第17話 デイバーの能力
第17話
「この私が、君に傷つけられるとは。流石、人類最強だな」
天空神はデイバーに攻撃したのだ。デイバーは腕を押さえながら笑い、そこでやっと天空神を人類最強だと言う事を認めた。
「私は君に負けたくない。もう少しだけ戦おう、天空神」
またすぐに、いつもの笑みに戻った。デイバーは、今だに自分が天空神に負けたと認めたくない様だ。もう1度戦おうとしている。
「良いですよ。その代わり、さっきよりも力加減変えますから」
「力はどれだけでも良いさ」
「では私から行きますね」
「ああ」
天空神は攻撃をし出すと、デイバーも天空神に攻撃する。お互いの攻撃の力が合成し合って、綺麗な光が見える。デイバーは笑いながら、天空神を見る。天空神は隙を狙い、デイバーに覆い被さる様に頭上まで飛び、攻撃を思いっきり吹きかけた。
先程の敵と戦った時にが使った、赤い火を見つめて、デイバーは呆然としてしまった。天空神は、傷が治りたてのデイバーの腕に気づかれない様に火を当て、酷い火傷を負わせた。
「熱い、熱いー」
デイバーは急いで近くに水がないかと辺りを見渡すが、水は1つも無かった。この場で水を持っている天空神のだけだ。デイバーは天空神の召喚玉を見て、にやりと笑う。
「天空神、その水を私の腕にかけてくれないか?」
デイバーは、火傷の痛みに耐えながら言う。
「何をしてでも嫌です」
デイバーは一瞬、嫌そうな顔をするが、すぐに柔らかい笑みを見せる。
「そうか、それは仕方ない。もし君が召喚玉を貸してくれさえすれば、私は負けを認める」
「召喚玉は絶対に貸しません」
「君にとって、召喚玉はそんなに大切な物なのか?」
「はい」
天空神は真剣な表情で大きく頷くと、とても大切そうに胸の前で召喚玉を優しく抱きしめる。すると突然、デイバーが目の前まで来た。その瞬間、デイバーは天空神の頬を強く引っ掻いた。頬から血が流れる。その隙に、デイバーは静かに天空神の前で召喚玉に向かって手を伸ばす。召喚玉を取ろうとしている。天空神は、デイバーに意思を半分取られかけていたので、ぴくりとも動かなかった。自分の爪で引っ掻く事で、相手の身動きを止める事が出来るのだ。これこそが、デイバーの本当の力だ。何と予想外な事に、天空神は自ら意思を取り戻した。天空神はハッとして目を見開くと、デイバーに水をかけ、その隙に部屋から走って出て行った。デイバーは腕に水をかけられ、目を瞑り驚くが、その時にはもう、天空神はいなくなっていた。だが、デイバーは速やかに立ち去る天空神を追いかけず、ただただを遠くで見ていた。
#天空神は鏡をくぐり、天の国に帰って来た。
「天空神ちゃん」
天川神が急いで走って来た。
「天川神様」
天空神は顔を上げる。すると天川神は、天空神の頬の傷を見て、目を潤ませる。
「天空神ちゃん、守れなくてごめん」
天川神は天空神を離さない様に、しっかり抱きしめる。天空神も天川神を優しく抱きしめる。
「天川神様には、沢山守って貰ってますから」
「デイバーはいつも天空神ちゃんを狙う。俺は、天空神ちゃんが狙われてるのが一番嫌なんだ」
「私も、狙われて攫われるのは嫌です。でも、安心して下さい。私は、人類最強の神ですから」
天空神は天川神に、本当だよと安心させる様な、嘘一つない太陽の様な明るい笑みを見せた。天川神は天空神の嘘一つ無い思いが伝わった様で、大きく頷くと、再び天空神を抱きしめた。その後、謎の屋敷では。デイバーはお気に入りの赤い椅子に肘をつきながら、水晶玉を見る。
「天空神と言う少女は、人間の中で最も強い人類最強の神だ。あいつには手を出さない様に」
「はい」
デイバーはまた、いつもの悪巧みを考えている。今回は、いつもと違う気がする。デイバーは天空神達と戦うに連れ、どうしたら倒せるか作戦を変えては考えての繰り返し。
「明日と言う日は、私が2番目の人類最強になれるのだ。天空神と戦わなければ、だかな」
デイバーは今回、神に勝てると言う自信と期待で、胸がいっぱいになっていたのだった。
続く




