117話 大悪魔救出?!
些細な事から始まったのに今では大きな事になった。目的もどんどん変わっていった。アスタロトの救出から始まり今はルシファーの救出になってる。
結局、アスタロトのことは残念だけどルシファーはもう目の前まできてる。ここまで来ておいて無駄にはしたくない。もう魔力の使いすぎでふらふらだ。
私は散乱した魔力を一気に放つ。ルシファーはかなりの速度で受け流す。しかし目に見えないほどの速さがルシファーを一閃した。ゆうくんだ。ずっと隙を探していた。
ルシ「がっ?!」
そこからルシファーは崩れた。魔力が直撃していく。ラッパの音が聞こえガブリエルがルシファーを照らし、そこへどこからか雷を落とした。
雷が直撃し膝をつくルシファー。さらにカマエルがそこへ拳の鉄槌を食らわせた。カマエルは美鈴ちゃんの力増幅薬を使っていた。
アリ「闇を浄化したまえ」
ふっ飛ぶルシファーはアリエルの作る光の膜に包まれた。
ジュゥゥと音がして闇が少しずつ抜けていく。
ルシ「ウガアアアアア!」
それでもルシファーは力を振り絞り光をはらった。
ルシ『なぜだ。なぜ我がこんな奴らに……』
アズライールが鎌にウリエルからの炎を纏いルシファーに襲いかかる。が、ルシファーは白羽取りで止め足を蹴り上げ鎌を破壊した。でも炎のせいで手が焼けていた。
突然ルシファーの下の地面が大きく爆発し爆風や瓦礫が飛んでくる。クレアの爆発的な魔力で地面を破壊したからだ。
ルシ『こんなはずはない。我は悪魔最強であるぞ』
ミ「まだ分からないのですルシファー!」
ルシ「っっ?!」キィィン!
ミカエルの剣を受け止める。力いっぱい押し込むミカエルに必死に耐える。
ミ「あなたは元々無理なものに相手していたのです」
ルシ「無理なもの?」
ミ「そうです。力を過信し神になろうとしたことにより神の怒りを買ったのです」
大戦の時からルシファーは天界の全てを敵に回し神が怒った。堕とされたルシファーは堕天使として君臨するが神相手に敵うはずもない、とミカエルは言った。
ルシ「お前らが神の代行だとでも言いたいのか?」
ミ「その通りです。始祖光は代行に生まれたのです」
ルシ「っっ?!」
始祖光は天使の力の集合体。ただ単に大戦後に作ったのではなく目的があっての事。それを扱う者が現れるまで。
う「これで終わりです」
ミカエルとのやり取りで私に気づかなかったルシファーはこっちを振り返る。私はルシファーをアリエル以上の光で包んだ。
ルシ「これが……始祖光……神の代行……者…」
◆◆◆
ルシファーの黒い翼が白くなっていた。天使が堕天するように堕天した天使も元に戻る事が出来る。だがそれはあくまでも理論上の話である。悪魔が素直に心残り無くやり直しますなんて言うはずがない。
だから無理やり戻した。始祖光をフルに使う強引なやり方だけど、結果成功した。
ラ「傷を癒しましょう」
ラファエルが傷だらけのルシファーを癒した。また暴れるのでは、と思うけど始祖光をフルに使ったんだ、記憶の改竄も行った。もう堕天しないように……
ミ「始祖光、あなたという人は本当にやってくれましたね」
う「あ、いえ……」
ミカエルは私を称賛してくる。やっと、目的が達成出来た。長かった……本当に……
私なんかがと何度も思った。でも終わった。終わったよ。
ミ「さあ、私たちはゆっくりと休みましょうルシファー」
ミカエルはルシファーに寄り添い語りかけた。それを期に他の天使たちも消えていった。私は力を使い果たしたのか普段の姿に戻り膝から崩れ落ちた。
ゆ「おっと………お疲れ」
でも崩れ落ちる前にゆうくんに支えられた。
み「カッコつけちゃって……ゆうもボロボロなんでしょ?」
ゆ「うるせぇ」
美鈴ちゃんも近くまでくる。するとまた別の声が聞こえた。
コ「始祖光! 無事なのかーー!」
コデルロスさんたちだ。ルーバッカさんもキャンベールさんも居る。
ルー「すまない、あいつらには逃げられたよ……」
話を聞くとイェルマイン、リュカ、ブォウン含む悪魔らはルシファーが倒されたと同時にゲートで逃げたらしい。
キ「……よくやったな」
キャンベールさんに頭をポンとされる。
ク「うらら……」
コ「うお! まだ悪魔が!」
ルー「落ち着いてコデルロス。これが始祖光の言ってた信用出来る悪魔なんじゃないかな」
クレアに驚くコデルロスさん。一応美鈴ちゃんも悪魔なんだけどなぁ。
すると突然笑い声が聞こえてきた。
デ「アーッハッハッハー! 今が好機! うざったい天使どもを蹂躙するときだあぁ!」
エ「ええぇ! ほんとにやるんですかぁ?!」
ゆ「デトレフ! エリノア!」
いつの間にか現れたデトレフとエリノアが高い所から私たちを見下ろしていた。近くに魔物の気配を感じる。デトレフが連れてきたようだ。
み「ふざけるんじゃないわよ! こっちはもうクタクタだってのに……」
ク「それを狙ってたんじゃないの?」
それはそうだ。デトレフは悪魔だから考え方がひどい。
デ「アーッハッハッハー! 魔物のエサにでもなるが……ギャッ!」
エ「え?! グハッ!」
み「っっ?!」
突然2人は気絶した。
れ「ダメだよ。それだとうららちゃんまで巻き込んでしまう」
ゆ、み「澪弥!」「れい!」
キ「……」
れいくんがやっぱり魔界に居たようで2人を止めてくれたのでデトレフが連れてきた魔物は散って行った。
れ「や~、いい見世物だったようららちゃん♪ 今の気分はどう? 僕の予想だとさぞ混乱してるだろうね」
う「っっ……!」
ゆ「どういうことだ?」
図星だった。そう、強引にしたことにより始祖光を使いすぎた。それで私の何かがジリジリと削れていってる感じがしていたのだ。削れてるのは私の性格かな?
れ「じゃ、僕は先に帰るからまたね♪」
コ「なんだったんだあいつ?」
ルー「黒いゲートだったね。堕天してるのかな?」
キ「……放っておけ」
ルー「いいの?」
3人でれいくんのことを話す中、
う「ごめん、ちょっと疲れちゃった……」
ゆ「あぁ、今はゆっくり休めばいい」
う「クレアもありがとね」
ク「ありがとうって、それは私が言うべきよ。私の方こそ何回も助けてくれてありがとう」
う「フフッ」
悪魔からありがとうって言われるなんて、美鈴ちゃん以外居ないと思ってたけどクレアからも言ってくれるなんてね。
そして私は後のことは皆に任せて少し早めに目を閉じた。
◇◇◇◇◇
う「スー……スー……」
ゆ「寝るの速ぇなおい」
み「それほど疲れてたってことでしょ」
あれだけ激しい戦いからほんの10分後なのにうららちゃんは眠った。後のことは私たちに任せたとさ。
私にとっての本当の戦いはお父様を助ける事だったけど悪魔たちの思惑により利用され、別の存在が生まれた。
それでもうららちゃんは必死になってくれた。
み「ねえゆう、うららちゃん私に預けてくれない?」
ゆ「は? 嫌に決まってるだろ」
み「とられたくないから?」
ゆ「ち!///……そうじゃなくて普段のお前見てたら嫌なんだよ!」
ちゃっかりゆうをからかう。でも……
み「今回だけだから。お願い」
ゆ「……うららに感謝するならな」
み「なんでゆうが決めてるのよ……」
ゆうからしぶしぶうららちゃんを受けとる。ゆうはキャンベールの所に行った。
ゆ「そういや彩はどうしたんだ?」
キ「今治療してるかもな? 急いでたから天界のそこらに置いてきただけだから誰かが見つけただろう」
ゆ「雑だな!」
今回の騒動でかなりの総動員が動いた。ただ1人お父様を助けたいがためにね。私のわがままを聞いてくれたゆうにも、私のためにここまで本気になってくれるうららちゃんが居るだけで私は満足だった。
そして聞かれたら恥ずかしいので誰にも聞かれないようなタイミングで私はうららちゃんの耳元で呟いた。
み「私のためにありがとうねうららちゃん………大好きだよ♪」
うららちゃんが寝ながらも笑った気がした。
◆◇◆◇◆◇
ここは魔界の牢獄付近、ヴィンフリートはある5人と話していた。
?1「お前が助けたのか?」
ヴ「あぁ」
?2「でも力が完全に戻った訳じゃないね」
ヴ「そこまでは知らん。お前らで何とかしろ」
?3「だがなんで今なんだ?」
ヴ「監獄の支配者が居なくなった今が好機だったからな」
?4「何やら向こうで激しい力を感じるのだが……」
ヴ「あぁ、そいつが俺らと対抗する戦力だ」
?5「まだ諦めてないの?」
ヴ「あたりまえだ。俺は目的のために今まで動いてきたんだからな」
?4「さすがの執念、といったところか」
ヴ「褒め言葉として受けとるよ」
?1「それよりその姿はなんだ?」
ヴ「俺だって無傷な訳あるか。これは力が不完全な状態だからだ」
?5「やっぱり神は面倒な事してくれたわね」
ヴ「あぁそうだな、俺をこんな姿に変えちまったんだからな」
?2「でもその姿はそれで可愛らしけど?」
ヴ「やめてくれ。これだと本来の力も振るえないし、なにより威厳が無いように思われる」
5人は横一列になってヴィンフリートの前に膝をつく。
?1「また、我らが力をお貸ししましょうサタン様」
ヴィンフリートは嗤った。
やっと終わったよ~~!
てなわけで長かったこの章はこれにて終了です。次回からまたまったり日常編に一旦はなります。
と、言いたいところなんですが突然の報告をさせてもらいます。
それはしばらく「休載」しようということです。本当に身勝手ですが最近の傾向で分かる通り更新頻度が遅いです。ですのでダラダラやるよりはとのことで長めの休憩をとらせてもらいます。
復帰のめどは決まってませんがいつかは絶対に再開します。それまで気長に待って頂ければと甘い考え方で申し訳ないです。それでは再開の日まで(@^^)/~~~では
(追記)
100話記念のやつをすっかり忘れていました。ごめんなさい。でももう時間も話も進みすぎたので100話記念じゃないので普通に特別編としていつか出そうと思ってます。これまた身勝手で本当に申し訳ないです。




