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気ままでアンオフィシャルなものがたり考  作者: 南瀬匡躬


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【プロット構成】構成とプロットでの組立手順

 僕が物語を作るときの作業って、その多くは全体像がおぼろげながら出来上がってからアップすることが多い(おぼろげであって完成ではない・笑)。連載連投の作品でもここの構成部分はおおざっぱには出来上がっている。アマチュアゆえにさほどプレッシャーもないし、変に細部にこだわりというのもない。小説書きが好きだから作品を最後まで仕上げたいという満足感を味わうためのものだ。


 さてここからは作業の話である。

 一応、おおよそ全体像が出来上がってから、すなわち構想だ。主人公は二人。ラブストーリー。日常系、少女漫画風と設定を置いていく。ここまではいつも順調である。ここでほっぽりだすことは少ない(笑)。

 文章を書き始める前にラフの段階で物語展開の大きな二つの要素を掲げる。「始まり」と「終わり」がそれである。章立てとしての序章と結びになる位置だ。

 民話なら「むかしむかしあるところに……」が「始まり」で「めでたしめでたし」や「それ以降この場所は……と呼ばれるようになったそうな」が「終わり」だ。


 具体的に、例えとして上述の話。仮に鈴木君と山田さんの恋物語という架空の話設定で続きに戻ろう。「終わり」が恋愛成就なら「始まり」は片思いである。ここに対義する二者の構成物があってメリハリがある。展開はシンプル。片思いからの恋愛成就というストーリー展開だ。

 この二人の恋が、起点となるのは鈴木君と山田さんが交際する前の章、仮の名称エピソードが「はじまり」にあたる「A」である。この時の「A」には派生条件があって①素直になれない二人②学力の差、あるいは貧富の差、親の交際反対などの障害を挙げてその克服劇とする。


 オチとしての「終わり」である「Z」は二人がステディな関係、恋人同士になるという構成が盛られる。あとは①を克服する章が「B」となり②を克服するのが「C」の場面として途中経過を理屈をつけて明るみにしていくといった感じだ。(実際の思考回路の組み立て作業はもう少し複雑だけどね)

 すると「A」→「B」→「C」→「Z」となる。これで大まかなプロットも完成する。


 ここで「B」は昭和の少女漫画風なら、いつもクラスで避けられていて、ぶっきらぼうな鈴木君は小雨の日に河原に捨てられていた子猫や子犬に餌をあげて抱きしめていた。それを偶然遠巻きで見かけた山田さんはキュンしてしまう。勿論、その後、鈴木君と一緒にその子猫、ないし子犬にミルクを買ってあげるなどして共同作業が生まれる。ここで二人の連帯感が生まれ、互いを素直に見つめなおすようになる。


「C」については、「実は」という展開が一般的なパターンだ。成績が悪いと思っていたら、好きなことを一直線にやっていてその道での光るものを持っている鈴木君だったって感じかな。あるいは山田さんちは生活が苦しかったのに彼女の描いた絵画が高額で売れてしまうというミラクル級のどんでん返しで障害を克服をしてしまうという感じだ。多少のご都合主義は否めない。考えればほかにも「B」「C」の内容はいろいろ考えつく。多少のご都合は無理強いに感じても、キャラクター構成と物語に乗って進行してしまえば、違和感はある程度払拭出来るから不思議だ。


 だから最初に「A」と「Z」を考えて、それがあまりにも可笑しな設定でなければ、作者自身が問いかけとしての①と②を用意して、それを作者自身が自問自答するように①から「B」を、②から「C」を作って、それを「Z」に連結すればいいと思う。その際に試練や障害を増やして、③や④もあるのなら「D」と「E」を作ればいい。どんなに間が増えても最初に作るもの「A」と「Z」がちゃんとしていればOKなはず。要は頭とお尻で筋立て構成を始めるという作業である。間にはいくら挟んでももう「終わり」はおぼろげに出来ているので、オチが浮かばずということで悩む必要はない。この流れがより鮮明になるとプロットになる。


 なので無理に起承転結や三段論法などの要素として当てはめる必要などない。これは僕の話ではなくて、方法論としてはほぼ定着しつつある最近のメジャーなプロット書きの理屈のようだ。そもそも起承転結に当てはめると構成が難しくなり自らの首を絞めてしまうようなものだ。やる気も自分も萎えてしまう。そうなれば書かなくなってしまうと思うし、書けなくなる。この辺り、僕は結構早い時期に克服していたので、変な創作のしがらみにならずに済んだ。おかげでやめもせず、飽きもせず職業でもないのにずっと書き続けている。


 いろいろな文学作品をかじってくると流れが見えるようになる。これは物事を面白く感じさせるための話法のようなものだと思う。洋の東西を問わず古典作品の中に少なからずヒントのようなものが散見できる。それを自分なりの解釈で設定や主人公を外して概念だけにしてみるとパターンが見えるはずである。これは専門の方がおっしゃるロジックと構造に近いものである。


 ここで挙げたほかにもいろいろな構成論はあると思うが、一番シンプルで一番確実に最後まで書き終えることが出来る方法だと個人的に思っている。そう、あくまで僕にとって最良の構成と組み立ての方法論だ。十人十色の方法があるので、「こういう考え方もあるのだな」という一例、参考だと思っていただきたい。プロット構成だけのノートを作っていくつか作業してみると、慣れてきて投げ出さないで書き続けられるようになるはず。あとは文章や語彙の鍛錬に気持ちを移していけば、またこのほかの方法展開も模索していけばアマチュアとはいえ楽しい創作生活が出来るはずだ。

 ではまた。


追伸 例えが古くてすみません。設定、場所や人物の変更で時代は洗い流せますよ(笑)。

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