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姉淫魔が鬱になっちゃった話  作者: みぎゃー


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3/19

#3.りりむの初搾精

同じ淫魔のメアから唆されて再び搾精に挑む事になったリリム。

しかしターゲットとなった人間の男からは意外な言葉が発された。


「うぉ、サキュバスじゃん!

 コイツらって人権無いから犯しても良いんだよな!

 しかもかなり可愛いじゃねーか…オラッ、人間の子供孕みやがれ!!」


そう言うと人間の男はリリムに向かって襲い掛かって来た。

間一髪、男からの襲撃を免れたは良いが、リリムは驚いていた。

そこに、メアが茶々を入れた。


「あら、そんな事も知らなかったのかしら?

 本来、サキュバスの搾精は命懸けの行為よ。

 もし失敗すれば人間に襲われて、最悪の場合は孕まされる。

 そうして生まれた人間と淫魔のハーフなんて惨めなものよ。

 単なる好奇の目に晒される見世物でしか無いもの。

 そういう事態を避ける為に淫魔は皆真剣に強くなるの。

 ずっとリリスに守られて来たアンタは知らなかったでしょうね。」


リリムはここに来て、淫魔の厳しい現実を知った。

しかし、今更実戦の中で修行などしている暇も無い。

とにかくこの搾精を成功させてエサにしないと、逆にやられる。

そして最悪の場合は孕まされるというメアの言葉。

コレはリリムにとってみれば終わりを意味していた。

自身が身重になってしまえば姉の面倒を見るどころでは無い。

しかし果たしてこの人間と自分の力の差はどれほどのものだろうか。


「オラオラオラ~、淫魔って結構弱いんだろ?

 オレは格闘技やってるからよ~、お前みたいなの、一発だぜ!」


━ドゴォッ!!━


男のボディーブローが見事にリリムの腹部にヒットする。


「ぐ・・・あがっ・・・かはぁ・・・」


一瞬にしてリリムの視界が揺らぎ、フラフラと足取りがおぼつかない。

もはや搾精をしに来たという目的を忘れて、逃げ出したくなった。

しかし男はそれを許さない。


「うは、コイツ弱ぇ(笑)

 さぁて、それじゃあそのまま四の地固め行きますか!」


男がリリムのか細い脚を絡めとり力を込める。


「あがぁっ!!痛っ…痛いってばぁ!!」


弱音を吐くも、男は一向に力を緩める気配は無い。


(嘘でしょ?人間に対する搾精ってこんなリスクがあったの!?

 お姉ちゃんと一緒の時にはお姉ちゃんが全部やってくれてたから

 余裕だと思ってたけど、人間ってこんなに強いの!?)


もちろん、魔物の中には圧倒的に人間より強い種類も多い。

しかし淫魔の場合は攻撃能力はほとんど無く、魅了(チャーム)や

尻尾を鍛えて一突きするなど、淫魔なりの戦い方を鍛えなければ

そのまま魔物としてのプライドだけで余裕ぶって相対すれば

少し鍛えた人間、いやもしかすると普通の人間にすら勝てないのだ。


(ヤバい、身体がアチコチ痛いよ…助けて、お姉ちゃん…。

 あ、ダメだ助けて欲しいのは今お姉ちゃんの方だったよね…。

 アレ?この人間もしかして、足を折る気でいるの?)


「ちょ、や、止めて!!

 足、折るつもりなの!?痛い!痛い痛い痛い痛い!!」


「ヘッヘ、オレを搾精しようとして来た淫魔なんか、

 優しくしてやる義理も無ぇ。

 抵抗出来ないくらいに体ベコベコになるまでひしゃげ折って、

 最後にオレの聖液を注ぎ込んでやるよ、淫魔なら本望だろ?

 ギャハハ!!」


そう言うと、男は本格的に力を込め始め、リリムは遂に諦めた。


(ダメだ、メアは笑いながらニヤニヤ見てる…。

 誰も助けてくれる人なんて居ないんだ。

 あー、足が折れちゃったらどうしよう、お姉ちゃんごめんね。

 もうお姉ちゃんの看病とかしてあげられないや。

 って言うか、足が折れた私の看病は誰がするの?

 ヤバ、終わりじゃん、私達。)


そうしてリリムが全てを諦めきったその時、男が吹き飛んだ。


━ドゴォーーーー!!!!!!━


「ぐぇらばべらばぁぁぁっぁーーーーー!!!!!」


男は何らかの衝撃を受けてゴロゴロと地面を転がりながら、

最後には大きな岩にぶつかり頭から血を流し気を失った。


見るとそこには長身の黒い服に身を纏った美男子が立っていた。


「リリスの妹、リリムか…。

 そこにいる同胞のサキュバスに唆されたのか。

 おい、貴様、名は何と言う?」


男の圧倒的な存在感とオーラに気圧されて、メアは答えざるを得ない。


「あ、あの、メ..メアと申します…。

 失礼ですが、あなた様はどちら様で?」


「オレはルシファーだ。悪魔の王と言えばわかるか?

 貴様がやった同胞に対する狼藉、どのように処罰しようぞ?」


冷たい目線に射抜かれて、メアは一目散に逃げ出した。

一介のサキュバスが勝てるような相手では無い。

まさに魔物達をたばねる魔界の王と呼ばれる存在だ。


「ㇽ、ルシファー様、ありがとうございます…。

 だけど何故姉の名前をご存知で?

 姉なんてまだまだ、一介の淫魔ですが…。」


「リリスは素晴らしい淫魔だ。

 アレはいずれ種族の枠を超えて魔界を統べるかも知れぬ。

 それが今や、病に倒れているらしいな。

 鬱、だと言ったか。私もあまり知らなかったが、

 種族によっては不当な税を同種族達に求めているらしいな。

 私は色々と忙しいのでな、全てに目が行き届かぬが、

 これは由々しき事態だと考えている。

 特にお前達姉妹に降りかかる試練や困難はこれから

 異常なものとなるだろう。そう預言者が言っていた。

 だから、私が面倒を見てやろうと言うのだ。」


「そ、そんな!魔界の王様が私達一介の淫魔の姉妹をですか!?

 有難いですが、逆に畏れ多すぎます!!

 お仕事とか大変なのでしょう?姉の世話なら私が…」


「いや、私はあの女に惚れているのだ。

 アイツがこれまでに魔界に対して施したあまりに多くの功績。

 一介の淫魔と言うにはあまりに惜しい。

 しかし鬱というのは特効薬も無いと聞く。

 それならば緩解まで面倒を見るのが王の役目だ。」


「ルシファー…様。有難きお言葉です。」


こうして姉妹は魔界の王、ルシファーの加護の元に置かれる事になった。



~リリス達の居所~


「お姉ちゃんただいま~。今日は凄いんだよ。

 何と!お姉ちゃんの為に魔界の王様、ルシファー様が来てくれました!」


「・・・?

 るしふぁー・・・さま?」


リリスは頭が朦朧としているようで、ピンと来ていないようだった。


「邪魔するぞ。おぉ、リリスか…。

 このような弱弱しい姿になってしまって、本当に嘆かわしい事だ。」


「あなた…魔界の王様?

 そうか、私、夢でも見てるのね。」


「お姉ちゃん、夢じゃないってば!!

 もう、だけど鬱であまり感情が動かないのかな。

 物凄い事なのにさ!」


「フフ、まぁ良いだろう。安静にする事が何よりなのだろう。

 ところで…随分と食事をしていないのでは無いか?

 随分と痩せて見えるのだが…。」


「昨日からずっと食事にあり付けていません。

 何ならその数日前から、姉の捕食能力が落ちて食事量はちょっと

 姉妹ともに落ちていましたね…。」


「そうか…。人間の男を捕まえて来て無抵抗な状態で渡す事は容易い。

 しかしそれでは意味が無いのであろう。

 先ほどのあのメアと言う淫魔からからかわれていたのも、

 お前がずっと姉に頼り切っていたからだろう。

 ならば、私はお前が一人で十分に搾精出来るようになれるよう、

 訓練を施してやらねばな…。」


そこに、リリスから礼の言葉が寝言のように口を出た。


「ルシ…ファー様、妹を…ありがとう…ございます…。」


「ほぅ、寝ていても妹の心配をしているのか。さすがだな。

 さぁ、それではリリムよ、搾精を行いに行くぞ。

 姉にも栄養のある精力を与えてやりたいだろう?お前自身もな。」


「は、ハイ!お願いします、ルシファー様!!」


ルシファーはまず、街中での実戦よりも練習から始めなければならないと

自身の城の中に幽閉した人間達を用いる事とした。


「さぁ、リリムよ。まずはこの人間の腹に尻尾を突き刺してみろ。」


「は、ハイ!!」


━シュルルルル!!━


尻尾は固く尖り人間の腹を目掛けて襲うが、人間はそれを避けた。


「ヒィッ!!」


「ふむ、まずは命中させなければ意味が無いからな。

 当たるまで何度でもやってみろ。その内コツを掴む。」


リリムはこうしてルシファーの指導の元、搾精練習を続けた。

そして6時間の格闘の末、ようやく人間の腹に尻尾を突き刺した。


「ハァ、ハァ…やっと…出来ました。」


「何を安心している。そこから、搾精を始めぬか。」


「あっ、そうでした!ハイ、やってみますね。」


リリムはストローを吸い込むようにして搾精した。

少しずつ、体内にリビドーが漲る。


「うわ、何だかエッチな気分になって来ちゃった。」


「ふむ、搾精成功だな。よし、それではもっと練習を重ねるぞ。

 あぁ、それとこの便の中に姉の為の精液を溜めろ。」


「わかりました!姉の為、そして自分自身のためにも、頑張ります!」


こうしてリリムは搾精の練習を通じて実戦的な力を身に付けて行った。


一方でリリスは自室で希死念慮に苛まれていた。


「リリムはルシファー様と頑張っているのに、私と来たら…。

 あぁ、もういっそ死んでしまった方が良いのかしら。

 そうよ、きっとそうだわ…私なんて、居ない方が良いのだわ…。」


一方で、ルシファーとリリムの特訓は一通りの成果をあげた。

そして瓶には大量の精液が溜められていた。


「ウフフ、瓶に入れているのに臭って来るくらいに臭い精液ね。

 コレだけ新鮮な精液ならお姉ちゃんもきっと、元気になるはず。」


そうしてリリムとルシファーはリリス宅内へと入った。

しかし、部屋にリリスの姿は無かった。


「ありゃ、トイレかな?」


しかし、ルシファーがシャワーの音から浴室を確認してみた。

するとそこには腕から血を流したリリスがシャワーを浴びながら

血が固まらないように洗い流し続けていたのだ。


「お姉ちゃん!!」

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