日蝕のカミカクシ/日蝕のブレイキングアクター
新作です。
まったり書いていくので更新頻度は期待しないでください。
夏のとある日照りがつよい日のこと。
「えーと……コーラはどこかな〜おっ。あったあった。200円か。高いなぁ…」
自動販売機に100円玉を2枚投入し、コーラのペットボトルのところのボタンを押す。
ガタンとペットボトルが取り出し口に降りてきた音がし、取り出し、蓋を開けて飲む。
「くぅ〜!!でもやっぱり夏の暑い時にはキンキンに冷えたコーラは最高だ〜」
炭酸のシュワシュワで喉が刺激されてキツイが、なんとか飲み干す。
「うっぷ……やっぱ一気飲みはいけなかったか……うっ……ん?」
辺りが暗くなり、そらを見上げると、月が太陽を覆っている。
「あれぇ……今日って日本で日食が見られる日だったか……??」
スマホで次に直近で日本で見られる日食を調べる。
「えっと。やっぱ数年後じゃん」
自分以外にも見えてるのか?と周りを見渡す。しかし、誰も空を見上げることなく、普通に過ごしている。
その瞬間プルルルと着信音がなる。
「ん?誰だ……?はい。もしもし」
「おっ。でた!もしもし、晴人。久しぶり!健人です」
「おー健人。久しぶり!ちょっとごめん先に確認したい事あるんだけど、今お前って日食起こってたりする?」
「は?日食?起こってないが?」
「だよね〜……なんか僕だけ日食が見えてるんだよね〜」
「何言ってるんだお前?疲れてるんじゃねぇのか?」
「いやいや〜何言ってんだ〜僕は元気だけが取り柄だっての!」
「そうだよな!周りみーんなインフルになってんのに、お前だけならなかったのは一種の伝説だよ!」
「そうだよ!疲れるわけないない!」
(まぁ確かに最近はクラブの発表の準備で忙しかったのはあるけど)
そして、ふと、気付く。
スマホから聞こえてくる音以外の周囲の雑音が消えてしまっている。
「……ん?」
「ん?どうした?」
「……いや、疲れて……」
言葉はそこで途切れてしまった。
急に全身から力が抜けてしまい、力を込めようとしてもうまく動かない。
スマホも、空のペットボトルも全て地面に落としてしまう。
その落下した音が聞こえたのか、健人が心配している。
「おい、晴人?どうした?大丈夫か?おい!?晴人!!!」
大丈夫と声を出そうとしても、うまくのどが動かない。
そして少しずつ意識が遠のいていく。
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「父上、おはようございます」
「おぉ。おはよう。今から何をするのだ?」
「ちょっと鍛錬を」
「気を張りつめんようにな」
そんな会話をしているとゴゴゴと地震が起こる。
「な、なんだ!」
慌ててるときにちらっと外が見え、暗くなっているのに気づく。
外をよく見ると、太陽が月に隠されている。
「エクリプス……?なぜ……??」
しかし、考えてる暇もなく、地震が強くなる。
「父上!エクリプスがっ!!」
この世界ではエクリプスが起こると何かしら不吉なことが起きる。
過去にも、豪雨による氾濫、竜巻による街の壊滅などが起きていた。
(今回は大地震なのだろうか……!!)
そんなことを考えていると、ガラガラガラと棚が倒れ中身が飛び出てくる。
その下には父上がいて。
「父上!!!」
身体が動くが、間に合わない。
目の前で、父上が瓦礫に押しつぶされてしまった。
「ぐうっ!!!」
「父上!い、今助けます!!」
「いい、お前は逃げろ!」
「えっですが!!」
「お前がいなければこの国の未来はどうなるっ!!お前が未来を繋ぐんだ!」
「はっはい!!」
だが、地震の揺れが強すぎて立つ事すらままならない。
なんとか扉から廊下に出ることはできる。
しかし、途端身体が重くなる。
「うっ……!!」
身体に力を入れようとしても入らない。
「うっ……ぐぉぉっ!!!」
なんとか筋肉が悲鳴をあげているが、それでもなんとか這いずってでも前に進む。
その瞬間、ガタンッと大きな音がし、建物が崩れ始める。
「は……」
地面は抜け、身体は空中に投げ出される。
「あ……」
天井が直ぐ側に迫っているのが見えた。
(これはもう……)
そして、瓦礫が身体に当たる瞬間、意識がぷつっと途切れた。
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