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イグナイトスター  作者: クリスタルラブ
始まりの世界
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最後の一手


「さあ、どうする?私に勝てると本気で思ってるなら、その心簡単にへし折ってやろう」

刀を生成して、構える。


「殺ろう」


風が吹くよりも早く地面を蹴って首元に向けて刀を下ろす。しかし相手は軽々と交わして攻撃すらしてこない。


「それが最強の能力を持った者なのか?バカ笑いさせるな」

 

(姿が消えた…)

氷の矢を構えて警戒する。ゆっくりと周りを見回してどこから来るかを予想する。


(透明になる能力がもしあるなら…)


「ここだろ」

僕は誰もいない場所に矢を放った。着弾した場所から氷柱が形成され周りの空気が凍りつく。


「残念でした」

後ろからの飛び蹴りに対応できずに大きく後ろに吹き飛ばされてしまう。


「やはり…彼女がいる事でその代償を賄っていたのか…」

代償で右手が凍って思うように動かない。指先がピクと動くのがやっとだ。


「まだ左手がある」

しかし上手く握れず武器を落としてしまう。カランと乾いた音がフィールドに響き渡る。


もう戻れない、呼吸が苦しくなり視界がぼやける。何度も何度も叩きつけられ首元に銃口を突きつけられた。


「貴様の名は?」

口元は動かず喉は焼け死んでいる。掠れた声で言葉を発した。


「イマジナー……それか創造者。みんなからそう呼ばれてる」


スローベル博士は目をパチクリと見開いて唇を震わせながら後ずさりする。

「通りで似つかわしい顔つきであったのか」


「どういうことだ」

「すまない。君には関係のない話だ。君の勝ちだ。試験合格おめでとう」


祝福の言葉と同時に拍手される。

「だか……一つ約束してもらおう。勝者は私である」


フィールドから出るとソワソワしているローリエが真っ先に向かってくる。


「創造者。試験どうでしたか?」

「合格だった。ローリエのおかげだよ」


スローベル博士が現れもう一度拍手をする。研究員の人達も釣られて拍手をする。

「素晴らしいデータであった……非常に興味深い今すぐ君の生態を調査しなくては」


スローベル博士は白衣をはためかせながら別の研究室に戻っていった。


「「おめでとう!」」


思ったよりみんな喜んでいた。でも僕自身はあの勝利には納得していない。


「試験合格おめでとう!」

素直に喜べない、みんなが笑顔になる度自分の惨めな敗北の姿だけが目に映る。本当なら負けていたなんて決して言えない。




次の日。僕は早朝にカリスルーンとメークに試験合格を伝え為に訓練場を訪れた。


「イマジナーか。試験はどうだったか?」

「合格しました。メークさんのおかげですよ」


「そうか。おめでとう。しかしこれで終わりではない。歩みを止めるでないぞ」


風が吹いて一枚のチラシが足元に着く。ゆっくりと拾うと捜索願いが書かれている。


「グラジオラス。この前探してる人いたな」

「イマジナー。グラジオラスくんについて知ってるのか?」


「いえ……特に」


 

写真からはクリーム色の髪が特徴の爽やかな青年の雰囲気が醸し出されている。

「学園でも騒ぎになっていて教官を総動員して捜索したが……成果は彼の証明書だけであった。そして周りに付着していた指紋などを検知した結果……悪凶夢級だと推測される」


僕はじっと彼の写真を見つめる。学園の中でもトップクラスの成績を収めている。そして最後に見たのが1週間前。










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