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つむぎ訳・旧約聖書 神様と人類のやらかし記録  作者: 五平


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34/40

第34話:ヨシヤ王の宗教改革。〜埃をかぶった聖書を見つける〜

えー、みなさんこんにちは。春日部つむぎです。


前回、最強帝国アッスリアを「祈り」で退けたヒゼキヤ王でしたが、その後の南ユダ王国は、またしてもやらかしのループにハマってしまいます。

特に次のマナセ王は、神殿の中に外国の神様の像を立てるわ、占いにはまるわと、やりたい放題。国は完全に「神様って誰だっけ?」というレベルまで腐敗してしまいました。


そんな絶望的な状況で王座についたのが、若干8歳の少年、ヨシヤくんでした。

それでは、第34話「ヨシヤ王の宗教改革。」いってみましょう。


---


神殿の大掃除で見つけた「忘れ物」


ヨシヤくんは若かったけれど、とても真面目な王様でした。

「神様のための神殿がこんなにボロボロなのはおかしい。みんな、大掃除だ!」

彼が即位して18年目、神殿の本格的な修理を命じたときのことです。


工事をしていた神官が、山積みになった埃やガラクタの中から、一巻の古い巻物を見つけ出しました。

それは、何十年もの間、誰にも読まれず忘れ去られていた「神様の法律の本(律法)」、つまり聖書の一部だったんです。


「王様、大変なものが見つかりました……」

部下がその本を読み上げると、ヨシヤ王は衝撃のあまり、自分の服を引き裂いて泣き出しました。

「僕たちはなんてことをしてたんだ! この本に書いてあることと、今の僕たちの暮らしは、真逆じゃないか! これじゃあ、国が滅んでも文句は言えない……」


徹底的すぎる「原点回帰」


ヨシヤ王は、ただ泣くだけでは終わりませんでした。

彼はすぐに国民全員をエルサレムに集め、見つかったばかりの本を読み聞かせました。

「今日から、僕たちはもう一度、神様との約束に立ち返る!」


ヨシヤ王の改革は、まさに「徹底的な断捨離」でした。

神殿に置かれていた外国の神像をすべて引きずり出して焼き払い、占い師や怪しい宗教施設も一掃しました。さらに、イスラエルの民がずっと忘れていた「過越の祭(エジプト脱出を祝うお祭り)」を、かつてない盛大さで復活させたんです。


人々は「ダビデ王の時代が戻ってきたみたいだ」と喜びました。

ヨシヤ王ほど、心を尽くし、命を尽くして神様に向き合った王様は、後にも先にもいないと言われるほどの完璧な改革でした。


補正の結末:届かなかった「一歩遅い」改革


しかし、物語には残酷な現実が待っていました。

ヨシヤ王一人がどれだけ頑張っても、これまでの長い間に積み重なった「国の汚れ」は、あまりにも深すぎたんです。


神様は預言者を通じて告げました。

「ヨシヤ、お前の誠実さは受け取った。お前の生きている間は、この国に災いは下さない。……けれど、この国の人々の心は、もう引き返せないところまで腐ってしまっている。いつか、この国は滅びることになるだろう」


ヨシヤ王は、エジプト軍との戦いの中で39歳という若さで命を落とします。

彼という「最後の希望」を失った南ユダ王国は、ここから坂道を転げ落ちるように、本当の終わりの時へと向かっていくことになります。


さて。

ヨシヤ王の死後、国は一気に崩壊していきます。

次に現れたのは、もはや軍事力ではなく、最悪のバッドエンドをあらかじめ宣告し、敵に降参することを勧める「涙の預言者」でした。


次回、第35話。

「預言者エレミヤ、絶望を叫ぶ。〜バビロン捕囚とエルサレム陥落〜」


お楽しみに。……次は、ついに聖なる都エルサレムが燃え、人々が鎖に繋がれて連れ去られていく、旧約聖書最大の悲劇のお話です。

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