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転生天使の変わった日常  作者: ふゆふゆ
大悪魔救出?!編
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96話 集合とその裏で

ペラシュエルさんの一言でその場は一瞬で静かになり静寂の中ペラシュエルさんは話す。


ぺ「よろしいですか? では始めましょう。すでに噂程度で知っているかと思いますが先日、大公爵 アスタロトが一度暴れたのち再度捕縛される事件が起きました」


皆さんは静かに聞いているけどきっと思うことがそれぞれあると思う。というかキャンベールさん私をにらまないでよ……


ぺ「ご存知の通りアスタロトは大戦を唯一放棄した悪魔です。それゆえに捕縛されていたのですが……きっと何かの拍子で捕縛が解けたのでしょう」


コ「その拍子ってなんだ?」


ル「捕縛程度じゃ解けてしまうのは容易じゃないかなぁ?」


ぺ「いえ、そうではありません。魔界の牢獄は天界と同じく牢屋内では魔力が使えない仕様になっています」


ル「そっか、じゃあなんで……?」


キ「……」キッ!


だ、だからそんなににらまないでよ……それにやったの私じゃなくて美鈴ちゃんだし……


ぺ「そこまでは検討もつかないのですが。それで、あなた方を呼んだ理由はアスタロトのためではなく……そのアスタロトを捕縛した悪魔達を警戒してほしいのです」


テ「なるほど、私たちがその悪魔と戦うようにする、と」


それだとキャンベールさんの言った通り戦争になってしまう。


キ「…待って……ほしい……」


一同「っっ?!」


キャンベールさんが話を止めその場の全員が驚いた。


テ「おやおや、意見ですかキャンベール?」

ル「珍しい……」

キ「///っ……」

ぺ「あまり責めないように。聞きましょう」


キャンベールさんは一呼吸おいてから、


キ「アスタロトは、うららが……いや、始祖光シュピラー()()()()と言って、いる……」


その場が静かになる。そ、そうだけどきっと怒るよ?


コ「……理由を聞こうか?」

う「きゃっっ?!」

コ「軽っ! ちゃんとメシ食ってんのか?」


すると私は急にコデルロスさんに持ち上げられて肩車のように乗せられた。そして注目される。


う「え、えっと、その……」


ちゃんと話した方がいいよね? ここでウソ言っても何の得にもならないし余計に話がややこしくなるだけだから正直に話す。


私が悪魔である美鈴ちゃんの友達で、その美鈴ちゃんがアスタロトの娘で、捕縛を解いたのが美鈴ちゃんで、アスタロトはまた捕まって、でも元々解いたのは助けたかったからで……と、いろいろ話した。


コ「なんで黙ってたんだよコノヤローー!!」

う「キャァァ!」ぐるぐる

ル「これは……」

テ「驚きの一言じゃ済まなさそうね」

ソ「ペラシュエル様……」

ぺ「始祖光うららちゃんは相変わらず逸脱してますね」

キ「ハァ……」『逸脱というよりただのバカだろう?』


コデルロスが急に回り始めたので私は目が回る。


ぺ「始祖光シュピラーを呼んだのもその悪魔を警戒してほしかったのですが……まさかその先まで見ていたとは……」


でもその途中がまったくどうしたらいいのか見えてないけどね……


ぺ「ならば仕方がありません。皆さん、始祖光シュピラーの援護をお願い致します」


う「っっえ?!」


援護だって?! そんな風に言うとは思ってなかった……


ぺ「始祖光シュピラーの言う通り確かにこれでは戦争になります。なのでなるべく戦闘は避けて行く方針で援護をお願いします」


ル「まあ、ペラシュエル様が言うのであれば、ね」

コ「ま、しゃーなしだな!」

テ「隠密行動ですか……」


3人は納得してくれたみたいだけどキャンベールさんは黙っている。


ぺ「大丈夫です。始祖光(うららちゃん)はしっかりと力はついてきています。だから必ず成功すると信じてください」


う「…………はい……」


分かった、分かった、けど……本当にこれで良かったのかな? もっと他にやり方があると思うけど、他も思い付かない……


そうして集会は終了した。コデルロスさんらは私が『魔界』に行くときに力を貸してくれるんだそう。私が『魔界』に行くのが前提なのね……


キ「結果……勢力が集まったようなものだ」


う「そ、そう、ですね……」


ペラシュエルさんの居る場所から離れた所を歩いているとキャンベールさんが言ってきた。


キ「どうするつもりだ?」

う「……」

キ「結局振り出し、か……」


そう、結果勢力は強くなったものの結局どうするかは決まってない。そもそも今のアスタロトの現状すら分かってない状態で『魔界』に行ったところで私に何が出来るの? せいぜい状況判断して、その判断が終わったら手遅れになってるかもしれない……具体的に何されてるのかも分からない。


キャンベールさんが「戻るぞ」と言いゲートを開き入っていく。そんな私たちを影からティルクさんがこっそり見ていたのには気づかなかった。


◆◇◆◇◆◇


『魔界』にてわたくしはヴィンフリートとイェルマインの会話を盗み聞きした後、ヴィンフリートが1人になったところで堂々と前に出た。


み「ちょっといいかしら?」


ヴ「あ? なんだお前?」


み「わたくしはカトリーン。いや、大公爵アスタロトの娘だと言えば分かるかしら?」


ヴ「カトリーン?! 知ってるぞ、ベリアル軍ルードアイワンの部下だったか……?」


カトリーンとはわたくしの本来の名前、どうやらわたくしの元所属まで知っているということは、わたくしが裏切ったことも知っているはず……けど構わない。わたくしは覚悟の上でヴィンフリートに接している。


ヴ「俺が誰だか分かって聞いてるのか?」


み「もちろんよ、ヴィンフリートさん」


ヴ「ほう、で、裏切り者のお前が俺に何のようだ? その罪に俺が直々手を下してほしいのか?」


み「それは勘弁ね、もちろん今となっては裏切りも認めるわ。わたくしだってバカじゃないもの自覚はある」


ヴ「じゃあなんだ?」


さて、ここから賭けになるわね。成功すれば御の字、失敗すれば……


み「わたくしと手を組まない?」


ヴ「…………はあ?」


み「わたくし個人とだけでいいわ。天使らとは組まなくても良いようにする」


ヴ「……組むことで何のメリットがある?」


自分の有利に、利益になるように考えないと、思考を巡らせる。もちろんちゃんとした理由もある。


み「知っての通りわたくしは悪魔らを裏切って天使側に着いたわ。それもクレメンティアから聞いてるでしょうが、わたくし始祖光シュピラーの側に簡単に近づけるし信頼も持たれてる。だから、わたくしの言うことを聞いてくれるわ」


ヴィンフリートは静かに聞いているがやはり裏があるだろうと探っていそうな感じはする。それにわたくしが不振な動きをしないように見ているかもね。


み「そこで組むメリットなんだけど、先ほどイェルマインとの会話を聞かせてもらったわ」


ヴ「あぁ、気づいてたぜ」


み「っっ?!」


え?バレてた?!


ヴ「安心しろ、取り乱してたイェルマインは気づいていないさ。それより続きを聞かせろ」


……落ち着くのよ。相手はこの話に乗る気はあるみたいだから無駄にしないように……


み「コホン、あの話を聞く限りあなたは始祖光シュピラーの力を得るというより始祖光シュピラーと戦いたいと、思っているということよね?」


ヴ「まあ、そうなるな。俺はせいぜい強い奴と戦えればそれでいい。だからあいつらの所に居る」


よし、このまま……


み「きっとそのままレッケルの元に居れば始祖光シュピラーと戦えるでしょうけど、なにせ今のわたくしたちじゃあお父様を助けられるかどうか怪しいのよね。だから……」


ヴ「俺も裏切れと……ハハハハハッ!」


み「っっ……?!」


ヴ「面白い事を言うなぁお前。戦えるのに敢えて今ではないと……そして、俺の立場も危ぶませるような裏切りぃ……やはりお前はれっきとした()()だよ。考えがヤバい、内部崩壊を見込んでの俺との接触か!」


ど、どうしよう……分かってはいたけど、さっきから震えが止まらない……力の実力差はもちろんこの悪魔ヴィンフリートは頭も随分ときれる。改めて最上位級の力を思い知る……


ヴィンフリートの言う通りでそのまま内部崩壊も考えたけど……これはマズったかも……


ヴ「いいだろう! その話、乗った」


み「……っっええ?!」


う、ウソ、でしょ? このわたくしの圧倒的不利な状況の話に乗るというの?


ヴ「何驚いてるんだよ? 理由か? そんなの、()()()()()()()()()からに決まってんだろう?」


ヴィンフリートは大きく笑い、わたくしはただただ震えているだけだった。これは、もうどうなるのかわたくしでも予想出来なくなったわ……

いつもの自分の決めた文字数を大幅にオーバーしてしまった! まあいいんだけど、とはいえ結局振り出し状態のうららちゃんに対して大きな成果をもたらした美鈴ちゃん、今後の話に期待とだけ言っておきましょう!

さて、次回はレッケルの話メインで後は+αです。(@^^)/~~~では

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