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つむぎ訳・旧約聖書 神様と人類のやらかし記録  作者: 五平


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32/40

第32話:アッスリアが攻めてくる!〜北の王国、ついに消滅〜

えー、みなさんこんにちは。春日部つむぎです。


前回、預言者エリヤくんが炎の奇跡を起こして、「本物の神様は誰か」を身をもって示しました。でも、北イスラエル王国の王様たちの耳には、神様の声は届かなかったようです。

それどころか、国はますます混乱し、ずる賢い外交と、弱い者いじめの経済が蔓延していきました。


「このままだと、本当に国がなくなるよ?」

神様が送った最後の警告を無視し続けた結果、ついに「北の王国」に終わりの時がやってきます。

それでは、第32話「北の王国、ついに消滅。」いってみましょう。


---


最強の軍団、アッスリア


当時のオリエント世界で、最も恐れられていた最強の軍事帝国、それがアッスリアでした。

彼らは最先端の鉄の武器と、情け容赦ない戦術で、次々と周辺の国を飲み込んでいきました。


北イスラエル王国の最後の王、ホセアくんは、この巨大な帝国に対して「ずる賢い二股外交」で対抗しようとしました。アッスリアに貢ぎ物を送りながら、裏ではエジプトに「助けて!」と密使を送っていたんです。でも、この二股がアッスリアの王様にバレてしまいました。


「イスラエルの奴、俺をコケにしやがって……。もう許さん、完膚なきまでに叩き潰してやる!」


3年間の絶望と、沈黙の都


アッスリアの軍勢は、北イスラエルの首都サマリアを包囲しました。この包囲戦は、なんと3年にも及びました。

城門は閉ざされ、食料は尽き、人々は飢えに苦しみました。かつてエリヤたちが起こしたような奇跡を待つ声もありましたが、この時の空は冷たく沈黙したままでした。


なぜなら、この「滅亡」は、敵が強かったから起きたのではなく、イスラエルの人々が自分たちの心の拠り所である神様を捨ててしまった結果として起きたことだったからです。

預言者たちは何度も言っていました。

「神様を忘れて、目先の利益や強い国に頼るなら、その頼ったものによって滅びるよ」

その言葉が、今、残酷な現実となって首都を襲いました。


消えた10部族:歴史からの退場


ついにサマリアは陥落しました。

アッスリアのやり方は徹底していました。「反乱を防ぐには、その土地から人を引き剥がすのが一番だ」と考えたアッスリア王は、生き残ったイスラエルの人々を捕虜として、自分たちの領土のあちこちにバラバラに移住させてしまいました。


さらに、空っぽになったサマリアの土地には、別の国から連れてきた外国人たちを住ませました。こうして、北イスラエルの「10の部族」は血も文化も混ざり合い、歴史の表舞台から忽然と姿を消してしまいました。これが、のちに伝説となる「失われた10部族」の始まりです。


補正の結末:残された南の王国への教訓


紀元前722年、北イスラエル王国は地図から消えました。

この悲劇を、隣の「南ユダ王国」の人々は震えながら見ていました。

「次は自分たちの番かもしれない……」


神様が北の王国を見放したのではなく、北の王国が神様を追い出した結果の自滅。南ユダ王国には、まだ「エルサレム」と「ダビデの家系」が残っています。彼らはこの北の滅亡を見て、自分たちの生き方を正すことができるのでしょうか?


さて。

北の王国が消滅し、一人取り残された形の南ユダ王国。

そこへ、再びアッスリアの魔の手が迫ります。でもそこには、絶体絶命のピンチに「神様、助けて!」と泣きついた、一人のちょっと頼りないけれど一生懸命な王様がいました。


次回、第33話。

「ヒゼキヤ王の奇跡。〜一晩で18万5千人が消える〜」


お楽しみに。……次は、最強軍団アッスリアを前に、一歩も動けなくなったエルサレムで、信じられないような「朝の光景」が広がるお話です。

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