プロローグ
本日2話目
第3章スタート!!
「ううっ……ふうっ……」
目が覚める。
あぁ……と自分は気絶してたのかと理解する。
(急に、身体に力が入らなくなって……でも、気絶したけど、レオンハルトには会わなかったな……)
いつも気絶すると行っていた、精神世界と思わしきところには行かなかったなと思う。
その代わり、何だか夢を見た気がした。
内容は思い出せないが。
「ハルト!!大丈夫かお前!!」
ぼーっとしていると、心配する声を上げながら前から人影が寄ってくる。
アーノルドだ。
「ここは……」
そう言えばベッドの上で寝ている。
倒れたのはダンジョンの中のはずなのに。
「サイドベールの陸の上だ。メドゥーサが消えていたと思ったらお前も倒れたからな。運んでおいた」
「そっか……ありがとう」
動こうと思うと、チャリ……と言って手元を見る。
マリアンヌ王女のペンダントだろう。
「あぁ、それ、お前が大事そうに持っていたからそのままにしておいた」
「助かったよ」
そう言ってペンダントをみてみる。小さいが、物を入れられるショーケースが付いている。
そこには、サクラの花びらとモモの花びらが飾られていた。
(桜……懐かしいな……)
自分の故郷である日本の国花をみて懐かしい気持ちになる。
ちょっと感傷深くなっているのは、切ない夢を見たからだろうか。
頭を振って頭から追い出す。
(そう言えば、ダンジョンとかはどうなったんだろう……)
そう思って立ち上がる。
「おっと。ちょっと待てハルト。身体は大丈夫なのか?」
「ん?なんともないよ?」
「そうか?その……あの目で見ているんだが、お前が眩しくなくてな……溜まっていた魔力が空っぽっていうか……」
「あぁ。まぁ、あれ使ったから倒せたからね〜アーノルド、ありがとう。ヒントをくれて」
「……おっおう……本当に大丈夫なんだよな?」
「大丈夫だって。ファイア!……あれ?」
今は昼間だと思って、炎の魔法を発動させようとするが不発する。
「ファイアボール!!あれ??」
別の魔法を使おうとしても発動しない。
「あぁ……やはりな……俺の仮説なんだが聞くか?」
「??うん」
「ルーク達のを観察してみたんだが、確かに魔力が見えていた……」
そこから長く説明しづらそうな話だったので、簡単にアーノルドの話を要約する。
まず、人には魔力が入る容器みたいなのがあるようだ。
その容器に入っている魔力が僕はすっからかんだから使えないんじゃないか。
ということだった。
「ふむ……現状としてはそう言うことなんだろうね……どうやったら回復するんだろう……」
「それは分からんな〜」
「まぁ、今は武器を持ってるから魔法が使えなくたって戦えるさ。そんなことより、さっきの話的にはルークたちも石化、解除されてるんでしょ?」
「そうだな」
「じゃあ、挨拶してこないと!」
そう言って外に出ると、目の前には外観が完成している家が目に入った。
「はーーー」
驚きすぎて口が開きっぱになってしまう。
がすぐに我を取り戻して確認する。
「僕ってどのくらいの眠ってた?」
「ん〜?大体4日くらい」
「4!?ごめんね。心配かけたね」
「あぁいや、それは大丈夫だ。その間に全員で協力してサイドベールの人々の家を作っていたんだ」
「そう!ごめんね手伝えなくて」
「大丈夫。お前のおかげっていうのは皆分かっているからな」
「いや、全然僕は何にもできてないよ!!」
「それはないだ……あ〜。いやうん、ハルトとそれやると絶対終わらない気がするからそれでいいや」
「なんかひどくない?」
「ハルト、おはよう」
「あ、ルークおはよう。また心配かけたね」
「それはいい。身体は大丈夫か?」
「魔法を使えないくらいでそれ以外は元気だよ」
「魔法が使えない……?」
「あ〜それは後でハルトと説明するわ。ハルトは理解してくれたが、ちょっと俺にはうまく説明できねぇ」
「そうか。と言うか、アーノルド、ハルトにお前も付いていくんだな?」
「ひっでぇ!ハルトと一緒に助けてやったのは俺だぞ!?」
「あぁすまん、そこの若い御三方さん。そのやり取り見てるだけでこっちまで若返った気になっていいんだが、そろそろハルトを貸してくれ」
「ん?なんですかジェイクさん」
「いや、お礼をしたくてな。シャンタとそこのアーノルド殿にお話を聞いてあの魔女蛇ババアに石化させられたと。ありがとう助かった」
「いえいえ、それは当たり前のことです。僕にとっても学びになりましたから」
「それで、なんだが、ここが終わったらまた旅にでる。と言っていたがいつ頃出立する予定だ?」
「あ〜……ちょっと話し合ってきてもいいですか?」
ちょっとだけ2人には話し合いたいことがあるので確認する。
「分かった」
そう言ってジェイクさんは離れていく。
僕たちは3人集まって話す。
「実は、今回の件、ちょっとだけ気になる点が1つだけあって……」
できるだけこの内容をサイドベールの人々に聞かせたくないので、小声でしゃべる。
「そのペンダントか?たしかマリアンヌ王女が持っていたはずだろう?」
「あ、ルーク見覚えがあったね?そうなんだ。実は、メドゥーサを倒したときに少しだけ呪いか何かが解けたんだと思うんだけど、マリアンヌ王女の姿が見えて……」
「なんだと……?」「は!?」
「声がデカいよ。まぁ、そういうわけでちょっとだけラスエル王国がきな臭い気がしてね……目的は変わらず助けれる人を助けながら行くんだけど、この国の立て直しをしていこうかなと思ってるんだけど……」
「そうだな。その他の国もどうなっているかは分からないが、まずは自国を立て直したほうが後々何かと行動もしやすくなるだろう」
「俺はめんどくせぇからお前らに合わせるぜ。」
「よかった。じゃあまずは、ここサイドベールの拠点を建て終わるのまで手伝っていこう」
「「了解」」
そしてジェイクさん達に近寄り、ここの手伝いをある程度終えてから旅に出ることを伝えた。




