68
その六十八
待ち合わせのベンチで、ややぽちゃロリ熟女さんはすでに待っていた。ロリロリ邸にもどる。
ロリロリ邸には、ぼくの着替えが一通りそろっている。ややぽちゃロリ熟女さんがネットショップや地元の衣料品店で補充してくれているからである。
入浴後はだからややぽちゃロリ熟女さんが用意してくれたオレンジ色のジャージにぼくは着替えていた。
「お昼オムライスでいい?」
「はい」
昼飯を食べたのちに寝室に移行する。あん摩マッサージを受けるためである。
「中西さんを正室にしようとしてたんでしょ?」
「うん」
「じゃあ、モモヨちゃんのことは側室にするつもりだったの?」
「モモヨくんは側室も正室も、そもそもないですよ」
「まだ決めてないの?」
「うん」
「あの子、正室でいいんじゃない」
「いきなりですか」
「いきなりじゃないでしょ」
「あはははは、ロリロリさんがいうんじゃ、そうしようかな」
ぼくはこのように軽く受けると、体勢をすこし変えた。
「ハカ……御老師様に仲人頼んでるんだから、やっぱり相手方のほうも、正室だと思ってるわよ」
「仲人?」
「モモヨちゃんは最初高桐さんに仲人をお願いしたらしいんだけど、高桐さんはしばらくこちらに帰ってこられないから御老師様がその役を担うことになったの」
「恩師が御老師様に頼んだのかなぁ……」
「そうみたい」
「あの二人、すっかり仲直りしてるんですね――よかった」
「どうするの?」
「いや、ぜんぜん御老師様でいいですよ。恩師の師匠ですから」
モモヨくんは猫よけの新しい方法でもまたぞろみつけたのだろう。〝仲人〟というのは、おそらくその方法の独特の用語だと思われる。
さて、三時のお茶時にその御老師様より連絡が入る。
「イロモン氏と外食することになった。申し訳ない」
うんぬんというものだった。ぼくとの会合よりも資金を提供してもらっている人との付き合いのほうが、とうぜん大事である。それこそ当たり前である。ぼくは了承した。
「三千世さん、仲人、わたしでいいかね?」
「もちろんですよ、御老師様」
「そうですか――まあ会合といっても話はそれだけなんだよ」
「そうなんですね」
「うん――じゃあ、どんどんすすめちゃうからね」
「どうぞどうぞ」
「イロモン氏、近頃よくこっちに来るんだよ。大鉄人のことでね」




