花火大会〜深雪の想い〜
私、方丈深雪は恋をしている。
絶対に叶わない恋。片思い。
相手はクラスメイトで後の席の鳥居義平。
鳥居は普段は大人しいけど私も彼もアニメオタクで趣味が合う。
彼の読んでいたライトノベルが私も好きで凄く緊張しながら初めて彼に話しかけてから仲良くしてもらっている。
いろいろあってお互いを呼び捨てで呼ぶようになった。
彼の事を意識しだしたのは、クラスメイトから中学時代不登校だった事を面白おかしくいじられて、最早いじめに近かった事をされてた時、彼は私を褒めてくれてその嫌なクラスメイトを追い払ってくれた時からかな?
いや、でももしかしたら話かけた時から意識してたかも。
緊張してたのも所謂"吊り橋効果"?で意識してしまったのかも知れない。
だけど彼の事を好きなのは私だけじゃない。
同じく仲良くしてもらっている、高山陽奈ちゃん。
彼女は私と違って明るく、そして対象的に何か穏やかな雰囲気も持っている美人な女の子だ。
鳥居と陽奈ちゃんは幼ない事近くに住んでて家族ぐるみで付き合いがあってよく遊んでたらしいが、陽奈ちゃんが引っ越して、鳥居も引っ越して繋がりもなくなったらしい。
そして高校で再開。
まさにお互いにとって"運命の相手"だ。
今日は地域の大規模な花火大会の日。
陽奈ちゃんが鳥居に告白すると私や葉瑠ちゃんや真田くんに事前に話してある。
私達は花火が始まる時間に鳥居と陽奈ちゃんを二人きりにして陽奈ちゃんが告白しやすい環境を作る。
私は正直複雑だけど私が鳥居に好かれる事はないし。
ここは二人を助けようと、そう思っている。




