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転生天使の変わった日常  作者: ふゆふゆ
大悪魔救出?!編
122/139

107話 後悔の涙

な、なんで昔の大悪魔がここに居るのよ?!

風格だけでも分かるくらいの存在感があるルシファーが目の前に現れていた。そんなルシファーは立ち上がるがまたガクッと膝を着いた。


ルシ「おっと、さすがにまだダメージが残っているか……まあいい……」zzz


ね!寝たぁ?!!

急に現れたかと思えば急にその場で寝始めた。なんなのよ一体……


ム「おいおい、飛んで帰ってきたぞ」

ダ「これはこれはあのルシファーがですか」

レ「不意打ちでも食らったのだろう」

ク「やば?!」


聞き覚えのある悪魔の声がしたので急いでエリノアも連れて瓦礫を避けて奥へと進んだ。


◆◆◆


そこは見たこともない装置やら何やらいっぱいあった。


エ「ぶ、不気味ですぅ…」

ク「そうね……」


私は普段こんなところには来ないから初めて入ったのだけど実験台にぐちゃぐちゃの魔物や液体の中に入った悪魔など、悪魔の私でさえ不気味と思うほどのものが陳列している。


どれもホコリは被っておらずしっかりと使われているのが分かる。レッケルは私たちの知らないところで何を……?


ク、エ「っっ………」


さらに奥へと進むと思わず息を飲んだ。重い鎖に繋がれ、装置の部品がそこらじゅうに張り巡らされ、さらには血を流しているむごい姿をした悪魔がいた。


エ「……あ…………ああ…………」

ク「お願い静かにして。今バレるわけにはいかない」

エ「っっ……」


エリノアが叫びそうだったので手前で止める。エリノアはウンウンと上下に振りちゃんと聞いてくれた。私は近づき、


ク「まだ息はある……」


生存しているかの確認をした。この悪魔、やっぱり……




レ「アスタロトに何の用かな?」


ク、エ「っっ?!」


レッケル?! もうバレたの?! レッケルは静かに話す。


レ「ここはそのアスタロトからルシファー様に魔力を注いでいた場所でね。先ほど終わりルシファー様は目覚め、その後すぐに運動に行って帰ってこられたのだ」


見れば分かるわよ…… レッケルの気分が今すごくいいのが伺える。たぶん今までで一番。


ク「ど、どうしてそんな事教えてくれなかったのよ?」

レ「なぜ言う必要がある? 残念だか私は悪魔だ。本当の目的を他の悪魔に言うはずもないだろう。たとえ同胞であっても」


ク「私たちは始祖光シュピラーの確保が目的なんでしょ?」

レ「それもそうだがあくまでも1つの目的ということだ」

ク「1つ……」

レ「なんだ? クレメンティア、お前は始祖光シュピラー()()目的がなかったのか? なら悪魔失格ではないか」


悪魔失格?


レ「いいか、悪魔というのは騙す存在の代名詞だ。その名の通り別の目的を作り本当の事を言うはずがない。目的が1つしかないのならただのガキだ。大人をみくびるでない」


ク「……」


本当の目的、ねぇ……


ク「その言葉、そっくり返すわ」

レ「……ほう」

ク「始祖光シュピラーの確保しかないと思っていたら間違いよ。私だって別の目的ぐらいあるわよ」


傷が治ったんだから本気は出せる。だからちょっとレッケルに反抗してみる。敵地で本性をバラしたくないはずなのにイェルマインに目眩まししたうららのように思いきって!


ク「私の目的は、このアスタロトを解放することよ!」

レ「解放?」


私は私を中心にゲートを作りエリノアと鎖に繋がれているアスタロトもろとも別の場所に行こうとした。これくらいは容易い。


レ「な?!」

ク「じゃあね。私は裏切り者ってことでいいわ。元々あんたの言いなりは嫌だったし」

エ「わわわ?! すごい魔力!」


最初はちょっとしたイタズラのつもりだった。なのに今では大きな事になってしまった。もう後戻りは出来ない。やり通すしかない!




ム「どこに行こうというのだ?」

ダ「ま~~~~た、同じ光景ですねぇえ!」

ク「っっえぇ?!」


ゲートを使って別の場所に移動したはずなのになぜか居城のままだった。


レ「残念だ、また裏切り者が出てしまったか……」

ク「っ……!」


ゆっくりとレッケルが近づいてくる。そして、


ク「ぐっっ?!」

エ「あ゛あ゛?!」


いきなり見えない何かに首元を掴まれた。レッケルの魔力。


ム「悲しいかな、元は仲間だったとはいえ」

ダ「たああっっぷりと可愛がって上げてくださいねぇえ!」


く、苦しい! 足が宙に浮き首が絞められる。


ク『こ、こんなところで……』


私は結局何も出来なかった。イタズラも成功してないし、ましてやうららまで巻き込んで今暴れてるというのに私は遠くから実質見てただけのようなもの。


ヴィンフリートにやられて天使の都合いいように動かされてレッケルに反抗出来ずに終わる……


ク『あぁぁ……私はどうすれば良かったのかなぁ……?』


遠くなっていく意識の中、私は後悔の涙を流した。




ム「なんだ?! ぐぁぁ?!」

ダ「っおぐぅぅっ?!!」

レ「む?!」バッ!


突然声をあげる悪魔たち。私とエリノアはレッケルの魔力から解放され再び息をすることが出来た。


エ「ゴホッゴホッ……」

ク「はぁ、はぁ、……え?!」


そこにはバサァと羽を広げ私を守るように立っていた天使が居た。あぁぁ……


う「おまたせクレア!」

ク「うらら!」


◇◇◇◇◇


皆と別れ私と美鈴ちゃんの2人でアスタロトの居るというレッケルの居城に向かっている途中で魔力を感じ、その時に美鈴ちゃんは言ってきた。


み『ゲートの行き先を操る悪魔が居るのよ』

う『行き先?』

み『そう、それを利用すればすぐにでも向こうに着けるわ』


そのゲートの行き先を操る悪魔の力のおよぶ範囲まで入ると早速ゲートを作り入った。行き先はどこでも同じになるらしい。


ゲートの先には悪魔が2人とクレアとサキュバスのエリノアを掴む悪魔が居た。見た感じ……敵…


う「おまたせクレア!」

ク「うらら!」


クレアとエリノアを助けて悪魔3人を見る。


ダ「これは!これは!」

ム「まさか……?!」

レ「始祖光シュピラー……」


驚く3人、


み「お父様?!!」


驚く美鈴ちゃんは私から離れた……え?! あれが美鈴ちゃんのお父さんで、大悪魔アスタロト? 傷が……


う「っっ?!」


私は見えない何かを感じ魔力で止めた。


レ「ほう、初見で止めるとは流石です始祖光シュピラー

う「悪いけど邪魔しないで」

レ「邪魔をしているのは始祖光シュピラーの方です。私はそこの裏切り者を始末しないといけないので」


レッケルはクレアをにらむ。


う「私は争いを拒みたい。どうにか出来ないかな?」


私は思いきってそう言う。そんな事素直に聞く奴らじゃない事くらい私自身分かってる。


レ「何を言おうと始祖光シュピラーの言いなりにはならない、言うとおりにもならない」

う「破壊だけが全てじゃないでしょ?」

レ「違うな。悪魔は自分の思い通りにならないと自分以外は破壊する生き物だ」

う「……」


本当にどうにかならないの?


ム「どけ」

う「っっ?!」


私がレッケルと話しているとムスタファが勢いよく飛び出してきた。悪魔はこういう生き物、他人の事を貶めるのが好きだという連中、他人の嫌がることをする連中、隙を見せるとすぐに漬け込んでくる連中。


ム「っっぐ?!」

う「え?」


私が反応する前にムスタファは受け身をとった。私の隣にムスタファを追撃した悪魔が立つ。


ク「他人の事情なんてどうでもいいわよ。うらら、こいつらをこらしめてやろう! ………殺さない程度に♪」

う「……わ、分かった」


それでいいのかなぁ? 結局は武力で止めるしかないという。私はクレアと肩を並べる。

そろそろ終盤戦にしたい(願望)です!

次回は普通にこの続きです。(@^^)/~~~では

(追記)まだ100話記念のやつ出来てないですごめんなさい。せめて110話までには出したいけどなぁ (割り込み投稿はするつもりはなくそのまま続きに出す予定です)

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