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後輩の走り書き  作者: 菊丹盃
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怒らないから④

三個目

「何がですか」


「うう…、ああそうさ!寂しかったんだよ!これで満足かい⁉︎」


「最初からそう言えばいいのに。正直に」


「うるさいなぁ!」


と、そこで力尽きたのだろうか、急に弱々しい声で先輩が言った。


「風邪の時くらい優しくしてくれたっていいじゃないかぁ…」


珍しく涙目で見上げてきたので、僕は先輩の頭をそっと撫でる。


「え…?」


「先輩、風邪なんて早く治して下さいよ。僕、先輩がいないとやる事ないんですから」


「………やっぱり私の事嫌いだろう」


「そんな事ないですよ。僕、先輩がいないと駄目なんです」


「…私がいないと寂しい?」


「はい」


「…ふふっ、君はやっぱり優しいんだね。あの時だって……」


「…先輩?」


すぅ、すぅ、と静かな寝息をたて、先輩は眠っていた。


寝てると可愛いんだけどなーと呟いて、僕はドアの方を振り返る。


「そこの覗き魔二人、怒らないから出てきなさい」

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