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女神様の使い、5歳からやってます  作者: めのめむし
第4章 帝都編2

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第77話 復讐

 この場の者たち全員が寝静まっている深夜、美羽の目がパチリと開いた。

むくりと起き上がると、クララとレーチェルに挟まれて寝ていたことに気付く。


 美羽は、微笑みながら二人のおでこを順番に撫でる。

二人は深く眠っているのか反応しない。


(うふふ、かわいい)


 二人を起こさないようにそーっとベッドから抜け出す。


 獣人たちが床に雑魚寝をしていた。

足の踏み場もない。

これでは踏んでしまいそうだし、起こしてしまいそうだ。


『きんちゃん』

『はい、美羽様』


 念話を使う。


 何をしてくれとは言わない。

きんちゃんは、察して美羽を浮遊魔法で浮かして、扉まで運んだ。


 扉から降りた美羽は少し歩いて、誰もいないのを確認してから喋り出す。


「きんちゃん。ありがとう」

「お安いご用です。美羽様。それで、どこにいくのですか?」

「奴が動くよ」

「ああ、なるほど、予知ですか……行くのですね」

「意外?」

「ええ。いや、美羽様ならあり得るのかと思います」

「そう」

「美羽様が手を下すのですか?」

「ううん。彼女だけだと心配だから」

「1回会っただけなのに?」

「うん。変かな?」

「いえ、それはそれで美羽様らしいです」

「そうなのかな? じゃあ、急ごうか」


 話しているうちに屋敷の外に出ていた美羽達を、寝ていたブルハウンド達が見上げてくる。


『お前達は寝ていなさい』


 そう念話で言うと、ブルハウンド達は眠りにつく。


 それを見ると美羽は軽く伸びをする。


「うーん……行こう!」


 その場から美羽は駆け出した。


 今の美羽は身体強化をしなくてもかなり速い。

しかも、ほとんど足音を立てない。

毎日のように治癒を使った無限回復鍛錬ときんちゃんのスパルタに扱かれているからだ。


 あっという間に目的地に着いた。


 目の前には食堂がある。


「あれが、ノイのお母さんの食堂ね」


 建物の影から見ていると、寝静まった街から人影が歩いてくる。

何事か呟いている。


「くっそ〜、なんなんだ、あの御使いって奴は。

俺は部門が違うから逃げられたけど、ゼノン様が捕まっちまったら、俺もどうなるかわからない。

俺のやったことが発覚する前に彼女を籠絡するしかない」


 美羽の耳は正確に男の言うことを捉えていた。



 食堂では、明日の仕込みも終わり、休めるのだが、食堂の椅子に座り、いつまでも動かない女性の姿があった。

美羽が、昼間に占った女性、ノイの母だ。

顔には暗い影が落ちている。


 ガチャ。


 ノックもしないで、食堂の扉が開く。

深夜なので開くとは思わなかったのか、開いたことに驚いた様子で、口を開く。


「やあ、君。こんな時間にどうしたんだい?」

「コーディー……。」

「一体どうしたの? 顔色が悪く見えるよ」

「あんたこそどうしたんだい?」

「ちょっと、君に会いたくなってね」

「こんな時間にかい?」

「ああ、僕たちの仲じゃないか。時間なんか関係ないだろ」

「ああ、私もずいぶんアンタには助けられたからね。このくらいは受け入れてただろうね。前までは」

「前までは?」

「私が回りくどいことは嫌いだって知ってるだろ?」

「そうだな。君は竹を割ったような性格をしているからね。なんでもストレートだよな」

「よくわかってるね。そうだ。だから率直に聞くよ」

「ああ、なんだい、改まって」


 女性は目を瞑り、深呼吸をしてから目を開ける。


「あんた、私の旦那を殺したかい?」


 女性の思いもしなかった言葉に、コーディーの言葉が裏返る。


「ワ、ワットをかい? そ、そんなことあるわけないだろう。なんでそんなことを言うんだい?」


 そのコーディーの態度に女性は目を細める。


「アンタ、昔から慌てると声が裏返るよね。何を焦っているんだい?」

「き、君がそんなことを言うから」

「で、どうなんだい?」

「そ、そんなことあるわけないだろう」


 コーディーは小心者である。

おおよそ殺しをするような器ではない。

いかに隠そうとしても、態度で筒抜けである。


 女性は確信したように言う。


「旦那を、ワットを小川の下に呼び出したね。

なんとか地上げをやめさせる方法を思いついたって嘘をついて」

「なんでそれを、ハッ」


 コーディーは慌てて口を塞いだ。

だが、もう遅い。


「やっぱりあんただったのかい」

「ち、違うんだ。これは、ゴルディアック商会に頼まれたんだ。だから、僕が悪いわけじゃない」

「殺したのには変わりないだろ」

「ち、違う……」


 なおも認めようとしないコーディーに対して女性は冷たい目で言った。


「なんで殺した?」

「い、いや、だから」


 女性は怒りに顔を歪ませて叫ぶ。


「なんで殺したって言ってるんだ! 私はワットとずっと一緒だった。いいところも悪いところも知ってる。

結婚して幸せだった。ずっと一緒にいると思った。添い遂げるって決めてたんだ!

それをコーディー! お前がそれを奪った!」


 女性がテーブルの上に置いてあったエプロンの下に手を伸ばすと、包丁が出てきた。

コーディーは慌てる。


「ま、待て。早まるんじゃない」

「早まってなんかいない! アンタが犯人だって知ってから、こうするって決めてたんだ!」


 女性が包丁で切り掛かる。

上から振り下ろした包丁はコーディーの左前腕部を切り裂いた。


「痛え!くっそう、何すんだ!」


 しかし、女性は止まらない。

あっという間にコーディーを壁際まで追い詰めた女性は、逆手に持った包丁をコーディーの顔面目掛けて振り下ろした。


 どすっ


 重い音を立てたが、深々と刺さったのはコーディーではなく壁だった。

コーディーが恐怖でしゃがみ込んだため、顔面の位置がズレ、壁に刺さったのだ。


 コーディーがすかさずタックルをして、女性を倒す。


 ゴン。


 その拍子に女性は後頭部を床に叩きつけられた。

そこへ馬乗りになったコーディーが手を握り鉄槌を作って、容赦無く女性の顔に振り下ろした。


 ゴン、ゴン、ゴン、ゴン。


 重い音が響く。

鮮血が飛び散った。


 女性は意識はあるものの、何度も殴られて体を動かせなくなってしまった。


 コーディーはそれを見て興奮して声を張り上げる。


「ハハハハハ、俺がワットを殺したかって? そうだよ。俺が殺したんだよ。

あいつの驚き苦しむ姿は見ものだったぞ」


 女性は切れた唇で、なんとか声を出す。


「なんで……」


 コーディーはさらに興奮した様子で言う。


「なんでかって? 俺が君を好きでワットを憎んでいたからに決まっている。

ワットは俺から君を奪ったんだ。憎いに決まっているだろう」


 女性は腫れた目でコーディーを睨みつける。


「わ、私は何をしてもお前のものにはならない。ぜ、絶対に」


 それを聞くとコーディーは顔をいやらしく歪める。


「そう言うだろうなぁ、君は。でもなぁ、無理やり俺のものにしたらどうなる?

俺から離れる気は無くなるんだぞ。そうしたら、身も心も俺のものじゃないかぁ」

「な、何を血迷ったことを。そ、そんなことで、お前のものになんかなるわけが」


 そこまで女性が言うと、コーディーは顔を近づけてきた。


「試してみるかぁ? 最初は嫌がってもすぐに俺のものになる。俺たちはここから始まるんだぁ」


 コーディーはすでに正気を失っていた。支離滅裂になっているが、それだけに女性の恐怖が募る。


 コーディーがニタニタといやらしい笑みを浮かべながら、女性の首元のシャツに手をかける。


「や、やめて」


 ビリビリビリ。


 女性のシャツは破られ豊満な乳房が顕になる。


「ハハァ、いい眺めだなぁ。ワットのやつ、これを独り占めにしていたのかよぉ。

やっぱ、殺っといて正解だったなぁ」


 女性は涙を流しながら、せめてもの抗議をする。


「親友って言っていたくせに」


 コーディーはその言葉に心底驚いた声を出す。


「はぁ? 親友? 俺がワットを親友だと思ったことなんか一度もねえんだよぉ。

君を奪っていくあいつがただ憎かったんだ。

だから、俺はチャンスを待ってたんだ。そして、今ついにきたんだ。

君を犯し、君は俺のものになるんだ」


 コーディーが女性の股間に手を伸ばそうとする。


「やめてー!」


 女性は力の限りに叫んだ。


「いくら叫んでも助けなんかこねぇんだよ。大人しく俺のものになれよ」


 動かない体ではなす術もない。

涙を流しながら、この運命を受け入れようとした時だった。


「女神の手」


女性の股間に伸ばしたコーディーの手は動かなくなった。


「な、なんだこれは」


 慌てて立ちあがろうとするが体も動かなかない。

よくみると、うっすらと桜色の手が何本も自分の体を掴んでいる。


 心底呆れた声が店内に響く。


「ほんっとーに、男ってこんな奴ばっかりなの?」


 みると、桜色の髪と瞳をした少女が、蔑んだ目で自分を見つめている。


「な、なんだ、子供か。お嬢ちゃんこれは何かな? お兄さん困っちゃうから離してくれないかな。

離してくれたら、いい子いい子してあげるよ」


 コーディーはニコリと笑うが、いやらしさを隠し切れていない笑顔だった。


「きもっ」


 少女がそう言うと、桜色の手の拘束が強まる。全身の骨が折れてしまいそうだ。


「うぎゃああああ。お、折れるぅ」


 だが、少女は言う。


「ああ、うん。折れてもいいかと思ってやってるからね。それとあなた、いつまでその女性の上にいるのよ」


 少女がそういうと腕が男性を持ち上げ、宙吊りにする。


 美羽は女性を見るとニコリと笑う。


「あなたは、占いの」

「うん、そうだよ。あなたの復讐だから、手を出さないようにしようと思ったんだけどね。

ダメそうだったから」


 そう言うと、桜の花びらが女性の体にかかっていき、染み込んでいく。

体が桜色に輝いた。

女性の体が癒されていく。


「ああ、気持ちいい。痛みが消えていく」

「うん、もう大丈夫でしょ」

「本当だ。体が動く。ありがとう、お嬢ちゃん」


 すると、美羽が言いにくそうに言う。


「あの、ね、あんまり見せない方がいいところが見えちゃってるよ」


 女性のシャツは破られてしまっているので、前がはだけてしまっている。

 美羽がその気になれば、修復もできるが、気軽には直さない。

無限に直すことができるから、人に知られたくない。

それは人の営みの中ではおかしい。


「あ、ごめんね。ちょっと上からエプロン着ようかな」


 女性は破れたシャツはそのままにエプロンを着る。


「こ、これは裸エプロンとは言わないのかなぁ」

「え?なに?」

「う、ううん、なんでもない」


 女神に与えられた地球の知識のせいで、無駄なことまで知っている美羽だった。


 美羽は気遣わしそうな顔で、女性に尋ねる。


「それで、どうするの? この男」


 コーディーはいつの間にか女神の手に口を押さえられて、声が出せなかった。


「ああ、あなたに手を貸されてるけど、恨みは晴らしたい。いいかい?」


 美羽は、少し悲しそうに微笑んでから答えた。


「いいよ、このまま拘束しておく? それとも放す?」

「ああ、放してくれるかい? もうすでに力を借りて言えないかもしれないけど、自分の力でケリをつけたい」

「いいよ」


 そう言うと、美羽は拘束を解いた。


 ドスン


 コーディーは勢いよく床に落ちた。


「さあ、仕切り直しだよ。お前には恨みを晴らさせてもらわなきゃならないからね」


 そう言いながら、女性は壁に刺さったままの包丁を引き抜いた。

女性が一歩づつコーディーに近づいていく。


「ま、待ってくれ。俺は君のことを愛しているんだ」

「お前はワットを殺した上に私を犯して、ワットに顔向けできないようにしようとした」


 女性の目は明確な殺意を湛えていた。

コーディーは尻餅をついたまま後ずさる。


 美羽が女神の手で握りしめたため、痛みで逃げられない。


「本当に君を愛しているんだ。生涯君だけを愛すと誓う」


 その言葉に女性はまなじりを割いて怒鳴った。


「黙れー! お前になんか、そんなこと言われたくない! 虫唾が走る!お前は私の生涯をぶち壊したんだ。

あんなに優しいワットを無慈悲に殺したんだ。そんなお前が愛を語るなぁ」


 女性が包丁を振り下ろす。

今度はコーディーの右腕を切り裂いた。


「ぐあああああ」


 女性は痛みで仰向けになるコーディーに向かって逆手に持った包丁を振り下ろした。


 それは、コーディーの左胸に刺さった。


「うぎゃああああ」


 女性は包丁を引き抜くと、何度も何度も刺した。

刺すたびに血飛沫が舞った。

女性もコーディーも店内も一面血だらけになった。


 ザクッ、ザクッ、ザクッ


 動かなくなったコーディーにまだ女性は包丁を振り下ろしていた。

その包丁を握る手を小さな手が包み込む。

そして、穏やかな声が女性の耳に届いた。


「終わったよ」

「あ……」


 美羽の声とその手の温かさに女性の体から力が抜ける。


 カラン。


 包丁が床に落ちる。

 女性は血まみれの顔をしながら、涙を流していた。


「うっ、うっ、うっ」


 美羽は黙って、コーディーの死体に馬乗りになっている女性の頭を抱いた。


「もう、終わったよ。頑張ったね」

「うわああああああああああああ」


 女性の声は店内に響いたが、神気結界を張っていたため、店の外には漏れなかった。


「外には聞こえないから、いっぱい泣いていいからね」

「ああああああああああああ」




 力一杯泣いて、泣き止んだ女性は晴れやかな顔をしていた。


「もう大丈夫そうだね……」


 そういう美羽は青い顔をしている。今にも倒れそうな雰囲気だ。


「どうしたんだい、お嬢ちゃん」


 女性が気遣わし気に美羽に声をかける。


「もう……」

「もう?」

「限界! うげぇぇぇ」


 美羽はその場で四つん這いになって吐いた。


 しばらく動けなかったが、女性に背中をさすられてなんとか動けるくらいには回復した。

その後女性が水を持ってきてくれたので、口を濯いで窓から吐き捨てた。


「ありがとう。助かったよ」

「無理もないよ。お嬢ちゃんはまだ小さいからねぇ」


 美羽が落ち着いた様子を見て女性が話す。


「それにしても、さっきは恥ずかしいところを見せちゃったねえ」

「ううん、いいんだよ。泣きたい時もあるでしょ」

「そうなんだけどね……それにしても、ひどい有様だね。衛兵に捕まる前になんとかしておきたいんだけど、これじゃあね」


 女性は血が飛び散った店内の惨状を見て言う。


「お姉さん、衛兵に捕まるの?」

「捕まる前に出頭するよ。殺しだから、よくて犯罪奴隷だろうけどね。後悔はないよ」

「言わなきゃいいじゃない。あなたはなにも悪くないわ」

「でも殺したんだよ。殺しは悪いだろ」

「先に殺したのはこの男だしね。それにあなたが前に進むには必要な復讐だよ。

これがないと、あなたは一歩も進めなかったでしょ。

殺しっていうのはね、殺された人とその人を愛していた人まで殺すんだよ。

あなたは今まで死んでいた。ちょっとでも生き返るには必要なことだったんだよ。

せっかく少しだけ生き返ったのに、捕まる必要はないよ」


 女性は、美羽の言葉に納得した顔になる。


「そうだね。こんな男のせいで人生フイにしたくないね。

……だけど、流石にこの死体を隠すのも無理はあるよ」


 女性はそう言って残念そうな顔をする。

しかし、美羽は笑顔になって言う。


「大丈夫だよ。『砂になれ』」


 その瞬間、床に倒れていたコーディーの死体は砂になった。店内の夥しい血痕も美羽の吐いた後さえも砂になって消え去った。


「ね、大丈夫だったでしょ」

「す、すごい。本当に占いだけじゃないんだね」


 美羽が尋ねる。


「ねえ、復讐してスッキリした?」

「ああ、スッキリしたね。これで旦那に顔向けできるよ」

「そう、復讐してもスッキリしないとも言うけど」

「ああ、私は旦那が死んでから、ずっと時間が止まっていたままだったからね。

お嬢ちゃんの言った通り死んでいたのと同じだった。

これで、私の人生の時間も動き出すよ」

「それならよかった。自分の人生を歩くんだね」

「ああ、気持ちを切り替えるよ。そりゃ旦那のことを思い出すこともあるかもだけど。

その時は旦那の笑顔を思い出すようにするよ」

「強いね」

「お嬢ちゃんほどじゃないけどね」

「ふふふ。私、小桜美羽。あなたの名前は?」

「聞いてくれるのかい?」

「うん、これからもいるってわかったから」

「それは嬉しいね。私の名前はサブリナっていうんだよ」

「よろしくね、サブリナ」

「よろしく。私はお嬢ちゃんが気に入ったよ。どうだい、大きくなったら、うちのノイにお嫁に来るっていうのは」


 美羽は笑顔から一転、ものすごく嫌そうな顔になる。

その表情を見て、サブリナは吹き出す。


「あはは、嫌かい。そりゃ、あの子じゃミウちゃんみたいな子とは釣り合わないか」

「そもそも私、結婚したくないの。まあ、どっちにしてもノイは無理だけど」

「あはは、それは無理でも、遊びに来ておくれよ。歓迎するよ。そうだ、助けてもらったお礼をしたいんだけど」

「別にいらないよ」

「そうはいかないさ」

「じゃあ、今度ここでご飯食べさせて」

「あっはっは、そうかい。たっぷり作ってあげるから腹すかしてきてくれよ」

「友達も一緒でいい?」

「もちろんだよ。大歓迎さ」



 美羽は東に朝日が昇り始める頃、店を後にした。

帰りはゆっくり歩いた。


「ねぇ、きんちゃん。女の人にとって、生きにくい世界なのかな?」


 獣人の女性たちのこと、サブリナのことを思い浮かべる。

この先やっていけるのだろうか? と考えた。


「美羽様、おおむねどこの世界でも女性は生きにくいものですよ」

「そうなんだ……」


 美羽は、それきり黙って歩いた。

その憂いを含んだ横顔を朝日が照らした。


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