激突!榛名中VS箕郷中
先攻榛名中のオーダー。
1番二塁越沢④2年
2番中堅高橋(修)➉2年
3番三塁山本⑮2年
4番右翼中山(淳)③3年
5番左翼木下②3年
6番投手山村①3年
7番遊撃森⑤3年
8番一塁玉置⑪3年
9番捕手佐藤(陽)⑳2年
なんとキャッチャーは木下でも野村でもなかった。2年生の佐藤(陽)である。
この起用は指揮官の上級生嫌い以外にどんな意味が込められているのだろうか。
もちろん大夢はベンチだ。森は決して器用な選手ではないが、公式戦初のショートに抜擢された。
越沢と高橋(修)は動きが非常に良い。木下と中山(淳)は肩が非常に良い。
エース山村はそんなバックを信頼しながら勝つピッチングをしていく。
経験不足ではあるが万が一に備えて1年佐藤(遼)が控えており投手陣は心強い。
後攻箕郷中のオーダー
1番中堅笹沢⑧3年
2番二塁田胡④3年
3番投手田村(修)①3年
4番一塁新井③3年
5番三塁前田⑤3年
6番捕手竹下②3年
7番左翼鈴木(大)⑨1年
8番遊撃岩下⑯1年
9番右翼吉田⑦2年
3年生は5人しかいないが、恒輝の加入により6人になった彼らを中心にチームを引っ張る。
小学時代に全国で1勝を挙げた1年の黄金ルーキーの活躍にも注目だ。
プレイボール。1回表、榛名中の攻撃。
茂マジックが早速本領発揮する。
あの屈指の好投手田村修大の立ち上がりを果敢に攻める。
1番から3番の連続出塁で無死満塁とする。
4番中山の時、修大は動揺したのか暴投してしまう。
ノーアウト2、3塁で中山はツーベースを打ち、一挙三点取る。
後続を断たれるが、榛名中は3点分の貯金をエースからもぎ取ったのは大きい。
しかし、その直後の1回裏、恒輝の左中間を破る2点タイムリーで1点差に縮められる。
簡単に終わりたくないと思っていた恒輝は見事こういう形で表すことができた。
その後は両軍共に毎回のようにランナーを出す。しかし、両軍エースが力投する。
気がつけば6回裏終了して4対5。箕郷中が1点リードしている。
ここまでエース山村が投げ抜き、大夢の登板はなかった。
恒輝は大夢との対決を楽しみにしていたが、まさかそんなありがちな展開はないと思った。
ブルペンでキャッチボールしている姿もなかったからなおさらだ。
7回表、エースの修大の球数を考慮し、ライトに回り、1年サウスポーの駿介がマウンドに。
2年生の吉田が退く。
同じ苗字だが、兄弟ではない。榛名中の先頭バッターは玉置。
駿介は中学入学して間もない初登板の影響かいきなりフォアボールを出してしまう。
玉置は肘の故障をきっかけに選球眼ノーアウト1塁だ。ここで榛名中ベンチが動く。
「代走、玉置君に代わりまして、坂上君。背番号⑨。」
大夢はベンチ裏で体を温めた後、一塁へ軽くジョギングして向かった。
イメージはスプリンターだ。一つでも先の塁を狙いに行く。
隙さえあれば、一気に同点のホームまで狙いに行く、そんな気持ちが大夢にあった。
ここで箕郷中の内野が集まる。そして監督も来た。恒輝は志願した。
「俺に投げさせて下さい」
次回に続く。




