逃げる悪女(おんな)と追う復讐者(おとこ) 第40話
【木戸 浩三】の言葉に、【匡】は悩む。
彼にどこまで話したら良いのか迷っていた。
【浩三】は、
「話せる所までで良いよ。
いきなり会ったばかりの人間に全部は話せないでしょ?
ちょっとずつで良い。
ちょっとずつ信用していって貰えればこっちもちょっとずつ、信頼に応えられるから。
少しずつ、関係を深めて行こう。
あ、君は他の4人とも会うんだっけ?
僕じゃ役不足かも知れないけど、他の4人もプロだからね。
遠慮なく相談すると良いよ」
と言った。
意を決した【匡】は、
「あの・・・
つかぬ事を伺いますが、貴方の同僚の人で急に若くなったかな?って人は居ますか?」
と聞いた。
【浩三】は、
「若く?
どういう意味?」
と聞き返す。
「あの・・・10歳くらい若くなったと言うか、そんな印象の人・・・
女性で居ますかね?」
「ん?
その人に興味あるの?
もしかして惚れちゃったとか?
いや、違うな?
その人の事を確認したいと思っている?
そう言う事なのかな?
ただ、君の目を見ているとそのまま伝えて良いのかどうか・・・
ちょっと迷うよね・・・
僕としても同僚に危害を加えるかも知れない可能性のある生徒に情報を渡すことは出来ないよ。
君は何をしようとしているのかな?
心当たりはあるけど、今の君には紹介出来ないな。
間違いを犯す可能性がある。
君の目はそう言っている」
「・・・愛した女が殺されても同じ事が言えますか?」
「・・・何が言いたいんだい?
もう少し詳しく話してもらえないかな?」
「いえ・・・
貴方とはこれまでです。
チェンジお願いします」
と言う物別れに終わった。
だが収穫はあった。
居るかも知れないと言う事がわかった。




