↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
太陽と月の魔力をもって。〜日蝕により崩壊した世界で生きる〜  作者: 紅弥生 
Chapter-1 目覚め

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/34

幕間

軽い幕間です。

短めです。

side:ルーク


 レオンハルト……ハルトはあの後から目を覚ましていない。

 倒れた後、ずいぶん身体は熱を持っていて、何かしら変化が起きていたようだが、家に連れてきてベッドに寝かせてからはなにも変化はない。


 ふと、災害以降のハルトを想像する。

 記憶喪失。と言っているが恐らく中身は違うのだろう。

 確かに、最初のうちはまだ王太子になってまもないころのレオンハルトに似ていて。

 王太子であるために冷静でいて。だけどちょっと抜けていて。

 記憶を失って、鳴りを潜めていた本来の性格が戻ってきてくれたのだろう。と思っていた。

 だが、長く一緒に行動するにつれて、似ているようでどこか違ったのだ。

 言葉にはできないが、なにかが違う。

 これは多分レオンハルトと15年来の付き合いだから気付けるものなのだろう。

 それに、魔法なんてレオンハルトも知らなかったはずだ。

 なのにハルトは、ステータスもなしに沢山の魔法を思いつき、最初から知ってたように魔法を扱っていた。


「レオンハルトは悔いて逝ったんだろうか……」


 彼は優しくて責任感の強い人だった。

 災害が起こるまでの数年で他国との関係が悪化してしまい。

 隣接している領地では小競り合いが多々起きていた。

 王太子として人の前では冷静でいなければならないため、その報告を受けているときは仮面を被って対策を練っていたりしたが、裏では黙祷をし亡くなった方々への弔いをし、自分で動かせるお金で孤児院や遺族に支援をしていた。

 そして、戦争が起こった場合、自分が先頭に立って指揮をとるため、いつ本格的な戦争が始まっても良いように、執務が忙しくともしっかり鍛錬の時間を取っていた。

 けれど、レオンハルト自身はまだ足りない。まだ足りないと自分を追い込み続けていた。


「悔いはあったとしても、安らかに眠ってくれ。私の親友よ。君と似た人物が君の意思を継いでくれる」


 そう。ハルトは自分の力を低く見積もってやるべきことを相談してくれているが、心の底にはレオンハルトと同じ〘誰かの助け〙になりたい。という思いがあるのだろう。


「だから。早く目を覚ましてくれ。ハルト」


 そう。心から願った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。