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短編集No.043 隣の席
私の隣には、空席がある。
私が入社して三ヶ月、私の隣の席には誰も座ったことがない。それどころか、パソコンも資料もない。
誰もいないはずなのに、この部署の人員として数えられている隣の人。
「この隣の席の人、出社されてないですよね?」
「ああ、ウィリアムさんね。基本仮想現実出社をしてるよ」
今朝、先輩に聞いてみたところ、隣のウィリアムさんは仮想現実出社をしているとのことだ。
なんでも、仮想現実で働くことで通勤時間を削減し、フレキシブルに働くことができるらしい。
ここ、物流会社なんだけどなぁ。




