#13.リリスの誘惑と調教
リリスはサタンとの婚約を解消したものの、妹のリリムに嫉妬していた。
リリムは魔物の王たるルシファーと婚約しており、生活も上々だ。
見目麗しいルシファーは元々はリリスに目を掛けており、本来であれば
リリスとルシファーが結ばれるような流れのはずであったのだが、
サタンのよくわからない計らいによりその流れが壊された。
リリスは妹リリムの婚約を破棄させる為に、
どうすれば穏便に済むのか頭を捻って考えた。
元はと言えば自分に気が向いていたルシファーである。
直接話を持ち掛ければ、もしかすると上手く行くのでは無いか。
そう考えてリリスはルシファーを個室イタリアン店に呼び出した。
「一体どうしたんだ。我々魔物には本来人間の食事など必要ない。
その上で大切な話があると言うから来てみたものの、
一体何なんだ、このムーディーな雰囲気の店は。
まるで人間が愛の告白でもする時に使用するような店構えでは無いか。」
「えぇ、実はとっても大切なお話があるんです。
その、妹のリリムとの婚約を破棄して頂けないかと思いまして…。」
「…何となく、この店に誘われた時に察してはいたが、やはりそうか。
私も確かに元々キミに気があったのは確かだ。
しかし今更私の婚約を反故にすればサタン様や魔物界隈の面々、
それに何よりリリムにとってかなりの心的影響が出るだろう。」
「あの子にとっては…降って湧いたような話だから。
それに、私は自分の幸せを考えちゃいけないんですか?」
そう言うと、リリスは尻尾をテーブルの下からルシファーの方へと伸ばし、
ルシファーの股間部分をなぞった。
「く…う、何をするんだ。こんな事をされたら気が揺らがないワケが無い。
いくら淫魔とは言え、このやり方はかなり強引では無いか…」
「フフ、あの子よりも貴方を気持ち良く出来るのは私よ。
何せ淫魔としての能力が別格なのですもの。
何でしたら今夜、お試しになるかしら?フフ。」
リリスは鬱から回復した事によりすっかり全力を取り戻していた。
そして全力で挑む彼女の誘いを断れるオスなど、
人間にも魔物にも居ないのであった。
「く、わかった。キミの誘いに乗るとしよう。
しかし…リリムへの心的ケアは出来るのか?
彼女が鬱になってしまったら…私はそれを看過出来ない。」
「大丈夫よ。あの子は本来一人遊びが大好きなの。
だからたくさんのオモチャを用意してあげようと思うわ。」
「何と倒錯的な…。淫魔でありながら一人遊びが好きなのか?」
「むしろ『淫魔だから』ですわ。
常に元気な精液が搾精出来るわけじゃないのですから、
一人遊びの慰めが上手である事はとても大事な事なのよ。」
からかうような煽情的な目付きでリリスはルシファーを見た。
それだけでもうルシファーはドクドクと何かがこみ上げた。
(ヤ、ヤバい…。やはり淫魔の中でもこの娘の力は別格だ。
ただ見つめられているだけでもう…漏れてしまいそうだ…。)
リリスがほんの数秒見つめるだけで、ルシファーはパンツを濡らした。
魔界の王が情けなく自我を保てない程、リリスの力は圧倒的だった。
「く、すまない…。少し溢れてしまったようだ…。
本当に情けない事だ…。」
「あらぁ、私の目線だけでそんな風になって下さったの?
良いわぁ、ルシファ―様、オスとは本来そうあるべきです。
女の誘惑に抗えず女の手の平の上で弄ばれる。
それこそが人間も魔物もオスと言う生き物の性ですわ。」
リリスはルシファーの首筋を上へ向けて舐め上げた。
それだけでルシファーはあっと言う間に達してしまった。
「あぁっ・・・!!
そんな、こんなに早くイかされてしまうなんて…。」
「ふふ、情けないですわね。だけど仕方ないの。
メスがこの世界を支配するのが理想ですわ。
オスなんて表向きだけ強そうにしてるお馬鹿さん。
さぁ、このまま私に狂って下さいませ。」
リリスはルシファーの顔を上へと向けさせる。
そして口を開けたそこへ唾液を垂れ流した。
「れーーーー。」
━ゴクリッ━
ルシファーはそれを思わず飲み込んでしまう。
酸っぱく甘い、メス特有の匂いが鼻腔内に拡がる。
(コレは…ヤバい、もう理性が持たない。
淫魔の唾液はオスを狂わせる作用があるが、
やはりリリスのそれは別格だ…。)
そのままリリスはルシファーの後ろから手足を固定する。
力はそれほどでも無い上に魔力すらかかっていない。
それでも、抵抗する気が失せてしまうのだ。
何より、抵抗するよりも快感に従った方が利口な判断である。
「あぁ、リリス…。このまま私を溶かせてくれ…。」
ルシファーの目がとろんと蕩けている。
「あらあら、もう私の虜ですかぁ?
それじゃあ、婚約破棄はもう『け・っ・て・い・♡』で良いですわね?」
「あぁ、当然だ…。こんな風にされて抗える男がいるものか。
さぁリリス、このまま最高の快楽を与えてくれ。」
しかしリリスはそう簡単に最高の快楽を与えはしない。
「ダメですわ。
最高の快楽はキチンと結婚してからのご褒美ですわ。
それまではお預けだから、猿みたいにオナりなさい?」
「あぁっ、リリス…!!」
ルシファーは魔物の王たる地位を忘れ、ただ自慰に耽った。
その姿は猿さながらであり、彼のファンの女性が見れば失望しただろう。
「ふふ、やっぱりこのオスが私に屈服して壊れる姿、
コレを見るのが大好きなのよね。
強いとか優秀とか、外からの尺度はどうでも良い。
私はただ自分が楽しくて好きな事だけをやって生きていたいだけなの。」
リリスは自慰をしているルシファーに向けて足の裏を見せた。
それは舐める・嗅ぐ、あらゆる反応が試されたが、正解は無い。
ただ欲望・本能の赴くままにそれにしゃぶりつけば良いのだ。
ルシファーは目を見開いてリリスの足の裏を嗅ぎ回し、舐めた。
少し強めの蒸れた匂いと発酵臭。控えめに言って最高だった。
「完敗だ…。リリス、私の全てをお前に捧げよう。
そして魔物界だけでは無い、人間界まで含めて全てを手にすれば良い。
お前にはそれを受け取るだけの権利があるのだ…。」
こうしてすっかりとリリスに陥落してしまったルシファー。
しかし一方でサタンは冷静であった。
「おーい、ルシファーよ。何やってるんだ?
そんなドMみたいな事して楽しいのか?」
ルシファーが快楽に浸っていると、突然サタンが声を掛けた。
「ハッ!?さ、サタン様!!
コレは何用で御座いますか!?あぁ、別にコレは、あのその、
単にリリスと親交を深めていたと言うか、その…。」
「別に吾輩に対して取り繕っても意味無いぞ。
要するにはリリスの魅力に男として陥落したんだろ。
だからお前は吾輩の後釜には足りぬのだ。
確かに吾輩にも寝取られ(NTR)と言う性癖はあるが、
自分の主権まで奪われるような真似はしない。
お前を見てると大事なものを全て女に奪われそうで
時々心配になるんだよなぁ。」
サタンはルシファーに苦言を呈した。
情けない自慰姿を見られたルシファーは大変狼狽したが、
すぐにまた冷静さを取り戻して身を正した。
「さ、先程は大変失礼いたしました。
しかしやはりリリスの能力はとんでも無いものがあります。
私でさえ抗えないあの魅力…。やはり、魔物界隈を統べるに相応しい。
リリスこそ私の妻にするべき淫魔です。」
「既に非処女のビッチで良いとか、お前も謙虚だなー、選び放題だろ。
それなのにあえて中古女で満足とか、どういう事だ?」
「中古女なんて言うのは止めて下さい!
リリスは常に一日一日、新たな気持ちで生きている、
永遠の処女性を持っています!」
「あー、わかんねぇなら別に良いぞー、それじゃあな。」
サタンの出現は気まぐれなものだった。
しかし彼が言わんとする事は薄らとルシファーに伝わった。
そうしてサタンはこの場を後にした。
彼にとっては誰が妻であろうが、自分の立場は揺るがない。
ただ城の王の間でNTR動画を見る事が彼の楽しみだった。
「本当に…よくわからない人ね…」
「まぁ、全ての魔の頂点であるにはそれくらいの神秘性が必要なのさ」
「じゃあ、ルシファー様はまだ頂点にはなれませんね?」
「私には一生無理だ。だが、№2で良いさ。
今の立ち位置が気に入っているんだ。」
こうして見事にリリスに手籠めにさせられたルシファー。
リリムに婚約破棄を申し渡す事になるのだが、果たしてリリムは
それを素直に呑んでくれるのだろうか。




