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イグナイトスター  作者: クリスタルラブ
始まりの世界
6/12

新たな仲間?


夜の帳が落ちた頃。僕は、部屋から出て大豆畑に向かった。夜なのに思ったより明るかった。夜になると涼しい風が吹いていて心地よい。


畑に到着すると、規制線が張られていて、謎の結界によって入ることができなかった。近くにいたアスピリクターらしき人がこちらに近づいてきた。


「こんばんは。今は事件の捜査してるから、あまり邪魔しないでね」

少し眠たそうにあくびをしながらアスピリクターの人が言った。


「この事件の手伝いをしたい」

「これは、私達の仕事だからね〜それに君は多分ファイラーでしょ。事件の捜査は私達の管轄だから」


「でも、僕に何かできることはない?」

「強情だな〜しょうがないな〜ファイラーが必要になった時は君を最優先に呼ばせてもらうね〜。名前は?」

「イマジナーです」


そう言うとアスピリクターの人は目を見開いて驚いている。

「え?あのイマジナー!嘘でしょ!会えちゃった、アスピリクターの間でも噂になってたんだよ!あ…私はドールフェ。あそこにいるのが同僚のアメジー。イマジナーなら特別に捜査に関われせてもいいかも…」


結界の中に入っていたアメジーが何かを持って出てきた。

「ドールフェ、証拠が見つかったかもしれない。これを研究施設に持っていってくれ。あとそちらにいる人は誰だ?関係者以外は立ち入り禁止だ」


身長は高くて紫色の瞳でこちらを見つめてくる。

「この人がイマジナーだよ!」

アメジーはその名前を聞いた後に少し頷いて口を開く。

「イマジナー?ああ…噂になっていた人か…事故現場は危ない。離れたほうがいい」


「この事件について、手伝いをしたい」

アメジーは有無を言わずに断った。

「悪いが、アスピリクターの資格がないなら不可能だ」

その言動にドールフェは不満そうに頬を膨らめた。


「むぅ、厳しいですよ。少しぐらい良いじゃん…でもアメジーが言うならしょうがないね。イマジナーには悪いけど一旦帰ってほしい。でも気持ちは嬉しかったから!」

「規則は守らないといけない。だかその気持ちだけは受け取っておく」

「ツンデレ〜」


二人は証拠を持って立ち去った。


仕方ない…そう思って踵を引き返そうとした時体が見えない鎖に縛られたように動かなくなる。


「君が、イマジナーね…本当に想像の力の匂いがする…」

「誰だ!」

口を塞がれてしまい声が出せなくなる。想像の力を発動させようとしても、何も作れない。


「あら…夜中は静かにしないとよ…貴方の力は封じ込めてる…暴れちゃ嫌よ。今はただの偵察よ…それにしてもまだまだ未熟だね。こんな簡単に捕まえられるなんて…」

手足をジタバタさせて抵抗する。謎の影は笑みを浮かべながら背中を指でなぞってきた。


「もっと手強いかと思ってたのにな〜」

力が抜けて拘束が外れた。想像の力で刀を生成して油断してる背中を突き通した。


はずだった。気づいたら刀は粉々になっていた。手首は縛られて再び想像の力が使えなくなる。


ギュッと手首が締め付けられて、少し血のような匂いがする。


「もっと素晴らしい時に絶望を味あわせてあげる…」


謎の影は闇に姿を消した。体は解放されて、想像の力も発動できるようになった。足に力が入らなくなってその場に座り込んでしまう。


その時ポケットの中から冷たい空気が立ち込む。雪の結晶が白く光っている。取り出して触るとその、雪の結晶は消えて、代わりに青白い髪の美しい女性が現れた。その神秘的な姿はあまりにも現実離れをしていた。


彼女は僕の姿を数秒見て涙を流して抱きついてきた。

「イマジナーさん!」

「え?何…誰なの?離して」

咄嗟に離れようとしたが彼女の力が強くて脱げ出せない。


「エティルニーローリエですよ!思い出してください」

さらに強く抱きついてきた。


「エティルニー……ああ!なんか会ったことあるかも…」

それ以上の記憶は思い出せない。でも懐かしい温度を感じる。


「えっと…とりあえず…ローリエって呼ぶね。いろいろ聞きたいことがあるけど…一旦場所変えよっか」


静かな高原に足を運んだ。ここなら誰にも見られないだろう。 

「それで、いろいろ話してほしいな」

「私は、エティルニーローリエと申します。今の貴方に分かりやすく伝えるなら…雪の結晶となってこの世界に現れました。ずっと見てるだけでは怖かったので…」


(意味は分からないが敵ではないだろう)

「そういえば…無造の世界?の幻影と同じ人なの?」


「はい!覚えてくれてたのですか?!」

彼女の指は少し震えている。

「とりあえず。何がしたいのか教えてほしい」


「貴方の手助けです!…ですが…時間制限があるので…私がこの世界で姿を保てるのが64分なので、その後は数十分でまた姿を現す事が出来ます。ですが無制限で通話は可能です、なので困った時は遠慮なく声をかけてください。寂しい時でも会話しますよ」


「ありがとう。君は氷の妖精みたいだね」

そう言うと彼女は頬を赤らめた。恥ずかしそうに顔を手で隠して少し近づいてきた。

「ところで、先ほどのアメジーさんが持っていたものはご存じですか?」


「証拠?赤いスライムみたいなやつ?」

「はい。その物質は夢像軍の幹部にしかない特殊な液体です。」

「なるほど」

キョトンとして首を傾げた。



「凄いね何でも知ってるんだね。もう君一人でいいんじゃない?」

彼女はさみしげに呟いた。

「それは不可能です…時間制限もそうですが…夢像軍は手強いです。まるでこちらの行動を予測しているように行動をしてきます…ですが…私がこの地に来たことは夢像軍も予測はできてないでしょう。なので貴方と共に私は世界を救いたいんです」


「それは僕も思ってるよ。これからよろしく」

握手を交わした。彼女の手首が赤く点滅をした。

「そろそろ時間ですね…帰り道は気を付けて…何かあればすぐに連絡を…能力妨害は受けない仕組みなので安心してください…」

 

(能力妨害…さっき能力を封じられた事かな…)


彼女はまた雪の結晶に戻った。ほんのりと冷たい結晶を月に掲げた。

 

「絶対に負けない。この世界を守るのは僕だ」

心の中で何か弾け飛んだ。瞳には一番星が映っている。

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