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転生天使の変わった日常  作者: ふゆふゆ
大悪魔救出?!編
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114話 覚悟が決まった言葉

いつもと同じ平和な学校生活をしている私やゆうくん。私は始祖光シュピラーになったことに戸惑い、自分1人で背負いきれるか不安になりながらもゆうくんに相談してみた。


ゆ「お前は戦わなくてもいいよ、俺が居るし」


そうゆうくんはあたりまえのような顔をして話す。


◆◆◆◆◆


あれ? なんで今そんな事を思い出したのだろう?

確かに私はその言葉に救われた。安心が出来た。信頼に足る言葉だと思った。


そして覚悟が決まった言葉でもあった。


私が始祖光シュピラーとして、ただただ天使として生まれ変わっただけでなく使命を背負わされ押し潰されそうになった時に掛けられた言葉。


そうだ……私は……


◇◇◇◇◇


俺はサルドを倒した後、キャンベールに手を貸そうとしたが、


キ『待ち人の所にでも行け』


と言われここまでやって来たわけだが……


正直魔力を使いたくない。さっきのこともあるし何よりうららになんて思われるかが怖かったんだと思う。


うららはルシファーの前で膝を着き頭を抱えていたが俺が来たことでこっちを見ていた。


するとルシファーがうららの首を掴み持ち上げた。


ルシ「さっきから何してる? もういいのか?」

う「ぁぐぅぅ……?!」


ゆ「うらら! やめろおおぉ!」


魔力を使いたくなかったがとっさに助けたいと思ったので魔力を使い剣を作り飛びかかった。その際にベルドラムの紋章が浮かぶ。


ルシファーの腕を狙い剣を振り下ろす。ルシファーは首を掴む手を離し攻撃を避けた。避けられたが追撃もかねて横にはらう。それをまた後ろに飛んで避けた。


ルシ「お前、なんだ?」


ほんとこいつは始祖光うらら以外眼中に無いのかよ。今さら他の存在に気づくようなルシファーにむしろ呆れてしまう。


う「っ……?!」


そしてうららは目を見開くぐらい驚きこの紋章を見た。もう隠すことは出来ない。助けるためだ、仕方ない。


ゆ「後で話す。うららは休んでろ。ここは俺に任せて……」

う「だ、ダメ!」


うららに背を向けルシファーと向き合うように立つとうららが止めてきた。


う「わ、私は大丈夫だから……」

ゆ「大丈夫ったってお前」

う「あぁいや、ああなってたのは別の理由で……」


変な事を言っているうらら。ルシファーに何かされたわけじゃないのか?


う「と、とにかく大丈夫だから!」


そう言って隣に立った。うららのその表情はどこか安心したような顔だった。何の安心だよ。


う「ゆうくんこそ大丈夫なの? ……って、ここに居るなら…」

ゆ「そうだな。お互い様だ」


心強い人が隣に居るし、無事だったことを知れて俺は気分が高揚してきた。2人とも手のマークがさらに光る。


ルシ「2人になったところでやることは変わらない」


ルシファーは魔力を複数撃ってきた。それを必死に避けていく。紋章のせいかマークのおかげか分からないが傷を負っていても動ける。


ルシ「まず乱入者から」

ゆ「っっ?!」


避けているとルシファーが俺の所まで来ていてルシファーは手を構えていた。正直避けるだけで必死だったので迎撃もきつい。


しかし攻撃されそうになる前にうららが魔力を撃ちルシファーを狙った。ルシファーはそんな唐突な事にも冷静に避け距離をおいた。


その際にルシファーが逃がすまいと俺に避けると同時に翼を使い、風を起こされ後ろに飛ばされた。離脱と同時に攻撃とはさすがは悪魔の頂点だ、と感心してしまうほど。


飛ばされた俺はすぐに起き上がり前を見る。うららとルシファーがぶつかっていた。すると、


み「ちょっとゆう! なによその力?」


飛ばされた先では美鈴が傷に手をあてて抑えていた。ここに来た時にあまり状況を見れてなかったがレッケルと戦っていたのだろう。


ゆ「後で話すって……」

み「はっ! しゃがみなさい!」

ゆ「えっ? うお?!」ブンッ!


美鈴の言う通りしゃがむと頭すれすれで何かが風を切った。


ゆ「なんだ?」

み「レッケルの魔力よ。見えないからとても厄介なの」


見えない攻撃とか……どうするんだよ?


み「それにわたくしたちがお父様を連れて逃げようとした時に2人の悪魔の所に着いたこと覚えてる?」

ゆ「ん? あぁ……」


ムスタファとダヴィッドとかいう奴らのことか。


み「さっきルシファーの攻撃に巻き込まれたはずなんだけど、どうやらまだ意識があるみたい。地面が緩んだらそいつの仕業よ。足をとられて見事な連携を食らったわ」


地面が緩んだらってどんな状況だよ。だが忠告してくれていることには有難い。


しかも美鈴は美鈴でさっきと何か雰囲気が違う。何があった?


ゆ「分かったよ……だが俺はあっちに行く」

み「うららちゃんは1人が良いって言ってたのだけど……まあゆうなら良いでしょ」


俺なら良いってどういうことだよ? それよりさっきうららはルシファーにやられてたのになんでまた1人で?


考えても仕方がないがうららを1人にはしておけない。


美鈴と離れ、俺は飛んで向かおうとすると足をとられた。


ゆ『っっ?! 地面が!』


地面が液体のように緩み上手く飛べなかった。しかも確実に誰かに足首を掴まれた感じがした。


ダ「これはこれは面白い力の状態になってますねぇ」


地面からダヴィッドが俺の足を掴みながら出てきた。言ったそばから!


ゆ「くっ! 離せよ!」


俺はダヴィッドの手を剣で切ろうとしたが、


ム「流れを」

ゆ「っっ?!」


剣が歪み場違いな所を切り付けた。声がする方を向くと傷だらけのムスタファがこちらをしっかりと睨んでいた。


ム「1人だけでも潰してやる」

ダ「このまま地面の中で窒息させてあげましょう」


まずい! どうにかしようにもムスタファに干渉されてしまう。するとそこへ、


ダ「ぎゃ?!」


ク「やっと見つけた。しつこいのよあんたたち」


クレメンティアがダヴィッドに瓦礫をぶつけた。ダヴィッドは手を離し俺は自由になる。


ム「クレメンティアァ! お前の方もしつこすぎ……」

ゆ「うるせぇぞ」

ム「がっ?!」ドン!


クレメンティアに激昂したムスタファに高速で近付き腹に拳を食らわせた。ムスタファは元々傷を負っていたのでそれだけで倒れた。だがまだ意識はあった。


ク「後は私がやるわ」

ゆ「……」


クレメンティアに実際に会うのは初めてだ。うららはすごい信頼しているらしいが俺は当然信頼しきっているわけじゃない。うららがそこまで言うなら大丈夫なんだろうが何があるか分からねぇからな。


ゆ「任せていいのか?」

ク「これでも私は最上位級よ」


そうだった、元よりこいつは敵でイェルマインやヴィンフリートと同じ最上位級悪魔だったな。


ク「それにあんたがうららと一緒に居るところを見たから友達として手を貸すのは当然よ」


仲間意識どうなってんだよ……信頼出来る奴の近くに居たらそいつも仲間と決めつけるのかよ……


ゆ「そんなんだったらいつか足元すくわれるぞ」

ク「へぇ~、あんた名前は?」

ゆ「悠翔……ゆうでいいよ」


なんか「ゆう」の方が馴染んでると自分でとうとう認めてしまった。


ク「そ、じゃあさっさとうららを助けちゃいな、ゆう」

ゆ「言われなくても分かってるっての、悪魔」

ク「ひっど~い」


そう言って俺は再びうららの元へ向かった。


ム「ぐ……くそ……」

ク「早く気絶してくんないかなぁ」

ダ「レッケルの犬の分際でぇ! あなたの方こそ無様にやられてくれませんかねぇ~」

ク「ラチがあかない……本当はやりたくなかったけど……」


クレアはムスタファとダヴィッドにジト目で言う。


ム、ダ「っっ?!」ゾッ!


クレアは魔力を集中させ最後にその3人を閉じ込める結界を作り出した。


ク「悪魔の裏切り大いに結構。私は元々あんたたちがつるんでたレッケルが嫌いだったのよ。だからこういう機会はとても有難いの♪ だから死なせない程度にどうにかして抑えるから、頑張って耐えてね♪」


◇◇◇◇◇


ルシ「威勢を張ったり急に膝を着いたりまた動きだしたり、なんなんだお前?」

う「はあああ!」


ルシファーは戦いながらも声をかけてくる。


う「気分屋で悪かったわね。でもやることは変わらないから」

ルシ「ふん」


ルシファーと同じ台詞を言う。やることは変わらない、そう、本当に変わらない。私はルシファーでさえも助けようとしてるのだから。


そこで勝手に絶望しようが葛藤しようが関係ない。楽とか苦労とか関係ない。悪魔と同じ武力で解決させることになったとしても関係ない。


私が助けたいと思ったからその始祖光ちからを振るう、理由はそれで十分。


助けたいのはルシファーだけじゃない。美鈴ちゃんや彩さんやキャンベールさん、他もろもろの皆。そして……


ゆうくんがまたこっちに近づいてくる。私はそれを見て戦闘中なのに自然と笑みをうかべる。


私が安心出来るように自分を犠牲にしてまで苦労しているゆうくんも守りたいし助けたい。


「戦わなくてもいい」その言葉が私の覚悟を決めたように、その言葉を現実にさせるために私は戦う。

またまた日にちが空いてしまった。正直なところ只今絶賛執筆意欲がダダ下がり中なので更新ペースがひどいです。でもエタる気はまったく無いので最後までやり切ります。(@^^)/~~~では

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