#18.リリス奪還!
「さぁーて、ケルベロスちゃん達にマーキングしてやるかな。」
アスタロトは余裕尺者と言った様子でそう言った。
ルシファーですら一匹を相手するのがやっとだった怪物。
アレをそんな風に好き放題出来るとは、一体この悪魔は何者なのか。
3人は再びあの研究所へと向かった。
既に違法魔界医は逃げ出した後で、残されたのはエサとなる人間達と
300匹のケルベロスだけだ。
それでもこれらがここに残されていればいつかは他所へと移動してしまう。
そうなれば魔界はいつかその尻ぬぐいに動かなければならない。
その為、まずはこの300匹のケルベロスを何とかするしか無いのだ。
「ふぅーん、クローンって言っても別に劣化したりはしないんだね。
コイツら、マジで殺しちゃって良いんだよね?」
アスタロトは再びルシファーに確認した。
「あ、あぁ、もちろん本来であればこんなに一か所に集められて
そもそもこんなに頭数のいない魔物だ。駆除して貰って構わない。」
「オッケー。それじゃあアスタロト様のおしっこ浴びて更生しなー、
このクソ3つ股ワンちゃんどもめー」
気合の入っていない声でそう言うと、アスタロトは股間から陰物を出した。
リリムはそれを見て少し目を覆ってしまった。
「ちょ、恥ずかしく無いの?いくら淫魔だからって私もいるんだよ。
大体それ、出してどうするのよ。」
「だ~か~ら~、言ってんじゃん。おしっこ掛けるんだってば。
まぁ、普通のおしっこじゃねぇけどな!!」
アスタロトが排尿し始めると、それはすぐに火が付いた。
「えぇ!?」
「ふっふっふ、ボクのおしっこはガソリンみたいなものなのさ。
そして自ら自然に発火する事が出来る。さぁて、クソ犬ども。
これでも喰らえ!!」
そう言うとアスタロトはケルベロスの群れに向けてそれを放った。
「━!?キャンキャン!!」
すぐに気付いたケルベロスが警戒の声をあげる。
しかしすぐにはそれに反応出来ずに戸惑うケルベロス達。
そうしている間に犬達の群れは一気に炎に焼かれて行く。
それは本当にあっという間の事だった。
「凄いな…。いくら火を用意して行っても、ここまで上手くは行かん…」
「当たり前だろ~、適当にやってるようで凄いんだぜ、ボク。
さぁて、それじゃあ仕上げと行きますか!」
アスタロトは手を大きく空へ翳して何かを祈った。
すると、天から無数の剣がケルベロス達に降って来た。
━!?キャンキャン!!!!━
また気付いたケルベロスが警戒の声をあげるが意味を成さない。
こうしてケルベロスの群れは一気にその群れが全滅させられてしまった。
「・・・凄い。何なの、アスタロト様…滅茶苦茶強くないですか?」
「あぁ、確かに強いのだが、性格に難アリだからな…」
「何言ってるんだよ~、ボクが居ないと困ってたクセに。
さて、ルシファー様。協力したんだから遊ばせろ。
ホラ、ボクのチンポ舐めろよ。」
そう言ってアスタロトはルシファーの前に陰物を近付けた。
「えぇ!?ルシファー様にそんな事、失礼過ぎませんか!?」
「いや、気にするなリリム。コイツはこうなんだ。
…わかった、舐めるから、それで良いんだな?」
「ギャハハ!天下のルシファー様がボクのチンポ舐めるとか…。
言っとくけど洗ってないから結構臭いよ?」
しかしルシファーは嫌な顔一つせず、それを口に含んだ。
「!?…くっ、臭い…」
しかしルシファーは気合でそれを前後に動かして、
アスタロトに快感を与えようと努めた。
「ありゃりゃりゃ、そこまでは指示してなかったのに…、
さすがは魔物の王ルシファー様、優秀だねぇ。
でも良いよ、もう満足した。ルシファー様ともあろうものが
これほどにプライドを押し殺して頑張ってくれたんだ。
まぁまた困ったら声をかけてよ。次はチンポじゃ済まないかもね。」
そう言うとアスタロトは帰って行った。
「・・・ルシファー様、大丈夫ですか!?
もし吐き出すなら、ココにハンカチがありますから!!」
「いや、気にするな。大丈夫だ。
そんな事より、本当にこの研究所はもぬけの殻なのか?
一応中を確認して行くか。」
研究所の中は一見するともぬけの殻のように見えた。
しかしリリムはそこで違和感を感じた。
「お姉ちゃんの匂いだ。お姉ちゃんの愛液の匂い。」
ルシファーはそれを聞いてドン引きした。
「お前、姉の愛液の匂いがわかるのか?いや、淫魔なら常識なのか?」
「常識じゃないよ?ただ、覚えてるの。この独特の匂い。
しかも診察代とかに残った匂いじゃないよ。
今まさに分泌されてるみたいな、ちょっと生臭い感じ。」
ルシファーはリリムの奇妙な能力に顔が青ざめながらも、
彼女の言う今まさにここにいるかのようだと言う言葉に注目した。
「と、言う事は違法魔界医はまだここに居ると言う事か?」
「うーん、よくわかんないけど、そう簡単に研究室って
場所を転々と出来るのかなぁ。だって機器とか色々と揃えないとでしょ。
だったら、逃げたフリしてまた戻って来る方が都合良くない?」
リリムの言う事は確かだった。
ルシファーは研究室内をくまなく探し回り、どこかに隠し扉や
隠し部屋の類が無いかを調査した。
すると、リビングの壁の奥に隠し扉を見つけた。
「あったぞ。と、言う事はこの奥にオリジナルのリリスがいるのか。」
「愛液の臭い匂いが強くなったもん。きっとこの奥にいるんだよ。」
「・・・その愛液の臭い匂いとやら、私には全くわからんのだが。」
「ルシファー様、お姉ちゃんへの愛情が足りないんじゃない?」
こうした漫然とした会話を挟んだ後、二人は隠し扉の奥へと分け入った。
~~~
━ギィ…━
扉が軋む音がする。
すると部屋の奥の気配がビクッとする気配がわかった。
そこには確かに、違法魔界医とオリジナルのリリスがいた。
「お姉ちゃん!!」
すぐに走り寄るリリム。
しかし魔界医はそれを制止した。
「おっと、少し待ちなさい。この女には改造を施したんだ。
もうお前達の知る『リリス』とやらでは無い。
脳から色々と危惧を入れてイジらせて貰ったんだ。」
「そんな…!?
まさか、お姉ちゃんが私達の敵に!?」
「いや、そうでは無い。そんな生易しいものでは無いぞ。」
二人は喉をゴクリと鳴らした。
自分達の敵として向かってくる以上に恐ろしい改造。
一体、どれほどの事がリリスに加えられてしまったのか。
するとリリスは診察代からユラァ~ッと立ち上がり、
二人の目の前で立った。
「あら、ルシファー様、それにリリム。久しぶりね。」
二人はただリリスを凝視した。
敵になり襲って来るのでは無い。しかし改造は未知数だ。
「二人ともそんな怖い顔をしてどうしたのよ。
久しぶりの再開なのよ、嬉しくないのかしら?」
しかしここで、リリムが異変に気付く。
(アレ?お姉ちゃん、自然に股間に手が伸びてる…。
いや、軽く自慰をしている?)
「あらぁ、リリムったら目線を見ると気付いちゃった?
そうなの、私…とってもエッチにされちゃったの♡」
するとリリスは二人の目の前だと言うのに、
激しく股間を弄り始めた。
「ん…アハァッ…二人に見られながらオナるの…気持ち良い!」
ルシファーは魔界医に尋ねた。
「コレが…リリスに施された改造か?」
「ふぉっふぉっふぉ。そうじゃ。
助けに来たはずの女が単なる色狂いになってしまい、
助けたとしてももう社会的には助からない状態であれば
もはや助けようとすら思わんじゃろう。
今やもうこの女は快楽の虜じゃ。四六時中オナらねば
排泄物さえ出せない難儀な身体になってしもうとるんじゃ。」
リリムが少し俯いてポツリと言葉を漏らし始めた。
「なぁんだ…改造ってこんな事かぁ~、大した事無いね。」
「!?」
違法魔界医が驚いてリリムの方を注視した。
「だってさ、お姉ちゃんって元々めっちゃエロいよ?
私の事をオナ狂いだとか言ってたけど、元々お姉ちゃんの方が
毎日どころか自宅に戻る度にオナってたし、かなり性欲強いもん。」
「し、しかし!
さすがにこんな風にお前達の前でオナる程では無かったろう?」
「ううん。むしろお姉ちゃんはこういう羞恥プレイも大好きだよ。
今はむしろ改造された事で好きな事を存分に出来て幸せかもね。」
「な、何と…….!?」
リリスは股間を激しくくちゅくちゅと指で弄りながら答えた。
「ふふ、そうよ…。以前は恥ずかしくてこんな事は出来なかった。
だけどそういう頭の中のブレーキをアンタが取っ払ってくれた。
私はもう無敵、どこでも気持ち良く成れる最高の淫魔になったのよ。」
言っている事は色情狂いのようだったが、彼女の口調はシッカリしていた。
「そ、そんな…それじゃあまさか、ワシは…」
ルシファーが冷たく違法魔界医に近寄る。
「残念だったな。チェックメイトだ。
その技術は本当に我が軍に欲しいほどだが、人格は必要無いな。
解析研究班に貴様の脳のサンプルだけ回してやるか。
リリスの心のブレーキを外してくれてありがとう。」
自らの保身の為にリリスを取り戻す気を無くさせようとした計らいは
逆に何の効果も生まずに魔界医は失敗した。
そうしてルシファーにより捕らえられ、城の解析研究班に送られた。
こうして半年が経ち、リリスは無事リリムの元へと戻る事が出来た。
「お姉ちゃん…良かった、鬱も治った、のかな?」
「ふふ、股間を弄りながらでごめんね。うん、そうだよ。
どうやら鬱も治ったみたいでさ、それは何だか最初の時に魔界医が
投薬やら物理治療で治してくれたみたい。」
「やったね。だけどお姉ちゃん、愛液の匂い凄過ぎ(笑)」
「ちょっと、恥ずかしい事言わないでよ、臭くないでしょ!」
「別に臭いとは言ってないでしょー(笑)」
「アハハハハ!!」
こうしてリリスは無事にリリスと共に自宅へと帰る事が出来た。
ただし以前よりもかなり淫乱になって戻って来た。
しかしそれは淫魔としてはむしろ好都合な状況だった。
そして彼女はようやく、待ちに待ったルシファーとの
結婚式を迎えるのだった。




