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辺境農民の俺、騎士になったら世界を救うことになりました  作者: ニャンコ
第二章 『王都の騎士として』

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第六話後編 『続異国の少女』

 さてさて、新たな美少女の登場です。

喜んでください!

え?おしつけ?はらすめんと、ですか?

ゴメンナサイ

      王都の中央広場


 普段なら

多くの人々で賑わうその場所に、

     突然、悲鳴が響いた。


「魔獣だ!」


 人の波が一斉に動く。

屋台が倒れ、商品が散らばる。

 その向こうから、

四足の魔物(狼型魔獣)が数体、

   通りへと飛び出してきた。


「騎士団が来るまで、絶対に近づくな!」

     誰かが叫ぶ。


その声を聞きながら、

      グレンは走っていた。


「グレン!」


「はい!」


 カイルの声が飛ぶ。


「右だ! 子供が取り残されてる!」


グレンは足を止めずに周囲を見た。


  一体

      二体

          三体


 魔獣は、

バラバラに動いているように見える。

 だが、


「……妙だな」


一体が子供へ向かって走る!


     グレンは剣を抜いた。

「火(フエゴ)よ!(Fuego)」


 炎が魔獣の足元を掠める。

   魔獣がわずかによろめいた。

 その隙に、グレンは子供を抱き上げる。


「大丈夫。もう大丈夫ですよ」


「お、お兄ちゃん……!」


「騎士さんのところまで行きましょう」


子供を安全な場所へ預ける。


その直後、

背後から、別の魔獣が飛びかかってきた。


「くっ」

     グレンは

       振り向きざまに剣を振る。

だが、間に合わない。


「グレン!」

     カイルの声。


グレンは咄嗟に地面へ手を向けた。


「土(アレナ)よ!(Arena)」


 地面がわずかに盛り上がる。

魔獣の足が引っ掛かり、身体が崩れた。


そこへカイルの剣が走る。


「助かった!」


「いえ!」


 グレンは周囲を見回した。

   負傷した騎士がいる。

   逃げ遅れた人もいる。

そして、その向こうには、

      前に見かけた少女がいた。


「あ……」


      広場の端

少女は倒れた人のそばに

        しゃがみ込んでいた。


「大丈夫です」

     震える老人の手を握る。

「すぐに楽になりますから」


 少女の手から、淡い緑の光が広がった。

傷口から流れていた血が、

          少しずつ弱くなる。

荒かった呼吸が、

      ゆっくりと落ち着いていく。


「木属性……」

     グレンは思わず呟いた。


その瞬間、魔獣が少女へ向かって走った。


「危ない!」

     グレンが駆ける。


 だが、少女は振り返らなかった。


「もう少しです」


 ただ、目の前の老人だけを見ている。


 魔獣が迫る。

    グレンは剣を構えた。


 間に合う。

   そう判断した。


だが、魔獣は一体ではなかった。

           左右から二体。


「……!」


 グレンは瞬時に判断する。


右腕から左一文字に、

左腕から魔法を放つ、


「疾風(ビエント)よ!(Viento)!」

     風が弾けた、刹那

      魔獣の身体が横へ流される。


 その先にいた騎士が、

     すかさず剣を叩き込んだ。


「助かった!」


「こちらこそ!」


グレンは振り返った。

その時、


「……おい、グレン」

     カイルが、

    魔獣から視線を外さずに言った。


「はい?」


「今の……中級魔法か?」


「はい」


 カイルが一瞬、黙った。


「お前……使えるのか?」


「初めて使ってみました」


「…………」


 カイルは数秒、グレンを見た。


「……そういうことは、先に言え」


「すみません」


「謝るところじゃねぇよ」


 カイルは呆れたように息を吐いた。


「中級魔法を実戦で初めて使って、

    普通に成功させる奴があるか」


「そうなんですか?」


「そうなんだよ」


 グレンは少しだけ首を傾げた。


「でも、うまくいってよかったです」


「……お前は、そういう奴だな」


 カイルはそれ以上言わなかった。

実際、普通の魔道兵の中級魔法は、

あのタイミングでは間に合わない。

 戦場を知るカイルには、それが分かる。


 グレンは再び前を向く。

その視界には、まだ戦場が広がっている。

 別の場所では、

騎士が一体の魔獣と交戦している。


その背後に、別の魔獣。


「左!」


 叫びながら、グレンは火を放つ。


「フエゴ!」


 魔獣が怯む。

騎士が振り返り、そのまま斬り伏せた。


「グレン!」


「まだいます!」

     グレンは走った。


一体を斬る。

  二体目の攻撃を避ける。

その間にも、

 視界の端に倒れた人間が見える。


      子供が泣いている

騎士が一人、足を負傷している。


そして、

    少女はまだ治療を続けていた。

魔獣がすぐ近くまで来ても、動かない。


 否、

   動かないと決めている。

    目の前の老人を治す。

 それが今の自分の役目だと。


 グレンは一瞬だけ、その姿を見た。


 怖くないわけじゃない。

魔獣が近づけば、

  肩がわずかに震える。

それでも、

    手は止まらない。


「……この人、すごいな」

     グレンはそう思った。


   魔法が強いからじゃない。

戦いに慣れているからでもない。

 自分が危険な場所にいることを

分かった上で、それでも

 自分のやるべきことから逃げない。


その一点が

  それが、どれほど難しいことなのか。

 グレンには、なんとなく分かった。


「騎士さん!」

     少女が声を上げた。


グレンが振り向く。


「この方は、もう大丈夫です!」


「分かりました!」


 少女は立ち上がった。

その直後、

 別の負傷者が運び込まれてくる。


「こっちを!」


「はい!」


 迷いがない。

  少女はすぐにそちらへ向かった。


     グレンは剣を握り直す。

「……なら、僕は僕の役目を」

     目の前の魔獣を睨む。


 直後

    風が走る

         炎が舞う

         

 足場を操作する


 一つ一つは、まだ初級魔法。


だが、

   その使い方が決定的に違う。


   敵を倒すためだけではない。

   味方が斬りやすいように。

   負傷者から敵を遠ざけるために。

   逃げる人々の道を作るために。


 戦場にある一つ一つの問題へ、

最も小さな魔法を正確に当てていく。


「右!」


「了解!」


「その魔獣、今です!」


「おう!」


 一人ではなく

        二人でもなく

  戦場そのものを動かすように


そして、最後の魔獣が倒れた。

          広場に静寂が戻る。


「……終わった?」

     誰かが呟いた。


 騎士たちが周囲を確認する。

       負傷者はいる。

だが、  死者はいなかった。


 少女は最後の負傷者を治療し終えると、

ようやく小さく息を吐いた。


「……よかった」


その声を聞いて、

     グレンは少しだけ笑った。

「お疲れさまでした」


「騎士さんも」

     少女が顔を上げる。


 そこで、初めて互いに向き合った。


「そういえば……」

     少女が

    少しだけ困ったように笑う。


「まだ、

  お名前を聞いていませんでしたね」


「そうですね」

     グレンは頷いた。


「僕はグレン。

    気軽にグレンと呼んで下さい。」


「グレンさん……」

     少女は

     その名前を、静かに口にした。


「私はアリアです」


「アリアさん」


「はい」


      短い沈黙


「今日は、ありがとうございました」


「いえ。僕は何も……」


「そんなことありません」

     アリアは首を横に振った。


「グレンさんが来てくれたから、

    私は治療を続けられました」


グレンは少し驚いた。


「……そうですか?」


「はい」


 その言葉には迷いがなかった。

信じると決めた相手を、

      最後まで疑わない。


 それこそが、彼女の強さなのだと。


この時のグレンには、

  まだそこまでの確信はなかった。


 ただ、


「また、会えそうな気がします」

     アリアがそう言った。


「そうですね」

     グレンも頷いた。


 その出会いが、後にどれほど

  大きな意味を持つことになるのか。

   この時の二人は、まだ知らない。


 ただ

その日、

 王都で起きた小さな魔獣騒動には、

  一つだけ妙な点があった。


 倒された魔獣たちは、

単独で現れたわけではなかった。

 複数の個体が、

まるで何かに従うように動いていた。


「……北部で報告されていたものと、

          似ていますね」


 調査にあたった騎士が呟く。


      群れで行動する魔獣

      不自然に揃った動き


これまで魔獣が出なかった場所での出現。


 王都の人々は、

それを一時的な騒動として受け止めた。


 まだ誰も知らない。

それが、やがて世界を揺るがすことになる

異変の始まりだということを。


ただ

  王都の日々は、まだ穏やかだった。






       第六話 了


 外国の美少女に憧れる。

というのは、感性が古いのでしょうか?


 えーっと、グレンはですね。外の国、世界を知らずに育ってきたのです。異国の、異文化の服装や雰囲気の違う、そして美少女。

 ちょっと気になってもおかしくないですよね。

 ただねー、グレンくんは、そゆとこ見てなくてですね。内面というか、魂というか、マインド?そんな感じで

「すごい」

とか、言ってます^ ^;

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