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うわさのれーざーまうす

 やってきました二層入り口自動改札。


「おにいちゃん、ポンチョ脱いでいい?」

「いいぞ」

「わーい。これで全身もふれる!」

「妾も脱衣します」

「ポンチョ脱いでだいじょうぶなんですか?」

「この階層はぴんくなやつがいないから、基本的に問題ない。他のスライムは溶解力が弱いからね。流石に取りつかれると溶かされるから注意してね。たまにスライムが飛んできたり上から落ちてきたりとかするから木のそばには近づかないこと。これが守れれば問題ないよ」

「ならわたしも脱ぎます」


 三人がゴソゴソとポンチョを脱いでリュックにしまう。

 JSのお着替えシーンてなんかちょっとエロいね!

 下から現れる体操服ブルマと生足がなんかそそる。

 い、いかん、エロい目で見てはいけない。僕は紳士紳士。


「準備ができたら行くぞ。やっぱり草原フィールドと荒野フィールドの往復でいいのか」

「問題ありません」


 僕らは二層に入り、荒野フィールドのある吉祥寺方面へ歩き出す。


「草原フィールドと荒野フィールドってなにか違いがあるんですか?」

「出てくるモンスターの色や種類がちょっと違ってくる。基本的に荒野は茶色っぽくて草原は草木や花に合わせたような色や柄が多い。種類も荒野だと比較的小さめのが出やすいし、草原は大型が気持ち出やすいくらいかな。」

「確かにどちらも捨てがたいですね」

「ピーターくんは断然荒野ですが」

「あっ、分かります! やっぱりあの毛色が一番似合いますよね!!」

「同意。今日もマザーに新作を作ってもらってきた。ぜひとも確保したい」

「見せてくれたあのお洋服素敵でした。リザちゃんのママって、やっぱりすごいです」

「うむ。あの写真をうちに来るおねーさま方に見せたら、是非欲しいと言っていました。あとダンジョンでピーターくんとお茶会を開きたいとかで、ダンジョンのことについて色々聞かれました」


 おい、もしかしてゴスロリ冒険者増殖するのか?

 いや、リザ達が目立たなくなるからいいのか?

 なんか嫌な予感がするが。


「できれば導師にご指導いただきたいと、申しておりましたので、一度お家の方でお話をしたいとのことでした」


 やっぱり僕!?

 僕が引率するの?

 なんかゴスロリ軍団専門引率みたいになってないか?

 いや、一応ひとり違うけど!


「学校側とも相談して、許可が出たら考えてみるよ」

「そうおねーさま方には伝えておきます」


 非常勤講師ってバイトしていいんだっけ?

 するつもりはなかったから、就業規則とかちゃんと読んでなかったよ。

 連休が終わったら確認して教頭先生とかに相談だな。

 子供を引率する前に大人を引率して経験を積むのもいいかもしれないし。

 子供よりは扱いやすいよね? ちょっとゴスロリ軍団というのは不安だけど。


「ああ。なんにしろ連休が終わってからの話だね」

「了解しました」

「早速第一もふもふだぞ」

「どこでしょうか、導師?」

「あの、白詰草の群生している辺りだ。けっこう大きいやつだぞ」

「おおきい? あの辺りに?」

「本当にいるんですか?」

「千紗も分かんない!」


 まあ、擬態や保護色で身を隠すモンスターは多い。

 草原フィールドに白いモンスターが多いのはああいう白詰草の群生地があちこちあるからだと言われている。

 流石にモンスターだけあって場合によっては普通の生物じゃありえない色になっているやつもいたりして油断がならない。

 例えば赤い花の群生地だと赤いやつがいたりする。


「あいつはあんまり動かないからな。ほれ、ちょっと群生地に咲いている白詰草が大雑把になっている所あるだろ?」

「妾の邪眼にかかれば、こんなもの見つけるのもぞうさも有りません。あそこです!」

「おっ、リザは見つけたか。千紗と純華はまだか?」

「リザちゃんどこ?」

「全然わかりません」

「ほら、あのへん。白い花が不自然に盛り上がっていませんか?」

「あ? あああ!」

「わ、わたしにもわかりました!」

「ダンジョンじゃこの程度の保護色は当たり前だぞ。擬態していないだけまだ見分けやすい方だ」

「もふもふマスターへの道は厳しい」

「はい。こんなに難しいなんて思ってもみませんでした」

「うんうん。みんなかくれんぼ上手だよねー」

「モンスターに地上の常識は通じない。地上じゃありえない模様とか色のやつもいるから、時には自分の常識をうたがうことも必要なんだ」


 あんな色ありえねーとか、あんな模様反則だろうてのがゴロゴロいる。

 同じ種類のはずなのに、色や模様が違うだけでまったく違うものに見えてしまうから、常識的な視点で探していると絶対に見つからない。


「じゃあ、あれなんだか分かるかな?」

「「「せーの! ライトマウス!!」」」

「せ-かい! 公式名称:ライトマウス。通称レーザーマウス。びっくりすると目からビームを放ってくるから、直接目を見ないように。君たちのDEFなら攻撃は届かないけど、目はくらむからね。支配するまでサングラスを掛けておくといいよ」

「あれは初見ですが、基本的にノンアクティブで、攻撃を仕掛けない限り向こうから攻撃はしてこないと考えてよろしいですよね、導師」

「それで合ってるよ、リザちゃん。だけど注意しないといけないのは何を攻撃と捉えるかはネズミ次第なので多少個体差があるらしい。地面を踏み鳴らすとか、大声を上げるとかが敵対行動とみなさて、アクティブ化したなんて報告もある。基本的には後ろから静かに近づいて、とんとんする。三人一緒にやらないとボスと認識しないから気をつけるように」

「わかったー」

命令受諾(オーダー アクセプト)

「やってみます」


 三人は念のためサングラスを取り出し目を保護。少し大回りでレーザーマウスの背後に回り込み、そっと近づいていく。


「「「せーの」」」


 少女たちが声を潜めてタイミング合わせ。そして。


 とんとんとんとんとんとんとんとんとんとんとん!


 ライトマウスの尻尾の付け根のところを三人が高速とんとんする。


 ふぎぃぃ


 あわれレーザーマウスは光を発することもなく、腰砕けになって草原に寝転んだ。


「そのまましばらくやり続けて。そのまま目を閉じたら服従の印だ」

「「「はい」」」


 とんとんとんとんとんとんとんとんとんとんとん!

 ぴくぴくぴくぴくぴくぴくぴくぴくぴくぴくぴく!


 高速とんとんに合わせて、手足をピクピクさせるレーザーマウス。

 今にもイッちゃいそうなアヘ顔だw

 ここがいいのか? いいんだな? ならもっとしてやろう。

 ああ、それイヤー。くやしい、でもかんじちゃう!

 ってどこかのエロ漫画にありそうなセリフを勝手にアテレコしてみる。

 攻防が逆ならまだ萌えるんだが、アヘ顔晒してるのは、しょせんネズミだからな。

 ケモナーレベル高くないとちょいと厳しい。

 まてよ? もしかしてここはケモナーにとって天国なのか?

 変な寄生虫も病原体もいない。

 ものすごく衛生的だw

 うへっ、想像したらげんなりしてきたよ。

 こんな時は可愛らしい女の子たちが愛らしい動物を愛でているありのままの姿を鑑賞すべき。


 姿かたち、大きさ等はカピバラに似ている通称レーザーマウスだが、その毛色はだいぶ違っている。

 生息場所に合わせ柔軟に毛の色を変えるため、実は移動するたびに一度ハダカネズミw になって、移動後また毛を生やすとか、ライトマウスだけに光学迷彩を備えているとか色々言われているが、少なくとも裸の状態を見たやつはいない。聞くところによれば、ハダカネズミを見たやつは、みな殺されているらしいw

 都市伝説ならぬダンジョン伝説だね。

 皆殺しにされているはずなのになぜかそれを知っているやつがいるという謎はライブカメラで見ていた、なんてまことしやかに語るやつもいるけど、そんなことがあったらAIが警報発するっての。

 すぐに管理局全体に警告が行き渡り冒険者皆に危険なモンスターとして注意が促されるだろう。


「あっ、目を閉じたみたいです。先生! もう大丈夫ですか?」

「うん、大丈夫そうだね。一応逃げられないようにみんなで囲んでからモフるといい」

「わかりました!」


 純華ちゃんはネズミの前に回り、千紗とリザは少し間を空けて、ネズミを三角形に取り囲む。


「包囲網完成。全艦もふーり方始め!」


 リザのよくわからない開始の合図で、一斉にもふり始める女の子たち。


「うわぁ、なにこれ? すべすべで気持ちいい!」

「同意。まるで絹のような手触りなのにモコモコふわふわでいつまでも撫でていたい」

「うんうん! なんかいやされる~」


 うん、いやされるよねー。

 小動物? と戯れる女の子を眺めるのは。

 ライトマウスは動物園にいるカピバラ程度の大きさだから寝転ぶとその位置はだいぶ下になる。

 そこをモフり、顔をでモフリを堪能していると、当然ブルマに包まれた小さなおしりがぴょこんと突き立ちモフリに合わせてゆらゆら揺れるもんだから、女豹のポーズ? っぽくてちょいエロい。

 まあ、女豹というより子豹のポーズだけど。

 いくらでも愛でていられる愛らしさだ。


「おっといかん。一応ダンジョンだからな。危険はないかみまもりもしないとね」


 少女たちと僕の至福の時間を邪魔するやつは、この進士和斗の名において成敗してくれる。

 幸いにして、邪魔者は現れず、少女たちは存分にマウスの手触りを楽しみ、僕は少女たちを存分に愛でられたのだった。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

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script?guid=on異世界のジョブズに、僕はなる ~定年SEの異世界転生業務報告書~
もよろしくお願い致します。こちらは異世界ファンタジーになります。
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