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魔法使えぬ魔法探偵  作者: 紘月


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file4 闇に消えた暗殺者 テレポーションシャドウ

火 エリアe370

水 エリアc115

光 エリアf286

闇 エリアa743

永 エリアb909


魔法 C級 周りに影響がない程度

魔法 B級 周りの物や人に被害が及ぶ程度

魔法 A級 周りの物や人を殺傷、破壊させる程度

魔法 A級+ Aの派生能力を持ちエリア全体に影響をもたらせる程度


エリアa743に現れた連続殺人鬼。十人を殺害したとされている。そんな中で奇跡的に致命傷の傷とならなかった1人の男の証言では、男が話しかけてきて、振り返るといなかったのに前を見たら現れた。さらに刃物で刺したのち闇に消えていったと。まさに闇を使いテレポートしているような殺人鬼だ。


容疑者はやはりA級+の人らだ。3人の容疑者からアリバイと能力を聞き出した。


「私は昼の時に夜にできます。地味なようですが、惑星ごと動かせるので危険とされ相当なことがないと使いません。」


「俺は自分の出した闇に瞬間的に移動できる。この能力的に怪しまれるかも知れないが、能力を発動するまでに一回瞬間移動をすると一時間使えないんだ。だから話しかけて瞬間移動して刺して瞬間移動は不可能だ。」


「僕は自分のクローンのような闇を出せる。だが刃物などは持つことができず、拳で戦ってくれるだけだ。違うよ。」


三人ともそれっぽくも違う。そしてややこしい能力に頭がこんがらがってしまった。


しかし探偵は早くもよいことに気づいた。脳電波だ。

脳電波は、管理庁以外にも普通に連絡手段として活用されていて、音波を分解し物質化させ登録された脳に直接送り届ける極めて複雑な仕組みだ。

これで声をかけて振り向かせたところでテレポーションしたりして殺害、とならできるだろうか。しかし届けてからすぐに脳電波が届くのでこんなに90%以上の確率で殺害に成功するとは信じ難い。だとしたらクローンをターゲットの目の前に出現させる?でも刃物は持てない。しかも死体にも頭に貫通するほどの刺し傷。そもそも持たされたとしてもあそこまでの貫通は人間じゃないと不可能に近い。


だがまだ断定できなかったのでいつものA級+の永属性コピーに検証させようと、脳電波を利用しようとした。そして話しかけると音が肉眼で視認できるようなサイズに固められ脳に送られているのが見えた。もしかして犯人はこの仕様を利用したのでは無いか?そこで探偵は閃いた。今までで一番早い解決かも知れなかった。


「さあ集まってもらいました。」


「犯人は誰なんですか?」


「それはクローン能力のあなたです。」


「ぼ、僕?なんでですか。」


「まずあなたはターゲットの物陰に隠れた。そして脳電波機の何でも物質化して脳に送るという仕様を利用し、ターゲットを登録して話しかけると同時に刃物を物質化したものを送りクローンをターゲットの前に設置。すると頭には分解された刃物が再び復活し刃物が貫通。そしてクローンを消せば?被害者は話しかけられたと思えば、突然刺されて突然消える。これで完全犯罪です。」


「そんな、他の奴らの可能性も!」


「永属性に試してもらいましたが活用はできませんでした。なので貴方が一番できる可能性が高いと。」


「くそが!何でわかんだよ!」


男は諦めたのか怒りを口にして罪を認めた。


「でもなぜ?」


「一回このトリックを思いついてから試したくなって。そこから殺人の沼に入っていったんですよ。」


「本当にトチ狂ったやつだな。」


すると脳電波ではなく耳から破壊的な音がした。

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