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先輩のイメージからは想像出来ませんでした
放課後、僕がいつも通り部室に行くと、先輩がスマートフォンでゲームをしていた。
「ちわーす。先輩何してるんですか?」
「おお後輩クン。『罪と罰』を忠実に再現したアプリがあったからね、ついついダウンロードしてしまったんだよ」
「『罪と罰』って、ドストエフスキーのですか?」
あの本にゲームに出来る要素があっただろうか?
「そう。会話パートの途中で選択肢が出てくるタイプの奴さ」
「あー、選択肢によってその後の展開が違う、的な奴ですか」
と、納得しかけたが、先輩は首を横に振る。
「違うんですか?」
「うん、一度でも間違った選択肢を選ぶと主人公が理不尽な死を迎えて初めからやり直し」
「とんでもねぇクソゲーですねそれ」
「ま、私はクリア出来たけどね」
「ゾンビアタックですか?」
「…そこで私が原作を読んだことがあるという選択肢が出てこないのが解せない」




