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短編集No.044 VR出社
私、ウィリアムはVR勤務をしている。
勤務内容はバーチャル空間でトラックを運転し、積み荷を下ろし終わったらまた次の場所へ運転する、それだけだ。
基本的には一人あたり二、三台を運転しているが、私は五台運転をしている。
五つのモニターを並べ、エラーがあればそれに対処するだけの簡単な仕事だ──というと拡張現実派の本社組に呆れられるだろうけど、私にとってはもう慣れたことだ。
始まりは5年前、私もその頃は拡張現実で本社から運転をしていた。しかし拡張現実では手は4本も生えないし、視覚の情報をいじることもできない。
だから私は仮想現実で視覚を5つのモニターのようにして、また腕を必要に応じて増やすことで効率的に仕事をするようにした。
その結果、本社は仮想現実出社を奨励するようになったらしいが、その後のことは私は知らない。




