第20話 敵の弱さ
第20話
敵がどう攻撃しようか迷っている隙に、倒された。
「俺は・・・貴様に倒されたのか?」
敵は確認しなくても、自分が天空神に倒された事が分かった。体が少しずつ消えて、灰になる。
「俺は天空神を倒せなかった」
敵は力無く呟く。敵は少しずつ消えて行く中で、天空神を見る。敵が見つめた先に映るの天空神目は、今直ぐにでも敵を全滅させるのが目的の様に見えた。敵はデイバーの顔を頭に思い浮かべ、最後まで天空神の顔を見ながら影も形もなく静かに消えた。
(今回も直ぐに倒せたな。と言うか、私を倒したいならもう少し強い敵が来て欲しいな)
天空神は今までにやって来た敵が、とても弱いと感じている。デイバーは気付いているのか?そんなこんな考えていると、天川神が話しかけて来た。
「天空神ちゃん。どうしたの?」
「私だけかもしれないんですが、今までの敵が弱いなと感じていて」
「俺もそう思ってた」
「天川神様もですか?」
「うん」
どうも、やって来る敵が弱いと感じている様だ。
「最近、敵が弱すぎると感じていて、デイバーは敵の弱さに気づいているのかと思って」
「デイバーは敵が減るって行くと共に、敵を更に強くしていくんじゃないかな?」
「確かにそうですね」
確かにそうなのかもしれない。もしかするとデイバーな本当に敵の強さに気付いていないのだろう。だがデイバーは、敵がどんどん減って行くと共に、敵の力を更に強くするかもしれない。天空神はもしもデイバーが敵の強さに気付いてしまったらと思い、その時の為に対策を考えた。いや、待てよ。反対にデイバーが天空神を"弱い神”として見ている可能性が最も高い様な・・・
天空神にとって、デイバーはかなりの大悪党、デイバーから見て天空神は子供の神の敵。あの屋敷にどれだけの敵がいるのか、全く予想はつかない。ただ1つだけ、言える事がある。それは敵を倒していけば、いつかは減って行く事だ。あれから何人の敵を倒したのだろうか。その後、デイバーの屋敷では。デイバーは水晶玉から映る神、天空神を見てため息をつく。
「また相棒達が天空神ゼウスに倒されるとは。まあ良い。次は必ず、天空神に倒されない敵を作る」
デイバーは背後にいる敵をチラリと見る。敵はデイバーを見て、準備満タンですと、大きく頷く。デイバーも頷き返す。この敵はデイバーに凄く気に入られていて、1番自信のある敵だ。敵はゆっくりその場から立ち上がると、デイバーの水晶を使って天の国に向かったのだった。
♯現在。天空神は1人で廊下を歩いていたその時、背が高くて強そうな敵が静かにやって来た。
(強そうだな)
天空神はふと、敵を見つめる。敵も瞬き1つすらせず、天空神を見つめ返す。シンと静まり返る空間に、天空神は少し戸惑う。敵は見つめてるだけで、攻撃をして来ない。そもそも、敵は攻撃する様な気配が全く無い。天空神はこの人は敵なのかなと考えていた。すると、瞬きする間に敵が瞬間移動した。天空神はこの一瞬の出来事に驚き、後ろを振り返る。
天空神は敵の攻撃がほとんど読めなかった。
(何だ、この敵は?今までとは全然違う)
天空神はこの人が敵だと分かったので、攻撃を始めた。敵は何かを感じた様で、突然笑い出す。
「貴様が人類最強の天空神だな?」
「何故私だと分かりました?」
「貴様の攻撃で分かった」
(私の正体が、敵にかなり知られてるな。まあ、知られた所で私が直ぐ倒すけど)
天空神はふと、天川神がいない事に気が付いた。いつもなら皆んなが駆けつけるのに。
「他の神達はどうしたんですか?」
瞬間、敵がニヤリと笑い出した。
「貴様の仲間はこいつらか」
敵はまるで自分のコレクションの様に、傷だらけになった天川神や他の神を浮かせ、見せる。天空神はそんな彼らを見て、目を見開く。
「天川神様・・・」
呼びかけても、彼らには届かない。天空神は仲間を傷つけられた悲しみと怒りでいっぱいになった。
「いでよ召喚獣、高温火」
天空神は敵に火を撒き散らした。
「そんな攻撃、全く効かないさ」
「そんな・・・」
続く




