第26話 敵の力を使う
第26話
「あのビームを避けるとは、君は私の攻撃が読める力を持っている様だ」
敵は、少し後ずさる。
「攻撃が読める力は持っていないですが、私は以前戦った敵に、“人類最強”と呼ばれた神です」
「あの方が言っていた人類最強の神は、君の事だったのか・・・?」
天空神はこくりと頷く。
「はい」
敵は人類最強の神がで、子供だと言う事さえも、何故か教えられていなかった。そうと知った時、まるで天空神を怖がっているかの様に、敵の顔がみるみると青ざめていく。
「あの方は人類最強の神が誰かと、能力で教えてくれなかった。私は、信用できないのか?」
敵は泣きそうになりながらも、必死に堪えて彼の方を裏切ってやろうかと言う表情をしていた。天空神は敵が先程言い放った、“信用”と言う言葉に元気付けて、慰めるかの様に首を振った。
「貴方はとても信用されていると思います」
敵は少し驚きながら真っ直ぐに天空神を見た。
「何故そうと言えるのだ?」
「ここに行かされたと言う事は、私を倒せる実力があるからです」
「私は、信用されている」
敵は嬉しそうに、にっこりと笑った。敵はあの事を忘れている様だ。そして敵はあの方にバレない様に帰ろうかとした時、敵はあの事に気が付いてしまったのだ。
「そうだ。召喚玉の事だが、彼の方には気をつけてな」
「はい」
敵はそう言うと笑顔で笑う。そんな時だった。
「天空神ちゃん」
天川神がやって来た。
「天川神様」
天空神は振り返った。瞬間、敵は驚いたかの様に目を大きく見開いた。「君が本当の神なのか?」
「そうですけど」
突然敵は紫色のオーラを放つ。
「そうだ、思い出した。先に君を倒せと命令が出ていたな」
つまり、天川神を倒しその後に天空神を倒すと言う計画だったのだ。
(何で、天川神様が?)
「天川神様に、指1本も触れさせません」
天空神は天川神庇う様に前に立つ。
「そこをどけ」
「嫌です」
「仕方がない。君は倒したくなかったが、君から倒してやろう」
敵は剣を向ける。敵は天空神を倒すつもりなど少しも無かった様だ。敵は何故自分を倒さなかったのだろう。
「私は貴方に絶対倒されません」
「それはどうかな」
敵はふっと笑うと、天空神に攻撃した。
「天空神ちゃん、危ない」
天川神は天空神に攻撃が当たらない様に、背中を軽くポンと前に押した。
「天川神様」
瞬間、天川神は敵の攻撃を喰らってしまった。天川神は腕を抑えて立ち上がる。敵は天空神に避けられた赤いビームを放つ。
また上手い事避けたが、敵は何度も放って来た。 そのビームは当たったら粉々になってしまいそうなくらい、避けた時よりも激しく強かった。
(あれに当たったら、ひとたまりも無い)
正直、あのビームだけは敵に使わせたくなかった。 何故なら召喚玉とほとんど同じで、悪党に使われれば使われる程、悪に染まってしまうのだ。天空神の作戦は敵のビームを上手い事奪い取り、ビーム以外の攻撃が出来ない様にする考えだ。
天空神はに動きを読まれない様にダッシュで走ると大きく遠回りして敵の元へ駆け寄った。 敵は少し戸惑っている様だ。
「いでよ召喚獣、最強魔法」
瞬間、敵の足元に星型の陣が現れた。
「何故だ。攻撃が読めない」
敵は気付かぬ間に、攻撃が読める力が全てなくなってしまった。天空神が“その力”を持っている事に、敵は気がついた。
「いつの間に私の力を奪ったのか?」
「召喚獣を使った時に奪いました」
「私の力まで奪えるとは。流石、人類最強だね」
敵は笑う。
「君が彼の方に信用されてるって言ってくれた時、私は本当に嬉しかったよ。君は優しいね」
今まで見た事がない敵が満面の笑みを見せると同時にゆっくりと体が光だして消えていった。力を奪ったので、敵は自ら消えていった。天空神はふと我に返って、天川神の元へ駆けつけた。
「天川神様」
天空神はとても不安そうに尋ねる。
「天空神ちゃん。やっと倒せたね」
「はい」
今回の敵はいつもと違い、自ら入り消えていった。
「そう言えば、あの力敵がくれたんです」
「くれたの?奪ったんじゃなくて?」
「はい」
天空神はその力を試してみるのだった。
続く




