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太陽と月の魔力をもって。〜日蝕により崩壊した世界で生きる〜  作者: 紅弥生 
Chapter-3 復興

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EP2

すみません!!5日中に間に合わなかった……!!


 翌朝、僕とルーク、アーノルドにジェイクさんの4人で森へ捜索へ行く。


「前はどの辺りでしたっけ……」


 時間にして2週間くらい前でさらにはメドゥーサの件で記憶の彼方に飛んでいっている。


「俺も忘れたな。井戸の辺りなのは覚えているが……」


「じゃあ、その辺りから探してみましょう」


 そうして、ジェイクさんの案内で井戸の辺りに到着する。

 そこには若干焦げた跡があったりと戦闘の痕跡がまだ残っていた。


「このあたりかな?」


「そうだな、若干思い出してきた」


「アルト、なんか見える?」


「んー……いや、待て。奥の方に向かってメドゥーサともう一つ変な魔力が続いてる……」


「奥?確か、俺の記憶が正しければ、この奥には洞窟があったな……」


「洞窟……?とりあえず行ってみましょうか」


 そう言って先へ進む。

 獣道にもなっておらず、草が生い茂っていて、とても歩きづらい。

 しばらく歩くと、人の身長よりははるかに大きい段差があり、そこのところに小さな穴が1つあった。


「アルト、この先に続いてる?」


「う……続いてはいるんだが、ごめん、詳細なことがこれ以上は途切れてて分からない……」


「いいよそれだけ分かれば十分だよ。ありがとう」


 アーノルドにお礼を言ってジェイクさんに問いかける。


「ジェイクさん、どうします?中に入りますか?」


「そうだな、今は行ってみるしかないだろう……」


「分かりました」


 そう返事して僕が先に踏み入れる。

 全員が洞窟に入ったのを確認してからもう一度喋る。


「武器を持ってる僕が先頭で、殿……1番後ろにアーノルドで行きましょう」


 皆が頷いて、僕が先導していく。

 道なりにそって歩いていると、突然魔力が変わったような気がした。


「……!?」


「ん?」


 ちょっと驚きつつも、無言でステータスを確認する。


 ステータス

 名前:レオンハルト・ロー・アバルト

 MP:0/214 適性:火炎・ 聖光


 自分の魔力が空っぽなのは驚かないが、ダンジョン外の表記のSMPとLMPの表記がなくなり、統一されている。


「……ダンジョン?」


「あん?なんだって?」


「魔力が統一されているので、ここはダンジョンかも……ですね……」


「あのでっかい扉がダンジョンの印じゃねぇのか?」


「僕も不思議なんです……まだまだダンジョンには秘密があるのかな……まぁ、とりあえず一本道しかないので道なりに行くしかないです」


 またも歩みを再開する。

 しばらく歩くが、魔物などの生物も罠などもなく安全に歩いていける。

 そして、なんなく最奥に着くと、1つの扉があった。


「ここに来て扉だとォ??」


「でも、ここ以外には見た感じ通路はないですね。とりあえず横幅は4人通れそうなので、4人で一気に突入しちゃいましょう」


 全員が頷くので、横ならびになり、扉を全員で押し開ける。

 そして中にはいる。

 そこには、ダンジョンのような壁と床。

 そして中央には人影が見えて、人影とダンジョンの間を見て分かるくらいの魔力の枝が張り巡らされて、生き来していた。


「はぁ?なんだこれは」


「ここは未完成……?なのかな……?」


 危険に注意しながらゆっくり中央部分に近寄っていく。


「……これは……」


 中央部に着くと、人影だったのがはっきり人だって言うのが分かる。

 そして顔が分かるくらいにその周りに寄ると。


「ガイス……?ガイスじゃねぇか!!!」


 ジェイクさんがそう叫ぶ。


「ガイス?」


「森に行ったっきり帰ってこなかったうちの一人だよ!!!」


 興奮冷めやらぬ様子で近くに寄ろうとしている。


「待て、ハルト。ジェイクさんを止めろ、あのガイスとやらの周りにある魔力、なんかおかしい……!」


「なんだって?」


 アーノルドがそう言うので、ジェイクさんの前に回り込み、静止する。


「ジェイクさん、落ち着いてください!」


「ガイスがいるんだ!!」


 しかし、何かに突き動かされているみたいに様子がおかしい。言動が荒くなっている。

 目を見ると、ハイライトが宿っていないように見える。


「ジェイクさん!!」


「どけ!!」


 そうまた静止するが、今度は邪魔だと言わんばかりに突き飛ばされる。

 後ろによろけてしまい、ガイスに触れる。


「うっ……!!」


 回りの魔力の枝のせいなのか、分からないが、大量の魔力が巡り込んでくる。


(身体が熱い……!!燃える様だ……!!)


 灼熱の炎の中に身体をぶち込まれた感覚がする。

 せめて触れてしまったんならガイスを助けようと、気合いで引き離して自分も離れつつ、ジェイクさんを蹴飛ばして中央部から引き離す。

 そこから離れると、魔力の供給は途切れる。


「はっ……?俺は?」


 ジェイクさんも我を取り戻したようだ。

 安堵しつつ、ガイスをみると、シーライクの実があったダンジョンよりもちょっと黒く染まった石がガイスから飛び出てきた。

 それもサラサラと消えていく。

 しかし、それはレベルアップはせずに魔力に溶け込んだ感じがした。

 その瞬間、グラッ!!!と空間自体が揺れ始める。


「なっ……!!ここは多分崩れるから外に出よう!!」


 そう叫んで、慌てて外に出る。





 来た道を戻り、洞窟から出て一息つく。


「ふう……皆いるよね?」


「おう」「いる」「すまねぇ……」


 全員の声が聞こえたのでもう一度ホッと一息つき、一応確認する。


「アルト、僕が吸収した魔力って大丈夫そうかな?」


「今のところは大丈夫そうだ……ただ、魔力の器の4分の1くらいしか満たされてない」


「そっか、完全回復まではまだ先か。まぁ大丈夫ならそれでいいか?一応皆、僕に何があっても大丈夫なようにしててね」


「了解」


「ハルト、申し訳ねぇ。俺が迂闊な行動をしてしまった」


「一旦、何もなかったから大丈夫ですよ。それより、この人……ガイスさんはどうしますか?」


「生きてるにしても、死んでるにしても、街に連れて行く」


「分かりました」


 そう言ってサイドベールへ戻る。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 サイドベールへ戻ると、日はすっかり暮れてしまっていたので夜ご飯を全員で囲む。


「ジェイクさん、とりあえず、あれが痕跡のあった行方不明者なんですかね……」


「分からねぇが、1人見つかったんだ。そうだと思うしかないだろう。それに、1人見つかった以上、お前達を引き止めてられない。後は自分たちで探すか、突然帰ってくるかだ」


「そう……ですか……あまりお手伝いできずにすみません……」


「いいや、十分、ハルト達には助けられたさ」


「なんだか、モヤッとしますね……」


「そうだな……まぁ、これで一旦終わりでいい。とすると、ハルトたちは明日にでも出発するのか?」


「多少準備はあると思いますが、明日中には出発できると思いますね……」


「そうか……寂しくなるな……まぁいい。旅立つときは言ってくれ。全員で見送りてぇ」


「分かりました」


 



 そして翌朝。

 目が覚めると、周りがバタバタしている。


「どうしたんですか?」


 モニカさんが近くにいたので聞いてみる。


「ガイスが目を覚ましたのよ〜」


「ガイスさんが!?それは良かった!」


 2人でガイスの元へ向かう。


「うっ……ここは……」


「ガイス!!大丈夫か!!」


「これはジェイクか……相変わらずうるさい……ちょっとは黙れないのか……それでここはどこだ?」


「あぁ……すまん……元サイドベールの内部にある高台だよ」


「高台……?中央部はどうした?」


「あそこはいま海の底になっちまったよ」


 なんて会話をしているので、そっとルークやアーノルドたちに耳打ちをして、その場から離れて旅立つ準備をする。


(仲間が生きて帰ってきてくれたんだ。積もる話もあるかもしれない。今は邪魔しないでおこう……)


 そう思ってコソッと準備を完了して、旅立とうとする。

 しかし、突然、呼び止められる。


「のう、もう行くのか?」


「あれ……シャンタさん……ガイスさんにお話は大丈夫なんですか?」


「あんなんはこれから先いつでもタイミングがあるじゃろうて、それよりもお前達と話しておくのが大事じゃ」


「そうですか……では、シャンタさん、今までありがとうございました」


「礼を言うのはこちらさね。寧ろお前達に迷惑ばかりかけての。何も与えてやれずにすまんの」


「良いんですよ。こうして繋がりを得たのが大事ですから。それに、今生の別れじゃないんですからまた会えますよ」


「ホッホッホ。若いのに1本取られたわい。そうじゃな、また会えるな。儂も次のエクリプスがあっても生き残ってやるんじゃからお前達も頑張って生き残るんじゃぞ」


「えぇ。頑張ります。では、そろそろ」


「そうじゃの、これ以上引き止められんの」


「あはは。では、お元気で!皆さんにもよろしくお伝えください!!」


「あぁ。お主達若者の行く末に幸があることを!」



 そうして、サイドベールを後にする。


「ハルト、次は何処に行くんだ?」


「うーん……どうしようか?」


「ノープランかよ!!」


「アーノルドも人のこと言えないだろ?」


「ルークだって、レオンハルトの側近だったからハルトが言うまで決めてねぇじゃねぇか!!」


「まぁまぁ2人とも。お塩を入手できたから、次は食料安定させるか……食は大事だよね?」


「そうだな、ならファンガイア領のガイアの街で良いんじゃねぇか?」


(ファンガイア領……ランドレインのように領主がいるところで、5都市のうちの1つ……国の農作物関係の重要な領地だったところだな……)


 そう思い出して、良いなと思う。


「そうだね。そこがいいね!」


「決まりだな!じゃあ、ファンガイア領、ガイアの街へ出発進行!!」


「進行ー!!!」


「アーノルドが仕切んな……」


「いいじゃねぇか別に!!」


 初めて旅立ったときはルークと2人だけだったけど、今はアーノルドって言うレオンハルトの幼馴染も加わって、とても賑やかになった。

 何が起こるかわからないけど、僕たち3人なら楽しんで乗り越えれるかもしれない。

 もちろん、これから増えても楽しめるだろう!

サイドベール編完!!

次回からファンガイア編スタートします!!

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