気持ちはわからんでもない。あの正妃……ノルミースたちの国は滅んだわけだし元正妃、かな?は怖かった。一瞬目が合ったような気が………ホラーだわ!元側妃なんて目じゃないぐらい怖かっ……?!


「避けろ、ノミハート!」


 咄嗟に召喚した鳥さんが、驚いて瞬時に毛玉化したノミハート……ではなくノルミースを口の中に入れた。ナイスぅ!そしてノルミースのいたところに黒い影が襲いかかる。


「ノミィ?!」


『ユルサナイユルサナイユルサナイ……』


 揺らめく黒い影がノミハートを口に隠したペリカンさんを追う。むしろペリカンごと串刺しにしようとしてるな?!幸いペリカンさんは器用に攻撃を避けている。


「むん!」


 頼れるケビンが黒い影を切り裂くが戻ってしまう。物理が効かないタイプと見た!ならばこれはどうだ!!


「えいえいえい!」


 こういうときはバナナ!バチバチする聖なるバナナをぶん投げると慌てて避けた。くっそ、私では当たらない!こうなれば……!


「雪斗!パース!」


「わん!」


 いや、フリスビーとかの遊びではないのよ?!可愛いわんこ……ではなく息子はわんこ姿でバナナをキャッチし器用に投げた。そしてバナナは影に当たった。


「ギャーーーーーーーーーー!!」


 そして影は女性になった。


「グググ……ぐるルルル……」


「そいそいそいそいそい!!」

「わんわんわんわんわん!!」


 そして容赦なくバナナ爆撃を連打連打連打連打連打連打連打連打!!的が大きくなって当たりやすくなったので雪斗のサポートは要らないかもだけど、ひたすらバナナを雪斗に投げ、雪斗が巧みにバナナを当てていく。


「よ、容赦ないわね……ママ」


「いや、どう見ても敵だったしびっくりして、つい……」


 非力だから敵は初手から全力で潰すスタイルです。とりあえず完膚なきまでに潰してから考えるスタイルです。


 そして倒れている幽霊(多分)


「た、たすけて………」


「どうしよう……」


「わん」


「あばばばばばばば」


 雪斗が容赦なく余っていたバナナを投げ、幽霊は感電したみたいになった。そしてキラキラした瞳でこちらを見る。


「……あと1回だけね?」


 キラキラした可愛い息子の瞳に負けたのでそっとバナナを取り出す。


「え、ちょ、待っ」


 まだバナナが効いてるってことは浄化バナナが足りないってことかもしれないじゃないか。


「あばばばばばばばば」


 幽霊だから焦げないし、どの程度のダメージなのか分かりにくいなぁ。


「ところで、ノミハート……じゃなくノルミースはそろそろ出てきたら?ペリカンさんが困ってるわよ」


 口を開けて出ていいよとしているのだが出てこないノミ……ノルミース。ビビり過ぎる。


「いやその………怖いので……」


「ペリカンさんもうっかり飲み込みそうで怖いからはよ出て欲しいらしいよ」

「ハイ喜んでぇ!」


 トラウマよりもうっかり飲み込まれる方が怖いらしい。ペリカンさんもノルミースが口から出ていってくれてホッとした様子だ。


「うう……わ、わらわは……」


 電気(浄化)のショックで倒れていた幽霊が起き上がる。う〜ん……なんかお腹にまだ黒いモヤが見えるような。


「これ、食べて」


 幽霊に食事ができるかわからんが、聖なるバナナの皮を剥いて一口大に切ってフォークで刺した。


「え……」


「いいから食べなさい」


「え、あのバナナ……」

「しっ。ママのことだから何か考えがあるのよ。拷問とか血なまぐさいことは嫌いな人だし」


「いや、それ、さっきものすごく触っただけでビリビリしたやつむぐぅ?!」


 問答無用で口の中にバナナを突っ込んだ。無理やり咀嚼させて飲み込ませる。


「ヒェ……」


 そしてなぜかマナーモードになっているノミ…ノルミース。そういえば爆発物バナナにトラウマがあるんだっけか。いや、何でも怖いんだよね。いつものことだわ。


「あばばばばばばばばななななな」


 そして案の定感電したようになる幽霊。お腹のモヤも綺麗に消えた。幽霊もダメージがあるのかさっきより薄くなっておる気がしないでもないけど気のせいということにしておこう。


「わ、わらわは……ようやく……」


 そして、幽霊は倒れた。めっちゃ消えかけとる。


「ママ」


「はい」


「やりすぎたと思うの」


「ママ慎重派なの!ママは非力で無力な一般人だから!!」 


 そんな気は薄々していたが、認めるわけにはいかない。おなかのモヤ、あれが悪さするかもだし!


「……バナナを投げる慎重派とは……?」

「なにか言ったかしら?ノルミース君」


「ハイ!何も言ってません!!」


「ママ、ノルミースをいじめないの」

「いじめてないもん!!」


 ノルミースが些末なことにビビるのはいつものことだもん!


 そんな私たちをケビンが穏やかに眺めているのだった。

はい、大遅刻しました_(┐「ε:)_

元気に生きてます。お仕事はそこそこ忙しいですが元気です。


爆発物バナナを食べさせるのが些末かは、あくまで個人の見解です(笑)

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― 新着の感想 ―
魔王三体を従える一般人とはいったい
更新ありがとうございます♪ ありがたや、ありがたや〜(´∀`*) 結局、ノルミースはまだ毛玉のまま? いつになったら人型になれるんでしょうね(・・?)名前取り戻したし、そろそろなのかな? 他の二魔王よ…
このエピソードを読んで、某大きなゴリラが少女を連れて、ステージを破壊しながらバナナを集める某ゲームが、ますます欲しくなってきました。。 それに対応する某新型ゲーム機の本体が高価&品切れでなかなか買えな…
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