EP1
とりあえず本日投稿はここまで。
次回は未定です。早めにかけるように頑張ります。
「うっぐぐ……ここは?」
周りには何かしらの残骸が散らばっている。
「何かしらの災害が起こったのか……?」
はっと自分の身体を見る。
服はボロボロで、血が至る所に滲みている。
「血……死んだ?」
視界の端にキラッと光るものが見える。
近くに寄り、見てみる。
かなり、小さいが顔は見える。
赤髪で、金色の眼をしている。
「助かってはいなさそうだな……僕は黒髪黒目だったから絶対こんな見た目じゃない……まさか、異世界転生した……のかな……?」
もう一度周りを見渡す。
「この感じ……地震が起こって崩れたのかな……?」
強風とかで吹き飛ばされたような感じがしなかったので地震だろうか。
そうこう考えていると、突然背後に気配がして飛び退く。
「ガァウ!!」
そこには大きな爪を持った犬のような動物がいる。
「魔物か?でも、まずい……!!武器がない!!いや、異世界には魔法があるか!出るかわからないけど!」
敵に向かって炎の玉が飛んでいくのを想像する。
「『ファイアボール』!!!」
空から力が入り込んでくるのを感じ、力が手のひらの方に集まり形を形成する。
そして、炎の球体に形になり、敵に発射される。
ボウ!!と音がして敵を焼き尽くす。
「倒せた……?」
炎が消えるのを待つ。
炎がなくなり、犬の魔物はどうかと警戒すると、跡形もなく消えていた。
「やったー!よかったー!!」
ふぅ。と一息はく。
「とりあえず、自分の身をある程度守る手段はあるから、食と住だな……木の実とかは毒の心配があるからあんまり食べたくない……」
まずは住からか。と思い、魔法を想像してみる。
「瓦礫が邪魔だから使えそうではあるけど、僕には無理だから一纏めにしたいけど」
風でうまいこと纏めてくれるイメージをする
「ウィンドリング」
しかし、力が入ってくる感覚はなく、魔法は発動しない。
「あ、あれ??想像力が重要じゃないのか?」
(魔法が使える異世界だと、想像力で魔法が発動できるもんなのに〜)
そんなーと思いつつも、それならばと考える。
「じゃあ……1人でなんでもできるわけじゃないな……生き残るには誰か、他に生存者を見つけて一緒に行動したいな……」
チラッと近くの方を見る。
「あんまり、見ないようにしてたけどところどころに手らしきものが見えるからここ周辺の人は多分もう……何処に何があるか不明だが、とりあえず探すしかないか…?」
と独り言をこぼしキョロキョロ見渡すと、壁がところどころ崩れているのが見える。
とりあえず崩れているところに向かう。
「あぁ……そうだよね……」
眼前には街らしきところが広がっているが、建物は全て崩れてしまっている。
「これじゃ、生存者は絶望的かな……」
ボソっと呟くと
「殿下!!!!生きていらしたんですね!!!」
そんな声が聞こえる。
生存者はとりあえずいたとホッと一安心し、探す。
ここらへんは軽い丘のようで、街がグルっと見渡せる。
その丘を登る人が見える。
「やはり身なりは良い……彼も王侯貴族だったのか……?ん?まて殿下??」
一瞬言葉の意味が理解できなかったが、理解する。
「殿下。お怪我はありませんか?って血塗れに…!!」
いつの間にか目の前に寄ってきていて、身体を色々触っている。
(やばい……身体から引き継いだ記憶はない……だからこの人のことが分からない……記憶喪失のフリをするか……?)
「血がたくさんついていますが、怪我はありませんね……ん?殿下?」
彼のピタっと動きが止まる。
「もしかして、記憶がない?」
「……うん……」
「なるほど。まずご自分の名前は?」
「分からない……」
「分かりました。ではご説明を。あなたはこの国、アバルト王国の王族で王太子殿下レオンハルト・ロー・アバルトです」
「レオンハルト……」
「そして、私はあなたの幼馴染で、側仕えのルーク・ソー・ロゥエンです。ルークとお呼び下さい」
(身体は何も反応なしか……)
「何か思い出したりとかは?」
「いや、何も。とりあえず殿下と呼ぶのはこそばゆいし、この状況だから僕のことはハルトとでも呼んで」
「分かりました。ハルト様」
「様はやめて。敬語もやめて、普通の友達のように接しよう」
「分かり……分かった。ハルト」
「よし、まずは川と森のそばに行こ?森のなk……」
段取りをしゃべろうとすると、背後から気配がする
「『ファイアボール』!!!!」
「殿下!!後ろ!!!」
僕がうしろに魔法を発動するのと同時にルークが叫ぶ。
「ふぅ。ルーク、殿下になってるよ?」
「あ、あぁ。ところで今のは?」
「え?魔法だけど……」
「魔法?」
(ん??)
「とりあえず、話しながら行こう。ここでグダグダしてると体力を消耗して、移動できなくなっちゃう」
「分かった」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ひとまず、この国の地理に詳しいルークに案内してもらって、近くの川沿いに来た。
「ハルトここの川で大丈夫?」
「うん。魚もたくさんいるし、多分上流に登っていけば森の近くにも辿り着くだろうし」
「それは明日でいいだろう。今日は夕方になってきているからここで休もう」
ルークはそういいながら地面に手を当てながら土や石などを望むかたちに盛り上げて変える。
とりあえず、僕の知り得る情報を教えてみたらこの魔法を使えるようになった。
僕も試してみたがやはり使えなかった。
どうやら適正があるようで、ルークも僕が使ったファイアボールは使えない。
そして、ルークの反応を見るに、ここでは魔法は知られてなかったみたいだ。
僕が使ったことで初めて知ったようだ。
ファンタジーでいうと、僕の適正は火属性でルークの適正は地属性というべきだろうか。
「ハルト、火を頼む」
「はーい。『ファイア』」
ファイアは単純に手先に小さい炎を作り出し、望むものに火をつける魔法だ。
魔法使ったはいいもののなぜか空から力が入る感覚はなく、自分の中の力を使った感じがしてダルくなる。
(魔力切れというものか……?)
取ってきた魚を木の棒に挿し焼く。
魚の丸焼きと言うべきか。
「とりあえず、明日は森の近くまでいき、拠点を作るでいいか?」
「そうだね。ほんとは人を探して助けたいとかはあるけど……」
自分の状況もままならず、明日も何が起こって自分の身も守れないかもしれないのに他人を助けるとかはできない。
「とりあえず魔物にも注意しよう。魔物なんて今までいなかったから野生動物以外にも警戒しなければならないとは……」
そう、魔法の時もそうだったが、ルークの反応を見るに、魔物もいなかったみたいだ。
「なら、かわりばんこで見張りをしよう。1時間おきにやるとしっかり休めないから2時間おきに。地震にも気をつけよう。これほどの地震が起こったなら、しばらくは余震もあるかもだし」
「あぁ。とりあえずハルトが先に休んでくれ。身体が重そうだからな」
「あれっ気付かれてたか……ごめんねさっき魔法使った時にちょっと。多分魔力切れってやつだと思う……」
「なるほど。魔力は総量が決まっているのか……。とりあえずハルトのおかげでなんとなくコツは掴めてきたから明日は私もやる。攻撃か足止めは出来ると思う」
「そうだね」
「わからないことだらけだから拠点ができたら色々試していこう。僕の魔法は安易にやると大惨事になりそうだけど……」
「あぁそうだな」
「うん。じゃあ先に休むねおやすみ」
「了解。おやすみ。任せておけ」
最後にそう言葉を交わし、地べたに横になり、目を瞑る。
こんな眠りにくい状況だが、睡魔はすぐにやってきて、眠りについた。
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