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転生天使の変わった日常  作者: ふゆふゆ
大悪魔救出?!編
109/139

95話 信じるもの

美鈴の父親であるアスタロトを助けに行った日から1週間がたった。俺らを監獄の悪魔から逃がしてくれたアスタロトは再び捕まりどこか別の場所に今は居るらしい。


ここは『天界』、俺はまた検査を受ける。


天使「うん、もうあれからだいたい3週間ほどが経った。それで特に何事も無く魔界の匂いも落ちてきている。油断は出来ないがそろそろ検査も終わっていいかもな」


ゆ「本当か?」


天使「あぁ、今まであんたの検査をしていたのは俺だ。だから前からの変化も分かる。だからもう検査は必要ないね」


ゆ「ありがとう、感謝する」


何もかもをペラシュエル様が知っていて行動するわけでもなく、それぞれに役割を持たせ、誰々はこのジャンルのことの責任、誰々はそのジャンルのことの責任、というように分けているからこの天使がそう言うのであればもう大丈夫なのだろう。


ゆ『やっと検査も終わりか~』


そんな事を思いながら『天界』を気楽に歩く。長かったようで短かったな。俺がうららの代わりに『魔界』に連れていかれて戻ってからその後遺症が無いかを調べる検査を受けて……ほんといろいろあったなぁ。


さて、今日も()()()()()


◆◆◆◆◆


ゆ「こんにちは」


ニ「なんだ?また来たのか、懲りない奴だな」


ゆ「毎日じゃなくても結構来てるじゃないですか」


俺は最近自分の師匠であるニコラウスさんの所にお邪魔している。日々強くなるために何か教えてくれないかとこの前久しぶりに出会ってそう思ったから来ている。


ニ「教えることも無いのに……」


ゆ「稽古してくれるだけでも良いので」


ニ「だから生意気なんだよ」


ニコラウスさんはお茶を飲んでいた。天使だって普通の生活をする。そしてお茶をすすりながら、


ニ「何を焦っている?」


ゆ「え……?!」


ニ「最近よく来るようになったからな。まるで誰かに助けてほしそうだ」


焦ってる? 俺が? 助けてほしそう? 俺が?


ゆ「またまた、そんな冗談……」

ニ「ではなぜここに居る?」

ゆ「それは……それは……」


あれ? なんでだっけ?


ニ「最初は気づかなかったがこれだけここに来るのならそう考えてもおかしくない」

ゆ「……」


焦ってる、か……そう、かもしれない……正直に…話してみようかな……


ゆ「やっぱりニコラウスさんは分かりますか……あの、聞いてくれますか?」


ニ「聞こう」


俺はいきさつを話した。今から行おうという行為、それはリスクが大きすぎるし今後どうなるかまったく読めないこと。きっと怒るし呆れられるしバカにされるかもしれない。だけど、俺は焦っているようだから話す。


ニ「……なるほど、魔界の大公爵のアスタロトをか……これまた随分と面白いことをするのだな」笑


ゆ「え?! 笑うところですか!」


ニコラウスさんは怒るわけでも呆れるわけでもなく笑い始めた。


ニ「これが笑わずいられるか! 敵である悪魔を助けるなどと申すからには……」笑

ゆ「俺は! 分からないんです……どうすればいいのか、何をすべきか何をしてあげれるか……」

ニ「それは始祖光シュピラーにか?」

ゆ「え? う~ん……どっちもかな……?」


アスタロトかうららか、


ニ「何をすればいいのか、か……そんなものは決まっている」

ゆ「え……?」

ニ「お前の信じるものに従え」

ゆ「っっ?! 信じるもの……」


俺の、信じてるもの……


分からなかった、自分の行いが正しいのかどうか……ただ誰かの言うことを素直に聞いてそれを何の疑いもせずに……そして気づいた時には自分がどこに居てどこに向かうべきなのか……


そして今回もその誰かの、ニコラウスさんに手を差し出してもらった。俺の信じてるものは……


ゆ「俺は……うららを信じる」


たとえうららが間違いを犯していたとしても俺が支えてあげるくらいにならないと。そこまでの覚悟の意味も込めて信じる。


ニ「それがお前の答えか。まあよくある言葉なのだが、逆によくある言葉だからこその信憑性だ」


ゆ「まあ、そうですね」


俺はうららを信じる、迷う理由も無かった。うららが迷ってたら一緒に考えれば良いし、悲しんでいたら一緒に共有し励ませば良い、それだけだ。


そして同時刻、俺の居る場所から少し離れた天使の宮殿みたいな所に居るペラシュエル様の近くに天使が集まっていた。


◆◇◆◇◆◇


ソ「ペラシュエル様、集まりました。例によりあの2人は居ませんが」


ぺ「構いません。この度はお忙しい中よく集まってくれたことにまず感謝を」


ペラシュエルさんは頭を軽く下げた。それに合わせてキャンベールさんも含め何人かの天使が頭を下げたので私も遅れて頭を下げる。


ぺ「始祖光シュピラーは構いませんよ」


ペラシュエルさんはニッコリとする。


?1「へぇ~このちんちくりんが始祖光シュピラーかぁ、初めて見た」


う「うわ?!」


ペラシュエルさんを見ているといきなり私の顔の前に顔が出て来てびっくりした。この天使、男の天使でなにより筋肉がすごい!


?2「コデルロス、いきなり始祖光シュピラーに失礼では? おや、よく見たらキャンベールじゃないですか!」

キ「……」

?3「相変わらずの人見知りか…」


ソ「コラ! コデルロス、ティルクにルーバッカ! ペラシュエル様の前だというのに失礼ではないか!」


1、コデルロス「そんなに怒らなくてもいいだろう?」

3、ルーバッカ「僕は一言しか発していないよ?!」

キ『うるさいのに変わりは無い』

2、ティルク「これは失礼。ここ最近見ない顔がいたので……」

コ「それは俺も同意だな! キャンベールがまさか来るとは思わなかった」

キ『声がいちいちデカイ……』

ソ「だから静かに……!」


ぺ「始祖光うららちゃん、こちらへ」

う「は、はい」


主に4人の天使がうるさく話し合っているところを無視してペラシュエルさんは私を呼び、


ぺ「七大天使は知っているでしょうか?」

う「あ、はいもちろん」

ぺ「私達はその七大天使の力を継承した天使ということを伝えておきましょう」

う「継承……?」


継承、また聞きなれない言葉が出てきた。


ぺ「始祖光うららちゃんが知っている感じだと、レッケルって悪魔居るでしょう? その悪魔は一応『大悪魔 ルシファー』の継承者なのよ。そのような感じで私、ペラシュエルは『大天使 ミカエル』の継承者なのです」


う「つまり、大昔の大天使の後継ぎの事ですか?」


ぺ「そうです」


ペラシュエルさんの話を聞くと昔の大戦で力を失った天使及び悪魔は後の天使及び悪魔にその力を継承したと言う。


ルーバッカさんが『大天使 ラファエル』、ティルクさんは『ガブリエル』、コデルロスさんは『カマエル』、そしてキャンベールさんは『ウリエル』だと言う。


ぺ「『大天使 アリエル』と『アズライール』の継承者もいるのですが今は理由がありここにはおりません。ですが、ここにいる天使たちは皆、現七大天使と言っても過言ではないのです」


現七大天使……


う「すごい……」

ぺ「フフッ、心の底からの驚きと興味ですか、そう単純に思えるのもすごいことですよ」

う「え?あ、いや、その……」


確かに本当にすごいと思った。その驚きを隠せてなかったようだ。隠す必要もないけど。


ぺ「さて、そろそろよろしいでしょうか?」


ザッと、ペラシュエルさんのその一言で全員即座に横に並んだ。私も呼んで一体これから何が始まるのだろう?

集合した理由は次回に。この前に100話辺りにまとめ的なものを書くと言いましたが着々と進んでいます。100話の時に出せればいいけど少し過ぎるかもしれません、まあ期待は20%ぐらいかな笑(@^^)/~~~では

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