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後輩の走り書き  作者: 菊丹盃
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素直になりましょうよ③

先輩の部屋は、ぬいぐるみや可愛らしい小物で囲まれた意外と女の子らしい部屋だった。


そして何より、


「先輩の匂いがする」


「開口一番それかい?私の部屋なんだから当たり前だろうに」


ベッドの中から先輩の声が聞こえた。


「けほっ、けほっ、下が騒がしいと思ったら君だったのか。お見舞いに来てくれたのかい?」


「いえ、暇だったんで」


「移すぞこの野郎」


そこでひとしきり咳き込むと、先輩は


「…まぁ私も正直やる事がなくってね、退屈してたから丁度良かったよ」


「独りで寂しかったんですか?」


「ごほっ、そ、そんな訳無いだろ!ほら、お母さんいたし、妹も帰って来たし!」


「じゃあ僕要らない様なので帰りますね」


「えっ…、いや、その、違うじゃん」

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