第18話 防御魔法
第18話
デイバーが待ち望んでいた次の日。デイバーはいつもより慌ただしい様子で、水晶玉を見た。
「今日こそ、私は人類最強になれる」
デイバーは朝から、自信と期待でいっぱいになっていた。
「そろそろ、天の国に出発しようではないか」
「はい」
デイバーの敵は、天の国に向かった。
#天空神は天川神の部屋にいる時だった。響き渡る敵の笑い声が聞こえた。
「今のって敵?」
「その様ですね」
2人は笑い声のする方へ走る。天空神は走っていた足を止め、呆然となる。天空神が来た時には、いつも以上に体が大きな敵が、他の神を襲いかける寸前だった。天空神は襲われかけ、デイバーと敵が笑いながら神に攻撃しているのを見て、怒りを覚える。敵に攻撃しようとすると、隣にデイバーがいた。デイバーはにやりと笑うと、間にも見えない速さで、天空神の後ろにいた天川神の腕を傷つけた。天川神は腕を抑える。
「天川神様」
天空神は後ろを振り返る。
「天空神ちゃん。俺の事は後でいいから、皆んなを助けて」
「でも・・・」
天空神は天川神あまがわの腕の傷をじっと見る。
「大丈夫、掠っただけだよ。だから行って」
「はい」
天空神は新たに作り出した防御魔法を天川神にそっとかけると、デイバーと敵を睨みつけた。その瞬間、敵が全力で天空神の元に向かって走って来た。デイバーは何1つ指示していない。
(もしかして今回の狙いは私ではなく、私が天川神様に構っている隙に他の皆んなを倒す考えか)
そう、今回の敵とデイバーの狙いは人類最強の天空神ではなく、天の国にいる天民の皆んなだ。そして天川神を傷つけ、天空神が構っている間にデイバーが他の神を倒すと言う作戦だった。敵は天空神ゼウスの目の前に来ると、攻撃しようとするが、デイバーに言われた言葉を思い出した。だが、天空神を攻撃しないと他の神は誰1人倒せない。それに、自分も人類最強になれない。敵は一瞬、戸惑いを見せるが、すぐに攻撃体制になる。そんな敵の姿を見て、デイバーは笑う。天空神も攻撃体制になる。お互いの鋭い目が合う。次の瞬間、2人の力がピッタリ合わさる。
「デイバー様のおっしゃる通り、やはり君は強いが、人類最強になれるのは俺とデイバー様だ」
敵はそう言いながら、笑い出す。
「私が貴方に負けると思いますか?」
「どう言う意味だ?」
「私は以前戦った敵から、人類最強の神で、強いのが羨ましいと言われたんですよ」
「だから何だ。それに今の君には、デイバー様に勝てるのか?」
「勿論、倒せますよ」
敵は"デイバーを倒せる“と聞いて、まるで怯えるかの様に、驚きながら後ろへ一歩後退りする。
「まさか、そんなはずはない。子供の貴様に、デイバー様を倒せるなど、絶対に有り得ない」
「有りえなくないんですよ」
「そんな・・・」
「それでは、さようなら」
「何が起こるんだ?」
天空神はこれまで沢山の怒りのこもった鋭い目で、敵をまじまじ見る。そんな敵は戸惑う。敵はふと足元を見ると、そこには星型の魔法陣があり、地面に大きな穴が開き、敵が落ちた。攻撃音も何一つとしてなかった。一体、どうやって地面に穴を仕掛けたのだろうか。
「そんなの簡単ですよ。貴方と戦っている間に、地面に魔法で穴を仕掛けて置いたんですよ」
天空神は穴に向かって、悪徳に笑う。敵は負けた事に、悔しそうにしながら消えた。
「まさか、あの敵が簡単に倒せるとはな。今回は君を倒せるかと、期待していたのだがね」
「そう簡単に、私は倒せませんよ」
「今の私なら、一瞬で君を倒せる自信が山ほどあるがね」
デイバーはニヤリと笑う。するとデイバーは、天空神の横を通り、屋敷へと帰って行った。
「何があっても、私が必ずデイバーを倒す」
天空神は硬く決意すると、強く拳を握りしめた。
数分後。
「天空神ちゃん」
天川神が呼ぶ声が聞こえた。
天空神はゆっくり後ろを振り返る。
「一緒にデイバーを倒そう」
天川神の声と表情は、今までよりもずっと真剣だった。
「はい」
こうして天の国では、デイバーを倒す計画が次々と始まっていくのだった。
続く




