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姉淫魔が鬱になっちゃった話  作者: みぎゃー


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14/19

#14.レズパーティーの罠

「すまん、やはり婚約の話は無かった事に出来ないだろうか。」


ルシファーは最もシンプルにリリムに婚約破棄を伝えた。


「ふぇ!?え、ど、どういう事ですか!?」


当然、リリムにとっては青天の霹靂、突然の事に驚きはらしてしまう。


「あのね、実は私がお願いしたの。

 リリム、お姉ちゃんの為に犠牲になって?」


リリスがメチャクチャな自分勝手を隠す事もせずに妹に伝える。


「え、えぇえ!?

 私、お姉ちゃんの鬱の看護ちゃんとしっかりやったよね!?

 何でどうして、いつも私が犠牲にならなきゃいけないの!?

 私は自分の幸せを求めちゃいけないの!?」


「あー、ホラ…アンタこういう寝取られ(NTR)的なシチュエーション、

 嫌いじゃないでしょ?(サタン様と同じね、よく考えたら)

 アンタ一人遊びが好きなんだから、悔しさにくちゅくちゅしなさいよ。」


「ちょ、お姉ちゃんソレあんまりじゃない!?

 う、ヤバ…今度は私が鬱になりそう…」


「そんな簡単になるモンじゃないわよ!!

 まぁでも確かに…いきなりはかわいそうよね。

 だけどやっぱり結婚となると先に年上から嫁がせて?

 アンタはまだ私との歳の差分、余裕があるでしょ?」


「え”-、でもルシファー様くらいイケメンで金持ちで、

 性格も穏やかかつ強い方なんていなくない?」


「…ホラ、ベルゼブブとか結構強いわよ?」


「アイツ蠅じゃん。ってか、そもそもうんこ食べるし。」


「…。ま、まぁ、何か良い人紹介するからっ、ね?」


「…まぁ、二人がそれで幸せなら私は良いけど…。

 何だかなぁ、悔しいなぁ…」


そう言いながら、早速リリムは股間を弄り始めた。


━くちゅくちゅ━


「う”ぅ、やっぱりぐや”じぃよ”ぉ~、どうしてルシファー様が

 お姉ちゃんとぉ~!!(くちゅくちゅ)」


(ホッ、良かったわ。やっぱりこの子、寝取られ属性ね。)


「すまぬな、リリムよ。しかし結婚はせずとも、お前の味方だ。

 いつでも頼って来い。」


「ハァ~、ルシファー様やっぱりカッコ良いよぉ~。

 遊びで良いから、私共体の関係持ってくれないかなぁ~。」


リリムは心の声がモロに表に出てしまっていた。

それを聞いてルシファーは少し照れてしまった。

可愛い女の子が言うにはあまりに欲望丸出しな言葉だったからだ。


「あぁ~ん、ルシファー様ぁ、私の股間、舐めて下さい~。」


「ちょっと、リリム…アンタ声が大きいのよ。

 って言うか、心の声をよく恥ずかしげも無く表に出せるわね。」


「だってぇ、聞かれてると思うと恥ずかしくて気持ちいもん。

 ねぇ、お姉ちゃんだってわかるでしょ?

 淫魔は気持ち良い事ならSでもMでも興味津々だもんね?」


「う”ぅ...。まぁ、それは確かにそうだけどぉ…。」


リリムの痴態をこれ以上見ていられないルシファーは、

一旦この場を去る事とした。


「そ、それでは私は公務に戻るぞ。

 若い女のそんな痴態、いつまでも眺めていてはかわいそうだ。」


「あぁん、そんな硬派な所も素敵~♡(くちゅくちゅ)」


ルシファーは複雑な気持ちのまま、城へと戻って行った。

リリスはリリムに対して申し訳無い気持ちがありながらも、

自身の選択がそれほど大きな影響を与えずに良かったと思った。

しかし同時にリリムの婚約を破断させた責任を考えた。


(やっぱり、私が責任を持って斡旋してあげないとね。

 だけど魔物の中にルシファー様以上の存在は居ないわ。

 となると…人間!?)


人間族は一見すると魔物以下の存在のように思われがちだ。

しかし人間の中には『変態族』と言う特殊能力を持った者がいる。

彼らは魔物に対抗出来るだけの能力や単なる変態性癖等を持ち、

一般的な人間とは少し違う存在として認識されていた。


(そう言えば、人間の変態族の中に『レズ』属性が居たわね。

 リリムにとっては未知の領域だけど…もしかして?)


リリスは魔物の中にはリリムの理想に敵う者がいないと悟り、

人間の変態族の中のレズ属性の者達を当てがってみる事を検討した。


(さて、と。そうと決まればまずは潜入調査ね。

 レズ属性達が集まるパーティーがあるみたいだから、

 潜入して様子を見てみるわよ。)


リリスはこの夜、街の地下で行われるレズパーティーに出席する事にした。


~~~


「あら、貴女良い女ね。パーティーに出席するの?

 良かったら先に先約しておいて良いかしら。」


リリスが地下のレズパーティーに参加しようと会場前に到着すると

早速参加者と思しき女性から声を掛けられた。


「アハハ、ちょっと見学させて頂きますね。

 パーティーへの参加は…もし気が向いたらさせて頂きます。」


リリスは愛想笑いで何とかやり過ごした。

しかしここは男達とは違った女性のリビドーが渦巻いていた。


「何だかゾクゾクするわね…。男のリビドーばかり食べていたけど、

 意外とメスのリビドーもアリなのかも?」


参加費を支払い、見学枠としてパーティーに参加するリリス。

ザッと4~50人ほどが参加しているようだった。


「結構色んなメスがいるわね。

 …あ、ヤバい。参加者達のムラムラしたリビドーに触発されて

 パンツの中がヌルヌルになって来ちゃった…。」


淫魔は周囲の性的環境に影響されて催し易い魔物ではあるが、

それにしてもこの空間の持つエネルギーは凄まじかった。

通常であればストリップ劇場等で男達があからさまな欲望を開放した時に

体に起こる異変が既に、あくまで社交の場と言う段階の会場で起きていた。


「ヤバ、コレもう我慢出来ないかも…。調査とかケチ臭い事言わず、

 もうココでおっ始めちゃおうかしら。」


リリスはパンティーの中に手を入れ、もう片方の手で自らの指を舐める。

明らかに誰の目から見ても発情し切ったその態度を見て、

周囲には女達が群がって来た。


『貴女とっても綺麗ね。お相手いかがかしら?』


『わ、もう一人で始めちゃったの?可愛いわね、貴女。

 ねぇ、ヒィヒィ言わされたくないかしら?結構自信あるわよ。』


『ちょっと、その指嗅がせなさいよ。貴女の股間の匂い、

 近くにいるだけで感じちゃうくらい臭いわ…。

 何なの、人間離れしてる。もしかして魔物?』


女達に周囲を囲まれ、リリスは見世物状態になっていた。

しかしそうした倒錯した状況がより一層彼女の発情を引き出した。


「ハァ、ハァ…ヤバいわ、コレは想像以上だったわ…。

 ちょっと一回イっとこうかしら…ンッ///」


リリスは軽く一度絶頂を迎えた。

体がビクンビクンと跳ね、周囲の女達はそれを見て目をギラつかせている。

明らかに男達のそれとは違う、より肉食を思わせるリビドーが漂っている。


(何なのかしら、女達のリビドーは男達のソレとは違って、

 ちょっと抗い難いのよね。コレ、吞まれたらヤバいわね、

 戻れなくなっちゃいそう…)


リリスは徐々にこの場の空気に呑まれ、一番最初に発情してしまった事から

パーティー参加者達からの好奇の目で見られる事となってしまった。


『ふふ、ココは喰うか喰われるかのレズパーティーよ?

 早速場の空気に呑まれて自らおっ始めちゃうなんて恥ずかしい子。』


『まるでライオンの檻の中に入れられたニワトリだわ。

 もうただの被食者。皆で頂かせていただくわよ。』


『あらあら、自分から絶頂なんてしちゃって…。

 本当に恥ずかしい子ね、見てるこっちが照れちゃうわ。』


リリスはこの場が単なる普通の人間達では無く、変態族という

特殊能力を持った人間達のレズパーティーである事を思い出した。

しかし気付いた時には遅く、彼女達はリリスを取り囲んでいた。


(あ、ヤバい…、今日コレ、快感で壊されちゃうヤツだわ…)


周囲を取り囲んだ女達はリリスの身体を丁寧にまさぐり、

的確に性感を高めて行く。リリスは抗えずにただ快感に従う。


やがてリリスはいつの間にか気を失っていた。

目覚めると既に会場からは人の気配が消え、彼女一人が残されていた。


まるで昨夜の事が夢であったかのようであった。

しかし身体中がキシキシと筋肉痛で痛み、快感の余波も凄まじかった。

一歩歩こうとすればすぐに絶頂し腰が砕ける。

何よりもまだ真新しいぬるぬるとした液体がそこかしこに飛び散り、

更には既に乾いた液体の跡も無数に確認された。


昨夜、気を失っている間に自分の身に起こった事を考えると

彼女は恐ろしくすらなってしまった。

淫魔である彼女はリビドーを搾精するが、それはあくまで

淫魔として生きるために必要であるから行う事である。

淫魔の多くはそれ自体を楽しんだり好きであったりするのだが、

人間達は違う。それをただ快楽として楽しんでいるのだ。

生きる為に必要だからでは無い。完全なる趣味嗜好なのだ。


リリスは心底ゾッとした。

淫魔を超える性的欲求、リビドーを持った底知れぬ人間達に。

とりわけその中でも女性達のそれは恐ろしかった。

彼女は結果として昼を過ぎても体が自由に動かなかった。

少し動こうとすればすぐに絶頂に体を支配されてしまい、

自分の身体が自分のものでは無いようであった。


(ヤバい、泣きそうだわ…。自分の身体が自分のものじゃないみたい。

 と言うより、淫魔なのに私、人間の女達にイカされまくって…)


彼女は心底、自分の事が情けなくなってしまった。

コレまでは一般の人間の男を相手に余裕綽々で搾精を行って来た。


『人間の性欲の管理なんて簡単なものだ』ずっとそう思って来た。

しかし今回、底知れぬ人間の深い闇を知ってしまった。

淫魔では到底抗い切れない程に深い人間の快楽に対する欲求。

リリスはこれまでの捕食者としての自身への認識を改めた。


『自分は人間様の被食者なのかも知れない』とさえ思った。

結局この日リリスは夕方になりようやく体を動かせた。


自宅へと戻りリリムにただいまを言う事すらせずに自室へと籠った。

そして人間で言う所の所謂『思い出しオナニー』をした。


ひとしきりそれに耽った後、彼女は自己嫌悪に陥った。


「私、最低だわ…。人間達に犯された思い出で自慰に耽るなんて。

 こんなの…淫魔失格だわ。」


彼女は、初めてのものとは全く違った方向性で再び鬱になり始めた。

それは自身の淫魔としての自信やアイデンティティーの喪失、

かねてはリリムに対する軽薄なあてがいを計画した上に、

結果としては自身がその中に呑まれてしまった事。


そして夜になり、確かに自宅に戻った気配はするのに声を掛けない姉に

違和感を感じたリリムが姉の部屋を訪れるとそこには惨めな光景があった。


真っ暗にした部屋の中でただひたすらに一心不乱に自慰に耽るリリス。

しかしその表情には虚無が漂い、口からは「ごめんなさい」が連呼される。


リリスはこの異様な光景を見てすぐに自慰をやめさせ、姉に問いただした。


「お姉ちゃん、一体どうしたの。何があったの?

 昨夜戻らなかった間に何かあったんでしょう?お願い、教えて。」


あくまで自身の事を心配してくれる妹に対し、リリスは涙を流した。


「ごめんなさい、ごめんなさい…、最低なお姉ちゃんを許して…。」


そして彼女はポツリポツリと語り始めたのだった。

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