第27話 敵から貰った力を試す
第27話
「元々は敵の力だから、危険だね?」
「危険だと思った時は、私が止めます」
早速使ってみる。その力の使い方は意外と簡単で、すぐパワーが発動した。天空神が使ったので危険ではない。
敵が使えば悪に染まり、神が使えば安全に発動するのだ。壁に真っ赤な放射線が出来上がる。天空神は敵と戦う時以外には使わないので、敵がいない時は例え触れても粉々にはならない。 そんな時、敵がやって来た。
「仲間の力が奪われたと聞いたが、貴様は何か知っているか?」
小さく頷くと、敵が襲いかかって来た。 「その力は俺のものだ」
「これは貴方のなんですか?」
「ああ、そうだ。あの方がアイツに力を渡したんだ」
「何故、あの方は力を奪ったんですか?」
「分からない。俺は戦隊能力がある自信があって、強いと言われた事があるのに有り得ない」
敵は自分の力が彼の方に奪われた事を悔やんでいる。何故、彼の方は力を奪ったりのだろう。 彼の方の考えている事は、誰も分からない。
「まあ良い。とにかく、貴様の力を奪ってやる」
敵はそう言うと奪われていない方の、行動が見える能力を使って天空神に攻撃をしようとした。天空神が攻撃を避けようとした時、突然敵が笑い出した。
「俺には貴様の行動が見えるんだ」
「私の行動が、見える?」
「貴様が何処にどうやって動くか分かるって事だよ」
これはまずい。この前の敵とは違って、人の動きが見える様だ。動きが見えるとなると、かなり攻撃が難しい だが、諦める訳にはいかない。1体でも多くの敵を倒して、彼の方に勝つ。それが目標だ。
「俺の動きが見える力が分かっただろう?さあ、アイツの力を返して貰おう」
敵が迫って来た 。
「貴方に力は渡しません。この力は、あの敵がくれた力ですから」
「くれただと?有り得ない」
「有り得なくないんです。あの敵は私が攻撃した時に自らくれたんです」
「アイツが・・・?」
敵はあまりの事実に驚く。自分の仲間が天空神、いわゆる敵に力を渡すのは有り得ない事だ。
「何故アイツは貴様に力を渡したのか?神を倒す為に、せっかくあの方から貰った力なのに」
天空神は首を横に振る。確かに、せっかく彼の方から貰った力を天空神渡したのは疑問だ。きっと敵は天空神を信頼していた。何故なら敵に“彼の方に信用されている”と言ったからだ。 敵は人類最強と聞き、この子ならと思いあの力を渡したのだ。だがそれが思わぬ展開になる。
「敵がくれた力はもう奪えません」
「何だと?」
敵は負けた様な気がして悔しそうな顔をする。隙を狙い、天空神は呪文を唱えた。
「いでよ召喚獣、最強魔法」瞬間、敵の足元に陣が現れた。
「これが、召喚玉の力・・・」
敵は呆然と呟く。敵は召喚玉の最強の威力を知らなかった様だ。 狙っていた召喚玉の力を敵は知らない方が良い。何故なら取り替えのつかない力を放つからだ。敵は自分の負けを認めると同時に、体から眩しい位のキラキラとする光を放って消えていった。天空神は気づかなかったが、敵は陣の中で光りながら嬉しそうに笑いながら消えていった。 これで召喚玉と、あの力を奪って狙ったりする敵はいなくなった。それだけでも、一安心だ。
「やっと倒せたね。天空神ちゃん」
「はい。あの力があったから、敵を倒せたんだと思います」
天空神は笑顔で答えた。あの敵がこの力をくれたからこそ、召喚玉意外でも戦える様になった。敵を倒した数は、これで何体目なのだろう。分からなくなる程、沢山の敵を倒し続けてきた。共に敵と戦った仲間達は、これまで以上にかなり強くなり、レベルも徐々に上がりつつある。
このまま行けば、敵を全て倒し、彼の方を倒せる力を持てるかもしれない。そんな気がした。今の自分の実力と、敵が呼んでいる“あの方”との実力の差で、天空神は簡単に倒す事が出来る。天空神は今すぐにでも、彼の方の屋敷に行き戦える様に作戦を立ていた。行くのはこれからだ。だが、そんな天の国に思いもよらないとても大変な事が起こり出したのだった。
続く
次回予告
ついに、天の国の全ての真実が明かされる。次回28話 真実
敵を倒した数は、2話から27話までで16体です。




