第21話 屋敷到達
第21話
敵には、攻撃が全く効いていなかった。
(召喚獣の火が効かないなら、何の攻撃が効くの?)
天空神は何の攻撃が効くのか分からなかった。召喚獣の攻撃が効かないなら、あれを使おう。天空神は小さく深呼吸すると、敵を見つめて呪文を唱えた。
「いでよ召喚獣、星型魔法陣」
瞬間、敵の足元にかなり大きな星型の魔法陣が現れた。敵もまさかそれを使うとは思わなかった。天空神はこれなら倒せると思い、笑う。だが、敵は上手い事人を避け、地面をスイスイと飛び跳ねる。
「まさか、魔法まで効かないの?」
仲間の為にも、たった1人で彼を倒さなければならない。
(魔法と火が効かないなら、どうしよう)
天空神は深く考え込んでいると、敵が口を開いた。
「貴様と戦っても、倒せない事が分かった。仲間を連れてまた来る」
「仲間を返して下さい」
「無事に仲間を返してほしければ、あの屋敷で共に戦うが良い」
そう言って、敵は姿を消した。またしんと静まり返る。後ろを振り返ると、天川神達が、やっと自分の元に戻って来た。
「天川神様」
「天空神ちゃん・・・」
天空神は傷だらけの天川神を、優しく抱きしめる。
「天空神ちゃん、あの敵を倒して。天空神なら、絶対に倒せる」
天空神は大きく頷く。天川神は言い残すかの様に、天空神に伝えると、目を瞑ってしまった。
「私が必ず倒します」
天空神は天川神や他の神をそれぞれの部屋へ寝かせると、廊下を歩き出す。
「絶対に許さない」
天空神は鋭い目で敵が落とした水晶玉を拾い、魔法でワープゲートを作ると、屋敷へ向かった。そこは、デイバーの謎の屋敷だった。天空神は屋敷の扉を開けると、グングン前へ進んだ。屋敷の中はまるで、普通のお城の様だ。此処に本当にデイバーがいるのか、少し疑わしいが。すると、神を傷つけた敵が天空神の存在に気づいていないかの様に、前を堂々と歩いていた。天空神は素早く身構える。敵も身構える天空神に気付いたのか、直ぐ攻撃体制になった。
「貴方が、私の仲間を傷つけたんですよね?」
「そうだ。俺がやった」
天空神は敵に攻撃する。敵は天空神の攻撃をスッと避ける。
「さっきも言っただろう。俺には攻撃が効かないんだよ」
(何か他に戦える物がないと倒せない)
「この部屋で戦おう。まあ、貴様には無理だろうがな」
2人な部屋に入る。その部屋には沢山の剣が刺さっていた。天空神はその剣を取り、構えた。
「それで戦おうとでも言うのか?」
天空神は静かに頷くと、敵も鞘から剣を取り出した。2人は永遠に見つめ合うと、まるで瞬間移動するかの様に瞬く間に素早く動いて切り掛かる。敵の目の前から天空神の姿が消えた。気が付く時には天空神は敵の頭上で振り翳す様だった。俺は子供の神に倒されるのか、そう思った。天空神はその隙を狙って、敵を切り刻んだ。瞬間、敵は灰となり消えていった。
「まさか、私のお気に入りの子まで、君に倒されるとはな」
デイバーがこちらに向かって歩いて来る。
天空神はデイバーを、いつもより鋭い目で見る。
「私の仲間が貴方の敵に傷付けられたと言うのに、笑っていられるんですか?」
「笑っていられるさ。私の目的は一刻でも早く神達を倒し、君を超えて人類最強になる事だ」
「貴方は人類最強にはなれません」
「何故そんな事が分かる?」
「貴方の敵はとても弱いです」
「私の敵が、弱いと言うのかい?」
「戦い始めたその日から、敵が弱いなって思っていました」
「私のお気に入りの子まで、簡単に倒せたんだろう?」
「はい」
「なら、私と戦ってみるか?」
天空神は小さく頷く。
「まずは君の攻撃だ。やってみないか」
デイバーは両手を横に広げる。天空神は召喚玉の最強魔法で、勢い良くデイバーに攻撃する。その攻撃にデイバーは驚く。デイバーは天空神の使う、最強魔法を見た事がなかったからだ。デイバーはギリギリ避ける。デイバーは自分よりも天空神の方が強い事を認めたのか、デイバーはは攻撃して来なかった。
「逃しませんよ」
天空神はいつまでも、追いかけ続けるのだった。
続く




