23.あれから二年、もう学園入学間近です。
※三日連続投稿末日です。12/15・16日も投稿しておりますので、見落とし無きようご注意を。
冬を超えて、春を迎え。
御年十五歳になりました。アザリア・グロリエル、豊穣の聖女です。
(………………………いや。何で?)
大怨霊だよ?国崩しだよ?数千の元領民死霊を抱えた片目の腕無し娘だよ?
うん。過程を思い出しても現状を確認しても、何が何だか解りません。
グロリエルの民は私を絶賛し、王国内ですら絶世の美姫と謳われております。
ええ、正に。まさに生きた伝説レベルなんですよ?
ぅえぇぇええ~~~~…………?
順を追ってジェメシス防衛線後の後始末を。
怪鳥モブリアンと名乗ったあの魔族は、謎の行商人としてガンドール宮廷内で様々な支援と引き換えに相応の特権を得ていた様です。
異形の方の魔族は腐蝕蜥蜴シクスフェイスといい、モブリアンが本来グロリエルに放つために用意した魔獣との触れ込みでしたが、急遽ジェメシス侵略に変更したという話でした。
元々制御出来ないので無差別に暴れさせるしかないという触れ込みだったそうですが、多分魔族の都合の良い場所で暴れさせる口実だったのでしょうね。
詰まりあの場合の目的は、グロリエルへの報復――では無かった。
少し話は前後しますが、ガンドールのお話です。
実はガンドール、今年の冬明けに全面降伏致しました。えぇ、正式な戦勝式典はつい先程終わって今一区切り。
ようやく一息吐いたところです。
例えば二年前から記憶が飛んだ方がいればさぞ驚いた事でしょうね。
ですがあの日のジェメシスへの大敗は、ガンドールに修復不可能な大打撃を与える事となったのです。何せ親征が戦わずして壊滅ですから。
王の生還こそ叶ったものの、その戦力は激減。王宮からは次々と人が帰郷。
やがて利益を独占されていた周辺豪族達が次々と離反し、次は我々こそがこの国の王よと、群雄割拠が始まりました。
我々ですか?当然その間完全に傍観しましたよ?
だってやる事はとても沢山ありますから。自滅の妨害が必要ですか?
先ずは棚田の量産と街道の整備、貯水池建築に水路の設置。
対ガンドールの最前線に限らず、将来的な鉱山の枯渇に備えるなら最初から全て揃える方が安く済みますもの。
えぇ、実はガンドールに魅せ付ける様に発展させて頂きました(笑)。
戦わずに戦意を奪う、最上ですね。彼らが単独では勝てないと初戦で見せつけられたのは僥倖でした。資金力と人材の違いを見せつければ、ホラ。
皆が皆、後回しです!同士討ち頑張って下さいね?
勿論ジェメシスに恨みを持つ方々も大勢いましたが、近隣で大量の産業や受注が発生するという事は、辺りに商売のタネが集まるという事です。
こちらは治安の徹底さえ守れば煩い事は言わない様に致しました。税収を多少、負担への配慮という形で緩めたので、皆様お財布の紐がきっちり緩みます。
商業税収が数倍に跳ね上がりましたね。減税分?はした金になりましたよ?
ふふふ、ご飯が美味しいです。
ジェメシスの魔改造も大事ですが、開拓事業も再開しました。流石に最初の予定よりは大分遅れましたが、昨年までには全て終わりました。
開拓分の木材が乾燥する分を踏まえても未だ足りないので、結局外注してます。
赤字になるかと思いきや、挙って一度に売りに来た商会が多数あったお陰で競争入札が可能になり、相場より気持ち安い価格で大量発注出来ました。
皆さん商機に敏感ですね、事前に砦作りを利用して秘密裏に情報を流した甲斐があったというものです。
こちらも輸送の道中で色々お金を落して下さったので、損失は出ませんでした。
気持ち程度ですが、黒字と言って良いのでは?未だ当分一進一退で油断が出来る程作業が終わってませんが。
さて、昨年度の流れです。
若干食糧不足が騒がれましたが、敢えてここは公金投入し兵糧の大量購入という方向でジェメシス近辺を中心に砦周りを支援。
まあ一応ガンドールとは休戦協定を破棄されていたので理解は頂けました。
この段階では不満を呑み込んでいた方々もそれなりだったと思います。
ですが大量生産で不安がっていた農家の方々からは寧ろ、食料不安から飛ぶ様に作物が売れ続け、嬉しい悲鳴が其処彼処で上がり出しました。
折しも冬の間に兵糧用を目標とした長期保存食材にもある程度目途が付きましたので、他領に向けての販売も可能です。
お金だけあっても使う所が無い?いえいえ、昨年から大量の商隊に行商人が山と詰めかけているじゃありませんか。昨年は娯楽施設が各地に増えました。
各地でお金がばら撒かれ、しかし往来が激しい分互いの評判も、以前よりずっと耳に入り易くなりました。
治安維持には手透きの騎士団を往来させて、軍事訓練も兼ねて力を入れてます。
そうなってくると、そろそろガンドールが気になります。
さて本腰を入れようかとなる筈なのですが。大惨事になっておりました。
そもそも我がグロリエルへ侵略を試みた理由、それは食糧不足と人口増加だったのを覚えてらっしゃいますでしょうか?
その結果、略奪した食料はほぼジェメシスで奪還され、戦闘員が半壊しました。
ガンドール王都は再建のために締め付けを武力で強行、ええ他に選択肢が無い国ですからね。当然弱体化した王都では返り討ちに遭う例も多々。
逆に独立されて周辺部族を併合しにかかられたりと、乱世乱世が続きます。
そして冬将軍が到来しました。
春です。戦闘員とは力仕事担当。冬の備えに必要な人材は次々と戦死し、非戦闘員だけが大量に残った冬。当然冬の備えはボロボロです。
結果。餓死者凍死者が国民を三割に減らしました。七割減です。
これはグロリエルに降伏が決まった際、改めて調査されたので確かな情報です。
さて。彼らはもう現実から目を背ける事は出来ませんでした。
自分達だけではもう立て直せないかも知れないという現実から。
忘れている事は出来ません。彼らは我がグロリエルに戦争を仕掛けて負けた後、対策として、強い国王の下で再建を目指していたのです。
振り返ればボロボロの自民族。近隣への侵略や防衛の前に、領内の立て直し必須の状況で。ガンドール城とは別個の威容を放つ、ジェメシスが目に映ります。
彼らはガンドールだった頃では有り得なかった、餓死者ゼロを実現しました。
百の半死半生の戦士で千の士気最高潮の最精鋭とぶつかる覚悟が持てますか?
先ずジェメシス国境間近の部族は全て無条件降伏しました。
早い者勝ちの独断です。当然咎める余力はガンドールに無く、脅威が減って安堵すらしたそうです。
当然ではありますが、流石に支援でジェメシス並の投入は有り得ません。
ですが駐屯用の砦の増産や、建物の保持の対価に避難所として使うのは許可。
流石に人手の問題も不慣れな土地での折半も、調査せずに計画するのは無理がありますので。協力するなら防衛施設を貸す位致します。
正直様子見でしたが、これが覿面に効きました。
彼らにとって一番欲しかったもの、それは安心。脅威からの解放だったのです。
食糧支援は最低限でしたが、全面的な支援は逆に向こうも信用し切れません。
食料を得るために全力で協力し、確実に対価が支払われる。
これが彼らに一番感謝される方針だったのです。
夏にはガンドールの大半から降伏嘆願が届き、一時は対応が困難になるほど。
王都奇岩城は餓死者の半数が出た場所でもあり、殆ど人が失踪し閑散とした有様だったと伝え聞いております。
辛うじてそこが王国最大の一大放牧地を扱っていた事も有り、一冬は越せましたが既に守りも食料もボロボロです。家畜の大半は離散しました。
こうなると王は、事実上幽閉されて生きているだけとなっております。
同族内で玉座が奪還されていない理由、それは明確な泥船だったから。
誰もが立て直しに絶望を抱き、土地を捨てる事も提案され、実際失踪した者達も出ましたが、成功例は無く。
王都に徐々に近付く新しい砦の数々に、彼らの心は遂に折れました。
夏を越す前に無条件降伏の打診と王の首が届けられ、混乱の収拾と周辺部族への周知を以て降伏が完了。
一部女子供達は人質という形で一旦グロリエル預かりとなり、奇岩城の資産全てを提出する事になりました。
正直、周りの意見が通った形で、私としてはやり過ぎじゃ無いかなと思ったので妻子周りの扱いだけは丁重に。というか、一応売却という形で食糧支援だけは確実に徹底しました。
……うん。今年家族と再会した時の感謝感激振りは凄かったです。
というか彼ら視点、ガンドールに残った方が死を覚悟してたそうですね。
捕虜なら慈悲深さで有名な私が、飢え死しない様に計らって貰えると。戦士達は無罪とは言えないから、罰として残されたのだと。
実際全員無事とは言えませんでした。混乱の収拾に人手も必要でしたしね。
……という訳で。実質二年でガンドールを平定し、無血開城に追い込んだ上で領地の生産規模を数倍に伸ばしたという、トンデモない実績が、出来ました!
予想してたと思いますか?いや無理でしょ?
百年単位で戦っていた相手がまさかたった一度の敗北で壊滅するとか流石に予想外でしたよ?私、おかしくないですよね?
「はっはっはっはっは!もう笑いが止まらんなぁ!
何だこの有様は!使った額が全て数倍になって返って来たでは無いか!
使う時に使い、絞る時に絞る!まさに貴様の言う通りだった訳だ!」
父、バルバス・グロリエル辺境伯。
隠居用の別荘を建ててご満悦です。いや勿論私が許可出した範囲ですけどね?
地味に実用重視の父の性格が出ている所為で、若干周囲がもう少し贅沢をというくらいの質素振りです。というか半分砦。
役に立つかはともかく、攻城兵器を備え付けております。数より種類。
そっか、こういうのが好きか~~。
義母サリザー夫人としては室内さえちゃんとしてれば構わないそうで、別に家を建てるよりは父と暮らす方が良いとの事。
ちゃんと社交が出来る様にダンスホールもあります。
最近は歳相応のセンスを披露する事でも人気が浚えると自慢してました。
揃ってご満足そうで何よりです。もう隠居準備万端か。
「……困りましたね。
私にとって本番は、王都の学園に通う様になってからの筈でしたが。」
もうこれ、どうあっても以前見た予知夢通りにはならないんじゃないですかね。
予知夢でガンドールが制圧完了していた展開なんて全くありませんし。そもそも私が前世を思い出してからは、碌に予知夢見た記憶が無いのですが。
もう未来視の加護とか治癒魔法を習得する以外に活用法が無いというか。
因みに神聖魔法も全十五種の内、残す所〔高位回復〕と〔即死蘇生〕の二つのみとなりました。
攻撃魔法も正式な講師が見つかったので、そろそろ自作の魔導具も作ってみようかなと思っております。
「お嬢様、制服の準備が出来ました。
サイズ確認を致しますので、お召し替えをお願いします。」
「分かったわ、マルガリータ。
という訳ですので、お二方もまた後で。」
久々の合流を機に互いの情報交換をしていた私達ですが、現状実権の殆どは既に私達二人が代行という形で移譲されております。
一通りの打ち合わせさえ済めば今日の対面は終わりと見送られながら、私はマルガリータに先導される形で衣装室に。
別に護衛も先導も無くても問題無いんですけどね。
この手の仕事は人材育成や死傷者遺族の生活保障も兼ねているので、無暗に人は減らせません。
何より普段から配置しておかないと、急な来客時に人が足りない事も。
衣装に問題無い事を確認すると、後は幾つかの書類を片付けて今日の業務は概ね終わりです。明日学園に出発するので、今は最終確認中なのです。
そして諸々の雑事ももう終わり。明日からは長旅になるので、食事を取った後の今日は、早めに仕事を切り上げて休む計画になっております。
かつてはうっかり人間だった侍女モーガンも、今は有能な先輩侍女。未だ完全にうっかりが無くなったとは言いませんが、致命的なミスはもうしません。
家令カードックも兄では無く私の側近となりました。
兄が外交を担い順当に父の後継者としての道を歩んでいる傍ら、彼には兄と私の橋渡し役を担当させています。
一方。私に関してだけは未だ未だ不透明。
ですがそれらは全て、魔王討伐が終わった後の話となるでしょう。
というのも。
『……御機嫌よう桜花姫。それともアザリア・グロリエルと呼ぶべきかしら?
人間の感覚なら久し振り、と言うべきでしょうね。』
(……ええ、お久し振りね。創造神ディアドラ様。
予知夢で今日を予告して来た理由をお伺いしても?)
昨日久々に見た夢が今日、このタイミングでディアドラ様が話しかけて来るだけという、私から見れば余りに露骨に思える内容でした。
であれば早々に寝る訳にもいかず、こうして寝室で待っていたのですが。
『ん?ああ、それ〔未来視の加護〕を誤解しているわよ?
その加護で見えるのは、あくまで「予知する前までは必ず同じ行動をする場合に確定した未来」だけよ。』
(ん?同じ行動をする時の未来?)
『あなたが百通りの行動を取る可能性があって、その百通りの結果全てを見るのは人の身では相当に負担でしょう?
細部に細かな変更はあっても結果が変わらないくらい「確定」した「一択」の未来だけが予知出来る。そういう加護なの。』
あなたが只のアザリアだった頃は十分に役に立つ加護だったんだけど、と呟く神様の愚痴はさて置き。
つまり最初の頃しか予知が発揮されなかった理由は、私の取れる行動幅が増えたからという話だったのでしょうか?
確かに父を支配下に置いてからは、幾らでも状況に合わせて行動順を入れ替えられました。条件には一致しているように思います。
『ま。詰まりは私が目を覚まして接触する日はあなたの行動で変わらなかったから予知が見えたんでしょうね。
夢ってのも人の身に負担にならない形で発現したからよ。』
(それは詰まり。最初から今の今まで話しかける気は無かったという意味で?)
こちらとしては割と色々確認したい情報が多かったのですけど?
『そうは言ってもあの時あなた絡みで大分疲れていたのよ。
仮眠でも取らないと今日に間に合わなかったわ。』
(仮眠にしては長過ぎません?また直ぐにだんまりされても困るんですけど。)
一応の納得は出来たので、ハッタリは止めてベッドの上に座って相談の姿勢を取りますが。
『生憎人にとっては長くても神にとっては一瞬よ。
一応魔王復活までは可能な限り起きているけど、相談まではほぼ無理ね。
今の私は余裕が殆ど無いの。魔王退治だけは何とかそっちで対処して欲しいけど無理だったら巻き込まれない様に逃げなさい。』
(!?……それはこの国が滅んだとしても、私が逃げる方が大事だと?)
相談は無理、と来ましたか。元々情報が絞られる事は承知の上ですが。
であれば最優先の質問から始めましょう。
『大事よ。極論魔王は数年掛かり、国が滅んだ後で倒しても構わないわ。
あなたが魔王に取り込まれるか取り込まない限り、私の世界は滅びない。』
はっきり言いますね。ですが魔王が世界の自浄作用だと考えると納得出来ない話ではありません。ですが、気になる点が一つ。
(では。魔王の封印には意味が?)
そう。伝説では前回魔王は勇者に封印された筈なのです。
『無いわ、女神的には。但し人の世には影響が大。
退治されないという事は浄化されないから、復活は早くなる。そして封印を破壊して現れるから、前回よりも必ず強くなる。』
(では、魔王の封印にディアドラ様は関わっていないのですね?)
『厳密には、ね。ただ私の加護持ちの娘が開発した秘術だから、私の力を使っているのは間違いないわ。』
成る程。正直そのお嬢さんが封印の効果を把握していたかどうかは左程大事では無いのでしょう。明確な過ちと言える内容でもありません。
『あと魔王が直接使役する存在として四天王がいる。彼らは魔王に不測の事態が起きた時の補佐役で、全て知性を有している。封印を解くために暗躍しているわ。
倒すタイミングとかは全部そっちに任せるわね。』
(あら、封印を解くまで待てと言うと思いましたけど。)
それは詰まり。
『あなたが魔王と戦う方が何よりも危険よ。
最終的に勇者は必ず魔王に勝てる力を得るわ。その為に聖剣の姫巫女なんて役割がある。だから魔王の封印には極力近付かないで。』
(つまり何ですか?あなたは私に領民達を見捨てろと?)
『手を打つのは自由よ?でも抱え込めば成仏出来ない者達が増える。
あなたが取り込まない限り、彼らは来世で幸せになれば良い。
あなたにとっての優先順位は違うでしょう?』
それは覚悟の要求であり。
『グロリエルの封印が解けているのは、貴方ももう見た筈。
五つの封印の内、既に三つは解けているわ。』
「つまり魔王は。」
『時期がズレようが、数年内に必ず復活するわ。』
「…………。」
沈黙が続く。避けられない災いというのは嫌いだ。
そして常に、自分は犠牲を選ぶ立場にある。今更だ。何も変わらない。
『さて。後回しにしている様だけど、そろそろ限界よ?
私の余力的にもあなたから呼びかけられても多分応えられないから、一番あなたが聴きたかった事を最後に聞きなさい。』
…………えぇ。そうですね。考えてみれば、気付いていて当然でしょう。
彼女は、私の意識を眠らせて、呼び覚ました方なのですから。
「では確認します。今の私は桜花時代の領民達と魂が繋がっている。
それは詰まり、私自身の人格に彼らの意識が融合しているという意味。」
私は大人用の弓を持つ前に腕を切られた。私は本格的な武芸を教えて貰う約束を果たせなかった。畑に入れるような体では無く、いつも道端から眺めていた。
厨房で料理の基礎を見て、本で教わった手順を実地で試す日を夢見た。
乗馬で腕を使った事は無く、片目になってからは外も出歩けなくなった。
文字は読めても書いた事は無い。一人で政務を代行した事など一度も無く、人の手を借りずに生きられた事は一度も無い。
この体は、前世で叶わなかった夢で溢れている。
『えぇ。その通りね。』
初めて弓を持った時から癖も感覚も覚えていた。剣術の基礎がまるで昔と違っていて驚いた。鍛冶職人が皆金属に不慣れに見えて、土弄りのコツを自慢して、木工職人に組木の知識を伝授出来たと安堵した。
あの頃の全てを少しでも今生に残したかった。
そんな感情、桜花姫には抱く事すら許されていなかった。
「私は生前の桜花姫の人格を、とうに失っているんですね?」
『……いいえ。人格は悲しい程にそのままよ。
あなたの民が腕にしかいないのがその証拠。あなたの呪いが目の中に封じ切れている様に、あなたの魂は彼等にとっても不可侵であるべき希望だった。』
「私は主を続けられている、と?」
『……あなたは間違いなく国崩しの桜花姫よ。恨み辛みで歪んだ貴女自身。
皆の声を聴き、彼らの悪意に恨みを引き受けた、彼等を宿した大怨霊。あなたに従う者達は、今もあなたの力になる術を望み続けている。
直接彼らの呪いに感化された今の貴女から見れば、生前の貴女はまあ甘ちゃんとしか思えないでしょうね。
後悔しているかしら?』
……別人では無い。
直接恨みに感化された、怨霊となった後の私ではある、ですか。
「まさか。彼らを恨むくらいなら無力な自分を恨みます。
肝心なところが歪んでいないのなら、私にとっては些細な話です。」
※三日連続投稿末日です。12/15・16日も投稿しておりますので、見落とし無きようご注意を。
第一部完結。次週以降で、短(中?)編を二つほど投稿して一区切りです。二部以降は期間が明くのでどうかご容赦を。
※年末か年始からは遂に「ガラクタの学園」時代から散々記載していた次回作w「ジュワユーズの救国王子」を投稿いたします。シン・次回作や次回作・改になる前に!!
ちゃんとプロットもストックも用意出来ましたよ!




