お話
ルルーとティアは北の大陸にそびえ立つ建物に入った。中は薄暗く、不気味だった。
「ティア、ここは?」
「北の教会、ラルドシア教会でございます」
答えたのは奥の部屋から出てきた人だった。姿からして神父だということが分かった。
「教会…ですか?」
(確かに、教会って感じなんだけど…)
神父はティアを見た。
「貴方様自らというのは初めての事と存じます」
「突然の訪問すいませんファミーダ神父」
神父は首を振った。
「いえ…さ、奥へどうぞ」
ルルー達が通されたのはさっき神父が出てきた部屋だった。
「さて、今日はティア様自ら…何の御用でしょうか。」
「今日は2つの事を報告に来ました。1つは王女として、2つ目は…最高責任者として…」
(最高責任者?)
ルルーはその言葉が少し気になったがティアが話始めたので聞くことに集中した。
「では、お話ください」
「国王である父が殺されかけました。幸い怪我も無く無事でした。そして…」
ティアは1回ルルーを見た。そしてまた神父を見た。
「私の隣にいるルルーの記憶力のお陰で暗殺者が判明、即捕らえました。捕らえた暗殺者は2名、2名とも学園の者でした。…正直に言うと学園長と私達の担任の教師でした。只今暗殺者の長を探しています。…ここまでが王女としてのご報告です。そして最後の報告――――
―――ガースド・ベノムが脱走しました。 」
ティアが言ったのはこの一言だけ、だがこの一言が部屋を凍らせた。
それと同時に神父の目も変わった。
「ご命令は」
「直ちにカースド・ベノムを探しだしなさい、だが、まだ捕らえては駄目よ見つけたら1日体勢で監視。少し彼には働いてもらうわ…」
「了解いたしました王女殿下」
神父がそう言った瞬間わまりの陰がいっせいに消えた。
ルルーとティアは教会を出た。
ルルーは色々と頭が混乱していた。
更新おそくてすいません・・・。




