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姉淫魔が鬱になっちゃった話  作者: みぎゃー


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15/19

#15.鬱治療の再開

「そっか、私にもうルシファー様を超える魔物はいないから、

 人間から結婚相手をあてがおうとして、レズを思いついたと。

 そして実際にレズがどんなものかを見学に行ったら思いの外、

 彼女達のリビドーが強過ぎてそれに当てられて食べられちゃった、と。

 淫魔なのに好き放題に性的にイジめられて、しかもそれは最初、

 私の事を軽く扱おうとしたからだって言う負い目もあって、

 自分の事が嫌になっちゃった、って事だね…。

 うーん、お姉ちゃん、コレだけは最初にハッキリ言わせて貰うね。

 ・・・今のお姉ちゃん、最高に恥ずかしいよ?」


「や、言わないでぇ・・・」


リリスは涙目になりながらリリムの言葉がキッカケとなり被虐意識で

股間をくちゅくちゅとイジり始めた。


「妹にまで最高に恥ずかしい私の痴態を知られてしまって、

 しかもそれを指摘されて最高に恥ずかしい…あぁ、もうダメ。

 たまんないよぉ、こんなのオナるしか無いじゃん~」


そう言って股間に当てがった指をくちゅくちゅと激しく動かす。

しかしリリムが手首を掴んでそれを制止した。


「え、何でぇ?オナニーさせてよ、おまんこがうずくのぉ。」


「ダメだよ。ココでオナ狂いになっちゃったら一生治らないよ。

 大体鬱なのに性欲があるとかお姉ちゃん本当に意味わかんないよ。

 私の事を軽く扱おうとした事については本当にムカつくけどさ、

 それでも大事な姉妹だから助けるけどさ…、あ、でもね。

 お姉ちゃんは悪くないんだよ。全部病気が悪いんだ。

 だから、お姉ちゃんは自分の事を嫌いにならなくて良いんだよ?

 病気がぜーんぶ、お姉ちゃんをおかしくしたんだからね?」


リリムは正直、内心姉に対してかなり怒っていた。

ルシファーとの婚約を勝手に破棄され、しかも姉に奪われ、

その上であてがう相手が人間の女などと言う冗談のような扱い。

自らを軽んじている姉の行動はきっとルシファーとの結婚に浮かれて

気が大きくなってしまったせいであると言う事は理解していた。

しかしそれでも、あまりに腹の虫が治まらず、イジワルしてみせたのだ。

しかしそうしたイジワルで興奮する姉に対して正直少しだけ、

気持ち悪いと思ってしまったのも事実だった。


動物、いや虫の発情を見ているかのような気持ちになったのだ。

ただ本能のままに性器を弄るその姿は惨めで見ている方が恥ずかしかった。

しかもそれが自分の姉なのだ。とは言え、自分もそう違わないのだ。

リリムはリリスを通じてどこまでも性に執着するしか無い自分の運命、

淫魔に生まれた事を恥じ、後悔した。

最も、人も魔物も自分がどのような存在に生まれるかは選べない。

その為、後悔も恥も特に意味を成さないのだが、

それでもそうせざるにはいられなかったのだ。


「さて、と…。

 とりあえずひとしきりお姉ちゃんを言葉攻めして弄んだから、

 気が晴れたしここからはちゃんと鬱の治療に専念しようかな。

 ねぇ、お姉ちゃん、もうしない?可愛い妹の私の事、もう軽んじて

 レズと結婚させようなんてとんでも無い事しないって誓う?」


「う”ぅ…ごめんなさい。でも凄く気持ち良いわよ?」


「うーん…正直まだあまり反省はしてないのかぁ。

 まぁでも確かに経験してみたら変わっちゃうのかもだね。

 あ、そうだ!それじゃあさ、私の事を弄ってみてよ。

 経験したお姉ちゃんなら出来るでしょ?

 私の事、レズとして気持ち良くしてみてくれない?

 レズの良さを私に教えて?」


「それは…出来ないわ。だってあの人達のテクニックは凄かった。

 私にはアレは真似出来ないわ…。正直完敗よ。ねぇ、リリム。

 確かに最初は貴女に対する軽んじる気持ちがあった事は事実よ。

 それは謝るわ、本当にごめんなさい。だけどね、経験したからわかる。

 絶対、一度経験したらハマっちゃうの。

 もし貴女が気持ち良くなりたいのなら、一度経験して御覧なさい。

 私みたいに壊れて鬱になったりしたら大変だけど…、

 知らない世界の扉を開く事が出来るわよ…。」


リリスは完全にレズにハマっていた。

こうした執着も鬱の発症に関する一因なのかも知れなかった。


「まぁ、別にレズを否定する気は無いよ?

 確かに気持ちよさそうだって思うもん。

 だけど私は壊れたくは無いから今は別に良いかな。

 お姉ちゃん、やっぱりちょっと恥ずかしいよね。

 人間さん達に狂わされちゃって、今でもその洗脳が解けないなんて、

 淫魔としてのプライドが無いなぁって妹ながらに恥ずかしくなっちゃう」


リリムは鬱の相手に言ってはいけない事をサラサラと言った。

しかしそれは怒りからでは無く、彼女の性格ゆえであった。

彼女の中にある相手を辱めたいと言う欲求が自然な形で姉のリリスを

最大限に辱める言葉を放ってしまっていたのだった。


(あ、しまった。こんな風に言われたら絶対恥ずかしいじゃん。

 鬱が悪化しちゃうかな…。アレ?でも恥ずかしいのは気持ち良いじゃん。

 逆にリビドーが溢れ出して鬱治療になるかも?)


「う”ぅ…何だか複雑よぉ。以前の鬱みたいに塞ぎ込みはしないけど、

 確かに自己評価は最悪まで落ち込んでいるし、だけど辱められるのは

 とっても気持ち良いし…だけど何だろう、この自分が壊れる感覚。

 自分の事がどうしようも無く無価値で嫌になって死にたくなって、

 恥ずかしくて恥ずかしくて…あぁ、もうヤだ消えたい死にたい。

 妹に対してこんな恥ずかしい所を見せる姉なんて最悪だわ。

 ねぇリリム、もう良いわよどこかに行って。お姉ちゃんを見ないで。

 こんな汚らしくて恥ずかしいお姉ちゃん、いなかった事にして。」


リリスの情緒は非常に不安定だった。

彼女は精神的に壊れてしまっていたのかも知れない。

リリムは姉を暫く専門家の元に預ける事にした。

しかしコレが最悪の一手になってしまうのだった。

人間と違いあらゆる悪意も渦巻く魔物の世界。

そこで魔界医を名乗る者達の中には非常に悪質な者もいる。

高位の悪まであれば見分けも付くのだが、

単なる淫魔である彼女にはその巧拙は判断が付かなかったのだ。


リリスは姉を、最悪の悪徳魔界医の元へと差し出してしまったのだ。


~~~


「ヒッヒッヒ、大丈夫だよぉ。

 俺様は鬱治療の専門家だから、お姉ちゃんをちゃんと治すよ。

 どれ、半年ほど俺の所に預けてくれたら、立派に更生させるよ。

 どうだい?ちゃんとした信頼と実績、ウチに預けるかい?」


「はい、正直鬱治療ってよくわからなくて。

 やっぱり専門の魔界医に頼んだ方が良いかと思いまして。

 姉を、お願いします。半年は長いけれど、きっとまた再び

 あの優しくて気品ある笑顔の姉が戻って来て欲しいんです。」


「オッケーオッケー、わかったポン。

 さてそれじゃあ、お姉ちゃんは預かるからねぇ、バイボーイ。」


独特な挨拶を行う魔界医だった。

リリムは「少し変わった人だな」と思いつつも、

そんな事は魔界では日常茶飯事の為、特に気にも留めずにいた。


「さて、と…。コイツは高値で売れそうだぞぉ?

 まぁ半年後には妹には、突然病状が急変したとか言って

 死んだ事にするか…あ、いやでも失踪でも良いかぁ。

 そうだよな、死亡だと死体とかどこって言われそうだし、

 よしそうだ、失踪した事にしておこう。

 フッヘッヘ、我ながら僕チンは天才だー、ヒーハー。」


この魔界医は狂っていた。

あらゆる診療科目を掲げた上で患者を長期間に渡り預かり、

それらは全て失踪や死亡と言う扱いで返されない。

そして裏では患者達を闇の組織へと売買していたのだ。


「それにしても、エロい体付きしてんなぁ。

 売る前に一発、ヤッとくか。ヒッヒッヒ、中出ししちゃおうかな?」


そう言うと魔界医はリリスの首元に麻酔を注射した。

もちろん無免許の為、適当に注射針を刺しただけである。

強い痛みがリリスを襲う。


「痛っっっい!!!!

 何するのよ、まさかアンタ私を襲おうとして…嫌よ、もうエッチするなら

 女の人って決めてるんだから…アレ、意識が…遠のいて…アンタまさか」


リリスは気を失ってしまった。


とんでも無い魔界医に捕まってしまったリリス。

果たして彼女はこのままどうなってしまのだろうか。

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