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太陽と月の魔力をもって。〜日蝕により崩壊した世界で生きる〜  作者: 紅弥生 
Chapter-2 未来への展望

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EP5

Cp2EP5


 ふっと目が覚める。

 どのくらい眠ってたのだろう?

 皆を早く助けに行かなきゃなのに。


(まぁ、1人で気負う必要はないと思う。シャンタさんには無理をさせれないけど、アニカさん、モニカさん、マークさんと協力して探索するのがいいだろう。それに、メドゥーサは僕の不意の一撃でかなり手負いのはずだからそこまで遠くにいけないと思うし……)


 そう考えて相談しようと行動する。


「皆さん、おは…」


 途中まででかかった言葉は、外から漏れ出た紫の光で途切れる。


(なっ……今のは!?メドゥーサの石化の光!?)


 慌てて飛び出ると、焚き火は荒れ果てて。

 シャンタ、マーク、モニカ、アニカの残りの4人も石化していた。


「……は?」


(どうして。どうして?どうして!回復が早いのか!?それともあそこで仕留めないとダメだったのか!?)


 頭が混乱してうまいこと思考がまとまらない。


「あら、龍人ちゃん。こんなところにいたのね!でも、丁度あの石を持っていなかったわ残念!」


 ちっとも残念そうではない声色で、煽っているのは丸わかりだ。

 恐らく、僕の心を折って、逆上させるつもりなんだろう。

 それで、パニックになった思考は冷静になる。


(いいだろう。その挑発のってやるよ)


「はっ。そうかい。次あったら俺がお前の主に忠誠を誓うんじゃなかったのか?そんな準備が不十分なクセによく次あったらとか言っちゃって。不出来なお前が仕えている主様なんてたかが知れてるな?」


 倒す準備が出来ていないのは僕もだから、いわゆるお前が言うなである。


「あ゛?お前……主を愚弄するなんて、百年速いわ!!!」


 そう言って一気に突っ込んでくる。


(後ろには石化したルークたちがいる……なんとか離れるか……)


 そう考えつつ、翼で空を飛び、かなり距離を取る。


「あははははは!!!逃げるしかないなんて滑稽ね!!」


「お得意の石化光使わなくていいのか?そんな、無策に突っ込んできて。脳みそは猪でも詰まってらっしゃいます?」


「ーーーーーッ!!!!うるさい!その減らない口から潰してあげるわ!!」


(煽り耐性が低すぎる……でも、好都合。このままルークたちから引き離してから、火魔法の高火力で焼く。……にしてもホントに石化光は使わないのかな?まさか、再発動には時間が必要とか?なら、時間をかけすぎるのは悪手かな……?)


 冷静に判断する。


「『フレイム・ソード』」


 そろそろ大丈夫かなといったところで、火の剣を出して迎え撃つ。


「あらあら。もう疲れちゃったの?もうちょっと鬼ごっこしたかったのに!」


「そちらこそ、昨日俺に受けた傷が治っていらっしゃらないのに、猪しちゃって。攻撃が単調ですね。あぁ。石化で敵を封じて殺してたから技を磨く必要なんてなかったのか」


「ぶっ殺す!!!」


 僕も分かる範囲の魔法だけでなんとかしてきていて、しかもスキルの剣術は王太子だったレオンハルトが学んだ剣術だが、それを使わず魔法で剣を作ってブンブン振り回しているだけだから、まさにお前が言うななのはわかっているが、強気に行かないと怒りで我を失いそうになる。

 話は戻るが、メドゥーサの攻撃は煽りが効いているのか分からないが、わかりやすく急所を狙ってきているので、なんとか防げてはいる。

 ただ防戦一方なので、時間ばかり稼がれて石化の光を使われたら僕は終わりだ。

 昨日の石化が解けた原因は未だに分かっていないのだ。


(無理に攻撃するか……?いや……それで防御が疎かになって急所に一撃を受けたらそれはそれでおしまいだ……)


 隙はないか……?隙は……と色々探しながら防御をする。


(いや、隙なんてない……攻撃が早すぎてあったもんじゃない……作り出すしかないのかな……なら、頑張って火魔法を出すしかないか……)


 正直、同時に2個まで魔法は使えるが、防御に手一杯で他の魔法を使う暇なんてないが、なんとか作り出そうと、後ろに飛ぶ。

 すぐに近づいてくるので、炎の剣を投げて牽制する。

 握っている間だけ魔力が流れて顕現する仕組みなので、すぐに消えてしまうが、メドゥーサにちょっと無理な動きをさせて、隙ができる。


「『フレイム・ソード』!『ファイア』!!!!」


 念のため、もう一度炎の剣を作り出しつつ、メドゥーサに近寄って高火力のファイアで燃やす。


「ぐわぁぁぁぁ!!!!!!!」


 ものの見事にヒットする。


(だけど、ちょっと甘かった……!!)


 ファイアが何故か中途半端な火力になっていたのが自分でも分かった。

 すぐに、炎の剣で斬りつけようとするが、遅かった。


「よくも!!よくもやってくれたわね!!!」


 そう言うと、バッと炎が消える。

 蛇の髪は伸び、人のようだった顔は化け物のようになり、下半身は蛇に変化した姿が顕になる。


(なっ……!!第二形態っ…!?)


 驚くが、さらに気を引き締める。


「アタシに本当の姿を取らせるなんてね!!いいわ。龍人ちゃん。ダンジョンの奥で待つわ。そこで勝負としましょう!!」


 そう言うと、昨夜のように消える。


「……ほんとにいない?」


 一応、気をずっと引き締めておく。

 周囲を見ながら警戒していると、ゴゴゴと地面が揺れ始める。


「エクリプス!?」


 エクリプスがまた起こったのかと空を見上げるが、太陽がキラキラと輝いているだけで、何も変化はない。


(何が起こってる……?)


 はっと思い出し、石化している皆のところへ空を飛んで行く。


(そうだ!!倒れて割れたらまずい……!!)


 それで石化が解けた時に死んでいたら申し訳ないどころではない。

 慌てて戻ると、倒れておらずホッとする。

 気づいたら揺れは収まっていたので、ゆっくり、倒さず欠けさせないように運ぶ。


「良かった……」


 心の底からホッとし、一息ついて、何が起こったのか空を飛んで確認してみようとする。

 森の方、元街の方と順に見ていき、最後に海の方を見る。


「何……?あれ……?」


 今まで何もない、海の真ん中に、昨夜見たダンジョンの石壁が見える。

 呆然としつつ、空を飛んでいるので、海を横断してそこに近づく。


「同じ……かな?」


 入り口を見ると、昨夜入ったものと同じ作りをしている。

 先程、メドゥーサはダンジョンの奥で待つと言っていたのでこれがそうなのだろう。


「中は……薄暗いけど、全然先は見える……ライトの魔法は大丈夫そうかな?」


 ダンジョンの中だと、魔力量が制限されているので、なるべく魔力を節約して進んでいきたいと思っていた。


「とりあえず、食料だけでも持って挑戦するしかないか……」


 現状、メドゥーサに挑戦するしか選択肢がないので、一旦準備をしようと、サイドベールの拠点に戻る。

2章の最後までの構成は決まっていますが、なかなか筆が進まない…できれば毎日投稿したいですね…頑張ります…!

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