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夜明けの新世代  作者: 日下田 弘谷
第5章 不信感
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プロローグ

 比較的長めの謹慎処分が明けての初日。


 各員はそれぞれの班活動へと戻りつつあったが、その中でもまず行ったことは様々だった。自分の班以外で仲のいい人に挨拶に行く者もいれば、迷惑をかけた関係各所にひとまず謝りにいくものもいる。そんな人との関係を避けて真っ先に部屋に閉じこもる者や、相変わらず武器の整備に勤しむ者もいる。


「悪かったな。巻き添えにしちゃって」


「なに。気にするな。自分も悪かったってことよ」


 猪原は同じく謹慎処分となっていた籠谷へと会いに行くと、まず真っ先に軽く謝っておく。だが籠谷はとても軽い感じで返事。曰くここ最近は度々新生物対応をしていたようで、疲れも溜まっていたとのこと。いい休養になったとは話しているが、彼なりの気の使わせ方であろうか。


「で、そっちのお侍さんは?」


「空見? 稲嶺?」


「前者かな」


 お侍さんと言えば日本刀使いの2人のいずれかであろうと名前を挙げてみるが、籠谷曰く空見のことらしい。彼がこの場にいない彼女の名前を出すのもおかしなことのように見えるが、そもそも今回の謹慎騒動の原因の発端は彼女である。彼女が責任を感じるか、はたまた開き直るか、いずれにせよいつも通りにはいられないであろうと思ったのだろう。だが猪原は首を横に振る。


「あいにく、まだみんなに会ってなくてね。久しぶりの外出となるから、いろいろやることがあるんじゃない? かくいう自分もここにきてるし」


「ごもっとも。まぁ、あとで様子を聞かせてよ。落ち込んでるようなら伝えて置いて。自分たちの班は何も気にしてないって」


「分かった。伝えとく」


 これまで共に戦い抜いた戦友であるからこそだが、同じ懲罰を受けた仲でもある。猪原と籠谷の間に不思議な交友関係が芽生えつつあった。



 そうしてそれぞれの方法で活動再開となった本日……



 空見は終日、姿を見せることはなかった


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