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BIG DREAM(2)  作者: えふわん
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9/12

とある田舎町の休日

近所のコンビニで、あゆみは大夢たちの買い物に付き合った。

大夢が横目で本コーナーをチラ見すると、あゆみに左腕をつねられた。

大夢は若干弱弱しい声で

「いだいいだいいだい、何してんの」

「いやー、お兄ちゃん眠そうだったから。あたしの方に倒れてきたらあたし潰れちゃうから困るでしょ?」

「うん、わかったわかった、俺寝たりしないから。」

わかってないわかってない。

妹は上手に嘘を付く。兄が眠そうにしてたからではない。

大夢自身もそういう興味に目覚めるお年頃なのである。

そんな大夢に渇を入れようとあゆみは兄の腕をつねったのだ。

大夢のクラスメートはいつもの兄妹を見てほっこりした。

「おい、拓ー、お前が気になるやつってどこよ」

「これだよー、これこれ」

「おっマジか、榛名産だ!」

「前言ってなかったっけ?親父が食肉工場で働いててさー」

「そうなんだー、にしても地産地消っていいなー」

「ちなみに今はフェアだから全国展開してるっぽいよ」

「PR効果ってやばいな(笑)」

その後2人は飲み物コーナーに移動して何を飲むか決めながら会話していた。


「店員さーん、これあっためて下さい♪」

あゆみの明るく可愛らしい声が店内に響く。

大夢はめちゃくちゃ恥ずかしくなった。近所だからなおさらだ。

しかし、店員もバカだった。心の中でなんだこのロリババアと思っていた。

あゆみのことは全然知らないのである。二十歳くらいの知り合いの友達に似てると思い込んでいた。

それでも店員は冷静に対処する。

「お、お嬢ちゃん、大変申し訳ないけど、お皿とラップ(ry」

「大丈夫でーす!持ってるんで、お願いしまーす♪」

店員さんは唖然とした。冷静さを失い、店長を呼んだ。

店員が店長に状況を説明する。店長はあゆみのことを知っていた。

「あら、あゆみちゃん、いつもありがとうね、練習お疲れ様~。」

耐熱皿でラップも持ってきてる。抜かりない。

温めてる間、店員とあゆみが会話している。

大夢は内心、「家でやれよとか思うけど、あの食事に加えてよく食べるな」と思っていた。

少し小耳に挟んだことだ。店員さん曰く

「はーいおやつできたよー」

「わーい、ありがとうございます!」

あゆみは嬉しそうだ。

「あれが、おやつ・・・だなんて」

大夢は軽く失神しそうになった。

「お、おい大夢大丈夫か」

クラスメートの拓志が大夢を抱える。


あゆみにとってはいつものことだが、大夢にとってはカオスだった。

カバンを肩にかけ、手袋を両手にはめてハンバーグののったお皿を持っていた。

「なぁ、あゆみ、これいつもどこで食べるんだ、お皿落とさないのか?」

そんな心配は微塵もなかった。あゆみは指を指した先は一台のワゴン車だった。

「えっ」と大夢。すると、車の中から誰か出てきた。

あゆみのソフト部の先輩だった。大夢の同級生もいた。

「うそだろ・・・」大夢はびっくりした。

このワゴン車のドライバーは榛名中ソフト部の父兄さんだ。

あゆみは先輩に言う。

「ね、うちの兄ちゃん面白いでしょwww」

「確かに・・・ちょっと抜けてるとこあるよねwww」

「あ、そうだ、お兄ちゃん具合悪そうだから乗せてってもいい?自転車も入るよね?」

「いいよー、大丈夫よー、あ、あゆみのお兄ちゃん先に乗せるよーw」

上下関係の厳しい運動部の中でも、榛名中ソフト部は上下関係の垣根を超えていた。

むしろタメ口オッケーなのである。

そうだ、いつものことだ。

車の中でハンバーグを食べる妹。

兄は濡れたタオルで頭を冷やし買ってきたウーロン茶を飲む。

クラスメートの拓志と手を振って別れた。

「羨ましいぞーお前ーwww」

拓志は叫んだ。なぜか爆笑していた。


大夢は両方女子に挟まれて座っていた。

「ねー、せっかくだし何か話しようよーwww」

女子にちょっかいをかけられる大夢。

心の中で「あゆみはこいつらに何を吹き込んでるんだwww」

と同時に「俺もうこのまま連行されt(ry」

と謎の状態に陥っていた。

まぁ、普通に帰ってきたんですけどね(笑)


来週は妹の中学初の公式戦が控えている。

良い雰囲気でチームにも溶け込めている。

果たして彼女はどんな活躍を見せるのだろうか。

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