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逃げる悪女(おんな)と追う復讐者(おとこ)  作者: 羽絶 与鎮果


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逃げる悪女(おんな)と追う復讐者(おとこ) 第41話

 次の日、別のスクールカウンセラーと会った。

 今度は、【中迫(なかさこ) 勇気(ゆうき)】と言う男性だ。

 本当は女性だったが、【浩三】から、【勇気】に【匡】の様子を見て欲しいと言われて急遽、男性である【勇気】が会う事にしたのだ。

 このままでは女性のカウンセラーと会わせる訳には行かないと言う判断でだ。

 それに対して、少し不信感を募らせる【匡】だったが、とりあえず、会って貰えると言う事になっている【勇気】と話をする事にした。

 【勇気】は、

「私は、スクールカウンセラーの【中迫 勇気】です。

 よろしくね。

 【木戸さん】から話は聞いているよ。

 明日以降、女性のカウンセラーと会ってもらうかどうかは私が判断すると言う事になっている。

 場合によっては君の担当は私か【木戸さん】って事になる。

 君は嫌かも知れないが、こちらも身の安全を考えないと行けないのでどうか理解して欲しい。

 君を見捨てたいと言う訳じゃないんだ。

 どうかわかって欲しい。

 では少し、話をしようか。

 確かに、私の目から見ても君の目は復讐に捕らわれている様に見えるね。

 愛する女性を殺されたと有るけど、どういう事かな?

 私に少し話しては貰えないだろうか?」

 と言った。

 【匡】は、

「貴方の話を聞けば、他の3人とも会わせてくれますか?」

 と詰め寄った。

 【勇気】は、

「本来ならば、順を追って話したい所だが、君はたぶん、すぐに私達をシャットアウトしてしまうから結論から先に言おう。

 君はね・・・何もしなくて良いんだ。

 君が手を汚す必要はない。

 君が何もしなくても自然と良い方向に進むから。

 わざわざ君が汚れる必要は無いんだよ。

 それこそ、無駄なことだ。

 因果応報という言葉があるだろう。

 良いことをすれば良いことが、

 悪いことをすれば悪いことが、

 回り回って自分に返ってくると言う言葉だ。

 今の君に贈れるのはその言葉だよ」

 と言った。

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