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僕の勝手気ままでアンオフィシャルなものがたり考  作者: 南瀬匡躬


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マンガと小説の嗜好性ーひとやすみの回3ー

 それにしても暑い。こんなに昔は暑くなかった。年をとったからなのか、温暖化なのか、いずれにせよ体力の弱った年齢、僕を含めアラフォー、アラフィフ以上の方は日ごろから慎重な体力判断をしておこう。

 さて、このところ生活というか人生というか、そんな大げさのものでもないけど、僕は流れに一区切りをつけようとしている。若者だった時にはなかった心境だ。合っているかは自分でもよくわからないけど、端的に言えば人生における行動と経験と確認の復習作業のようなものである。一言でいえば、今回は年とったなあ、という報告回でもある(TーT)。


 以前よくお邪魔していた地域を中心に活躍しているクラッシック音楽の演奏家さんのコンサートに久しぶりにお邪魔して鑑賞してきたり、伊勢神宮に十数年ぶりに丁寧なお参りしてきたり、以前持っていた思い出深いCDを買いなおして補完したり、オーディオのインピーダンスを揃えるための機材を交換したりと欲望というよりも人生の整え作業をしていると自分では感じている。いつお迎えが来てもいいように準備しているか? と自分ではふと感じてしまう行動をとっている(まだ早いか・笑)。次は愛器のエレキギターと電子キーボードの手入れを始めようと考えている昨今だ。


 さて本題に入ろう。

 僕は作品にメッセージをあまり載せたくない人だ。最近は特に強くなった。昔は逆だったと思う。僕自身の文学の分析方法が変わって来たのだろう。最近の僕は、作品は楽しんでもらうことや知的欲求のおすそ分けが主な目的なので、自分の主義や主張、エゴや自己満足でこ難しい隠し味などは極力物語に含めたくないと思っている。説話を書いているわけでもないし、教えを説きたいわけでもない。だから読んで興味を持ってもらって、筋書きが面白ければいいのだ。


 少し久しぶりに僕のコミックの愛読書について語ろう。小説でもいいのだが、なぜかコミックの方が読者の受けがいい。それも近年、平成後期から令和のもので行こう。

『ちはやふる』『君に届け!』『ふらいんぐうぃっち』『ゆるキャン▲』『アルテ』『夏目友人帳』『かぐや様は告られたい』などが最近目にしたコミックだろうか。まあ、自然系と歴史文化系、またラブコメを含んだ現代文化のノウハウ系に分かれる。『ゆるキャン▲』『ふらいんぐうぃっち』は自然系である(もちろんほかの要素も入っているけどね)。『ちはやふる』『アルテ』『夏目友人帳』は歴史伝統文化系である。多少の民俗学にも通じる。のこりが日常青春ものかな。おじさんには遠い昔の話だ。あくまで僕基準の判断、カテゴライズだけど。また原作本は読んでいないが『レッツゴー怪奇組』は、サブカル的な文化の潮を思い出せるのでいま最もお気に入りかも?


 後者の怪奇組について感想を少し。この作品は、おじさんにとって嬉しい作品なのだ。つのだじろうさん、水木しげるさん、古賀新一さん、永井豪さんという僕の年代にとっては少年期に目にした懐かしいタッチ、香りがするもので、違和感なくナチュラルに馴染んでしまう。七〇年代に少年コミック誌に登場した怪奇漫画のキャラクターのタッチがそのままで、ドタバタのコメディーをやるというのが気に入った。

 詳しく言えば主人公はつのだじろうさん『恐怖新聞』や『うしろの百太郎』だし、女性キャラの一部は『エコエコアザラク』、またほかの一部は『デビルマン』のモブ女性である。まる眼鏡をかけた店主や老人のモブは『悪魔くん』や『ゲゲゲの鬼太郎』、そして背景や異世界の描き方が『どろろんえんまくん』や『デビルマン』なのである。なんというかタッチや背景が懐かしいのである。それでいて内容やプロットは『うる星やつら』や『×××HOLiC(ホリック)』のようなスラップスティックという、それらが重なるとこういう新しい創作物になるのだなと感じた。そこに都市伝説などの話題性をいれるなど、おじさんでも楽しめるものだった。メリーさんや口裂け女などである。なんか力説してるわけじゃないけど、まじめに考察している自分に笑える。しかも怪奇漫画にしては珍しく、教訓落ちしていないしメッセージ色が弱いのも共感できる。


 じゃあ小説はというと、『ビブリア古書堂の事件手帖』と『僕と妻の1778話』かな? 平成初期なら『文学部唯野教授』や『博士の愛した数式』なんかのパロディ系と感動秘話みたいのなのだったけど、いまはプロット重視のビブリアや日常の生活を記した1778話などの人間臭いものに興味が移った感じだ。とりわけ一話完結の掌編が時代的には来ているので、長編よりも隙間時間の穴埋めで楽しめるものに興味がある感じ。ウェブ時代の小説にふさわしいニーズである。たまたま僕の掌編嗜好と時代の流行がマッチしている。珍しいことだ。


 さてこんな感じで夏ももうすぐ終わり。気付いてみれば今年も暑かった。そのうち僕は道端で倒れるんじゃないかと冗談抜きに思った。実際この夏は寝込んだこと二回。熱中症一歩手前で自分のいち早い対処が功を奏した。体調の変化に気付いたらすぐに休息をとって、体を冷やそう。自分のことは一番自分が分かっているはずだ。それは怠けでもさぼりでもなく、身を守るための防衛本能である。若い時と同じ感覚で生活するとえらい目に合いそうな気がした昨年と今年の夏だった。体力低下なのかもしれないなあ。ではまた。








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