↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
太陽と月の魔力をもって。〜日蝕により崩壊した世界で生きる〜  作者: 紅弥生 
Chapter-2 未来への展望

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/34

EP8


 ギセロスの執務室に着く。


「これは……」


 棚は倒れて物は散乱している。

 大地震で倒れたそのまんまなのだろう。


「はっ……!!殿下すみません!!今すぐ片付けます!!」


「良い。皆で片付けようか」


 書籍を手に取り、そう言う。

 恐らく、この災害の後の対応で忙しくてそこまで手が回らなかったのだろう。

 ますます、こっちの都合で手を煩わせてるのに申し訳ない気持ちになる。


(ごめんなさい……後からちゃんと埋め合わせします)


 全員で片付けをすると、数分で片付け終わり、歩ける場所がほぼないような状態からスッキリする。


「これで落ち着いて話せるな」


「すみません殿下……お手を煩わせてしまって……」


「構わぬ。それに貴殿、あまり眠れておらぬだろう?」


「そう……です」


「今すぐに眠らせてやりたいところではあるが……すまない、もう少しの辛抱だ」


「いえ。国王陛下から貰い受けたこの地の民を守護するのは王侯貴族の務めですので。お任せを」


「……ありがとう。では、話を戻そう。ギセロス、この地の地図はあるか?」


「はっ。こちらに」


 そう言って絵で描かれた簡単な地図が出される。

 簡略化されているが、しっかり重要な情報は書かれているので問題ない。


「この地図に書き込みは大丈夫か?」


「問題ありません。控えはあります」


「分かった。ひとまず私が見たのは、王都へ繋がる主要道だ。斜面の土砂崩れにより、木々が倒れて道をふさいでいた」


 そこで、王都への道に丸印をつける。


「それで、他の道を外からの情報があるものは?」


 そこで問いかけるが、誰も反応はない。

 まぁそれはそうだろう。


「私も見てはいないが、その他も斜面にあると記憶している。だから主要道と同じ状況であろう」


 全てに丸印をつける。

 そして、最後に、坑道へ繋がっている道を指す。


「それで、今回の目的、坑道の道はどうなっている?」


「あの辺りは、木々がないから岩などが障害になっている」


「おまっ……言葉使いをっ!!」


「構わない。詳しい状況は?」


 兵士が無礼な言葉遣いをしたと思ってギセロスが焦るが、手で制して続きを促す。


「土砂崩れで土砂はもちろん、大きめの岩石が転がっていてお手上げ状態だ」


「ふむ……ならば、ある程度は魔法でどうにかなるかもしれない」


「殿下、すみません、先程のお話にもありましたが、魔法というのは……?」


「あぁ。すまない。『ファイア』。こうやって炎などを作り出し操るものだ」


「おぉ……それで、私たちも使えるものなのでしょうか?」


「ステータス……というのがみえるか?」


「あぁ……なにか視界に入って来ているものですか……」


 そこから、サイドベールの人たちに教えたように、魔法について説明する。


「『ウォーター』……おおっ……!?これが魔法!?」


 ギセロスは水属性のようで、手のひらの上にちっちゃい水の球を作っている。

 兵士たちも手のひらに各々、氷や火、石を作ったりしている。


(地属性がいるのか!!……なら、もっと楽になるのかな……?)


 ルークの使っていたのを想像して、少し期待する。


「では、日も暮れたから、明日はとりあえず、まず坑道の復旧作業を始めよう」


 外が完全に暗くなっているのが見えた。

 なので、そう提案する。


「そうしましょう。では、マオ、明日坑道に行くための準備をしておけ。念のためにツルハシなどの用意をしておけ。サイラスは警備隊に伝達し、殿下に護衛の手配を。頼んだ。では、殿下。賓客室へ案内します。こちらへどうぞ」


 そう言って、扉へ示す。


(おぉ……生粋の貴族の指示を見た……ん?執事とか、は?……あぁ……街の復興につかわせているのか……それもあるからと……)


 そのことを察すると、自分のことが途端に空気読めない奴に思えてくる。


(完全に、復興途中に武器が欲しいとバカみたいな注文をして、権力で話を強制的に進ませてるだけだな……住民からしてみればいい迷惑だろう……すみません……)

 

 非常に申し訳ない気持ちになる。

 だけど、ここまで自分を卑下するのは、元日本人特有の悪い癖だろうと思い、考えないことにする。

 ギセロスに付いていき、部屋にはいると、ふかふかのベッドが見える。

 

「殿下、グレストで滞在される間はここでお休みください。お世話は……その……」


「良い。必要ない。街の復興のためにつかわせているのだろう?贅沢は言わない。ならば私は野宿でもよかったのだ。1部屋貸してもらえるだけで十分だ。食料品も私に与えるのがあれば街の方に回してくれ」


「承知いたしました。ありがとうございます。それではゆっくりお休みください」


「あぁ。そなたも今日はもうゆっくり休むがよい。身体が資本だ。今日くらい夜しっかり休んでも誰も文句は言わない。あと、見張りも必要ない。私のことで気を張り詰めさせる必要はない。万全の状態で警備に当たってもらいたいからな」


「はっ。ありがたきお言葉。警備隊にも伝えておきます。では、失礼します」


「あぁ、おやすみ」


 せめてもの心遣いで、この街いる間は迷惑をあまりかけないようにする。

 その上で、ずっと復興のことで頭がいっぱいなのだろう。それも大事だけど、しっかり眠らせて頭も冴えさせたほうが、仕事をするためにも良いと思った判断で、今日は眠らせる。


(自分も今朝は焦って寝ずに飛んでたけど、寝たおかげでしっかり頭は回ってくれたからね……焦り過ぎて空回りしたら元も子もない)


 改めて睡眠は大事だと痛感した。

 そんなことを考えつつベッドに横になる。

 朝眠ったから眠れないと思ったが、そんなことはなく睡魔は来て、しっかり眠れる。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 早朝、警備兵たちに案内されて、坑道入り口にくる。


「王太子殿下、こちらが、件の坑道になっています」


 それで示された先は何処が入り口だか、全く分からない状態になっている。


(なるほど……これは時間が掛かりそうだね……)


 入り口を探すところからか……と軽く遠い目をした。

3日連続更新…!!このペースで続けていきたい……!!

といいたいところですが、とあるソシャゲのアプデが近いので、9/27〜10/2あたりまでは更新ができない可能性があります(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。