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姉淫魔が鬱になっちゃった話  作者: みぎゃー


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7/19

#7.リリスのお仕置き

「私の大事な妹を射った事、後悔してももう遅いわよ。

 アンタ達、サキュバスは攻撃能力が無いって思ってるみたいだけど、

 それは大きな勘違いだからね。あくまで一般サキュバスがそうなだけで

 私みたいなベテランになると攻撃方法はそれなりにあるの。

 そうねぇ、アンタ達男にはわからない痛みを味合わせてあげようかしら」


そう言うとリリスは指先にピンク色のネオン蛍光色の光をボゥッと照らす。

そしてそれを男達の腹目掛けて当てた後に、指をパチンと鳴らした。


すると突然男達の腹部が内側から急速に膨らむ何かに圧迫され始めた。


「うわわぁ!何だコレ、突然腹がパンパンに…く、苦しい…」


「ふふ、アンタ達に種付けしたソレは悪魔の種よ。

 人間の腹の中で悪意なんかの汚い感情をエサにして育つ。

 アンタ達みたいに汚い考え方の人間だと、

 あっと言う間に育ってすぐにでも羽化するわ。」


「そ、そんな…羽化って、どうやって生まれるんだよ!?」


「そりゃあもちろん、アンタ達膣なんて持ってないでしょ?

 まさかお尻から出るとでも思ってる?ふふ、当然無理よね。

 もちろん『帝王切開』で産んであげて頂戴?」


「ふ、ふざけるな!!こんなの、あり得ないだろ…!!

 一体どんなトリックを使ったんだ!?

 早く何とかしろよ、コレ…もう腹が…おえぇぇぇ!!」


男達は嘔吐した。

そしてリリスはそれを更にからかうように冷たく言い放つ。


「あらあら、つわりかしら?元気な子を産む為に母体は大変ねぇ。

 ねぇ、どうかした。アンタ達が無責任に淫魔達を犯して孕ませ

 その後に産む選択しか出来なかった淫魔達がどんなに苦しいか

 少しはわかったかしら?」


「わ、わかったよ、少しじゃなくて十分にわかった。

 だからお願いだ、コレ何とかしてくれよ。

 植え付けたんだから、除去も出来るんだろ?なぁ!」


男達は懇願・哀願の目でリリスに縋るように頼み込んだ。


「・・・いえ、残念ながら一度植えたらどうしようもないわ。

 アンタ達は、一度孕ませた女の子が産みたいくないって言ったら

 何とかする術を持っているのかしら?」


「そ、そんな…嫌だ、なぁ、お願いだ助けてくれ!!

 このままじゃ腹を突き破って死んじまう!!」


しかしリリスはニヤァと笑みを浮かべて答える。


「あら、その事ならご心配無く。

 妊婦は子供を産んだだけで死にはしないでしょう?

 それと同じで、アンタ達の腹はズタズタになっても

 また縫合されるの。魔界医がやって来るからね。

 だって別に妊娠は病気じゃないでしょう?

 そんな妊娠で死んだら可哀そうだもの。

 魔界はそこら辺のアフターケアはちゃんとしてるわよ。

 だから、ねぇ。また元気な子を産んで頂戴ね?

 種付けだけなら、何回でもしに来てあげるから。」


「ふ、ふざけるな!!

 腹だけ借りて無責任に種付けなんて!!

 そんなの、レイプみたいなモンだろ!!」


「あらぁ、アンタ達はずっとそれを淫魔にやって来たのよね?

 挙句、私の可愛い妹を射った…。どう落とし前を付けるの?」


「ヒッ…ええと、あの、その…」


「アンタ達、子供がいるようね?ソイツらの腹も借りようかしら。

 子供達に罪は無いけれど、アンタ達のやった事を考えたらコレは

 もう仕方の無い事よねぇ?」


「や、やめてくれ!!

 わかった、二回目も産む!産むから、お願いだ!!

 子供にだけは手を出さないでくれ!!」


「ハァ?アンタ達が二回目産むのは当然でしょう。

 その上で更にとなればコレはもう…血縁を途絶えさせる。

 だって私の血縁に手を掛けたのだから当然でしょう。」


「そん…な…。」


男達は無き崩れ、そのまま失意のままに落ち込んでいたかったが

腹部の痛みがそれを許さなかった。すぐに強烈な痛みが走る。


「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」


「あら、そろそろ産まれそうなのかしら?

 ホラ、ヒッヒッフー、ヒッヒッフーの呼吸よ?」


「あが…ヒッ、痛っ…ヒ…グッ…フー….

 ブヴボエェェェェッェェェェッェエーーーーー!!」


━ニュルルルルズゾゾ━


男達の腹を突き破り、悪魔の胎児が生まれた。

それは禍々しく如何とも形容しがたい形をしていた。

そして周囲には異様な腐臭を放ち、更には外気に晒された途端

男達の数倍の大きさにまで膨れ上がった。


「あら、元気な子が産まれたわね、お疲れ様、ママ達。」


「・・・・・・・・・」


男達はただ無言で腹部の痛みに耐えていた。

そこへ、魔界医が到着する。


「おお、コレはコレは、立派な元気な赤ん坊ですなぁ。

 さて、と。母体を修復しますかのぅ。」


そう言うと魔界医は男達を蝙蝠が運んで来た診察台に乗せた。

そして麻酔を打たないまま、腹部にメスを入れ始めた。


「ギャアァァァァァァーーーーーーーー!!!!!!!」


先程の出産時にも劣らない程の叫び声を挙げる男達。

しかし魔界医は、こんな時に限って男達を男として見た。


「まったく、男のクセにだらしないですなぁ。

 男らしくもっと痛みにくらい耐えてみなさい。

 ほら、痛覚ちょっと触るが、泣くなよ?」


━ブチッ━


「うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!!!!!!」


男達は絶命するかと言う程に叫び声を挙げたが、

それでも何故か絶命出来なかった。

やがて満身創痍の中、出術が終わる。


「さて、と。コレでとりあえず外面的には何とか元通りですな。

 まぁ妊娠線のようなモノがあっても、手術跡だと言えば良いでしょう。

 さて、またすぐに妊娠されるおつもりかな?

 連続妊娠するならば私はここに残りますが?」


リリスはフッと微笑み、魔界医に言った。


「あら、それなら…。

 コイツらがもう産めなくなるまで妊娠させ続けるつもりだから、

 貴方の好きな人間で作った菓子パンでも持ってくれば?

 かなりの長帳場になるわよ?コイツら無駄にタフみたいだから。」


こうして狂乱の中、男達の妊娠と出産は繰り返された。

そうして13回目の出産に伴い、ようやく男達は息絶えた。


「ふぅ・・・。コレで弔いは出来たかしら。

 しかし、可哀そうなリリム。跡が残らなければ良いけど。」


そこへ、リリムが元気そうに声を掛けた。


「お姉ちゃん、終わった?

 あんなので私がやられるワケ無いのに、アイツら惨めだったね。

 まぁ淫魔を無責任に妊娠させて遊ぼうなんてヤツら、

 どうなっても構わないけどね。」


「ふふ、ついカッとなって鬱だったのに気分が戻っちゃったわ。

 あ、そうだ魔界医。リリムの額の傷治せるかしら?」


「あぁ、コレならばルシファー様の手を煩わせるまでもありませんな。

 私で十分に対応可能ですじゃ。」


こうしてリリスはハイテンションの中で殺戮を楽しみ、

鬱が治ったかに見えた。しかし、すぐにヘナヘナとへたり込んでしまう。


「お姉ちゃん!?どうしたの、もう鬱治ったんじゃなかったの?」


「ほぅ、コレは…。単なる鬱ではありませんな。

 鬱状態と躁状態を繰り返す…躁鬱状態ですじゃ。」


「躁鬱状態!?つまり、テンションの高い時と低い時があるみたいな?」


「まぁ、平たく言えばそんな感じですな。」


「そんなぁ、せっかく鬱が治ったと思ったのにぃ~。」


「あの、コレは大変申し上げにくいのじゃが、

 鬱は寛解して治ると言うよりは上手に付き合うものじゃ。

 このリズムを上手く利用して、やる気のある躁状態の時に

 先ほどのようなストレス解消をしても良いかも知れませぬな。」


「そっかぁ...。

 だけど、元気なお姉ちゃんが久しぶりに見れて結構安心したよ。

 鬱状態はまだ続くけれど、たまには元気なお姉ちゃんも見れるんだね。」


一方で、リリスは自分のやった事がやりすぎだったのでは無いかと

自己反省をしていた。


「いくら悪い人間相手とは言え、アレはさすがにやり過ぎだったわね。

 害虫とは言え苦しませずに殺す人間達だっているし、やっぱり

 何事もやり過ぎは良くないわぁ。」


「お姉ちゃん、そんな事無いよ!

 アイツら、野放しにしていたらまた淫魔を襲っていたんだよ。

 だから、お姉ちゃんはやっぱり淫魔の誇るべき伝説的存在だよ。」


「でも…メアを殺しちゃった…。」


「もう!お姉ちゃん、それは忘れて!!

 メアの事は事故でしょ、お姉ちゃんのせいじゃないよ!」


こうしてまたいつも通り鬱状態になってしまったリリスだったが、

リリムは久々の姉の活躍を見て心が晴れた。

いつかまた完全に鬱が治れば元気な姉と搾精活動をしたい。

そんな風に期待を込めて、魔物の神サタンに祈った。


しかし自宅に帰った翌朝、リリスはOD(オーバードーズ)してしまい

朦朧とした意識で街へと出かけてしまう。

リリムは家から姿を消した姉を追い、街中を探し回るのだった。


→to the next episode…

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